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解体、解体。

山形県につれてこられて、22年。
わたしもようやく去るための段取りができるようになった。

知り合いツテで解体人工として呼ばれたので、2日半で解体作業をしてきました。



まずはバールを用いて、屋根の波板を留めるスクリュー釘を抜いていく。
この段階で釘やビスは分別しておき、波板は波板で集めておく。

波板を剥がしたら、波板下地となる桟木をバラし、その後、垂木をバラす。



足場に気をつけて、母屋、梁をバラし、下へどんどん下ろして集める。
この時、コーススレッドビスや釘の付いたままのもの、付いてないもので分別しておくと、最後が少し楽になる。
優先すべきは構造体の解体、なので、場合によっては部材の破壊なども行使し、効率の良い作業に努める。
梁の上など、危険な作業箇所で、ビスや釘と格闘しすぎないのもリスクヘッジだと思う。

梁まで落とせば、高所は脚立の上くらいになる。

梁を落とすまでは、構造体の上を歩く事になるので、緊張が走る。

解体部材は、一度下に下ろし、集め、分別作業をする。
ビスや釘は材料の再利用の際、邪魔にしかならないので、この段階でしっかり分別する。

建てるのは、解体より時間も労力も使う。
解体は要所さえ抑えれば、どんどん進む。

人間の人生もそうなのだろう、と思った作業依頼でした。

依頼DATA

小屋と屋根の解体……30平米程度
工期、人工……2人、2.5日
解体した材料の量……おおよそ1トン以上

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