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メタバース内の"LAND"における日本人ゲームクリエイターの重要性

You can read the English version of the article here.

こんにちは。日本でゲームギルドを運営しています、細金と申します。

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今日は、メタバースと日本ゲームクリエイターとの関係について書き殴ってみます。

最近、Axie Infinityや、DecentralandのLANDが2~3億円で購入されたニュースで賑わっていますよね。

このメタバースの中で"土地"を所有できることが、どういうことにつながっていくのか考えてみます。

【有名企業も買う】今、LANDが売れている理由は?

先日アルファ版の発表された「Sandbox」では、LANDのプレセールスがたびたび行われており、多くのLANDが販売済みになっています。

LAND所有者は、他のプレイヤーに自分で作ったゲーム体験を提供できる他、LANDの一部を他のプレイヤーにレンタルをしてお金(SAND)を稼ぐことも可能です。

LAND所有者の中には、AtariやCoinMarketCapなど、有名企業の名前もあります。 各LAND所有者は、そこに独自のゲームやサービス・ショップモールなどを作り、ユーザーを誘致します。

人気のLANDになれば当然その区画の値段も上がります。 まさに現実の不動産と同じようなことが起きるわけです。

先日もKDDIが「バーチャル渋谷」を作ったニュースが流れていましたね。今後もこの流れは加速していくと思われます。

LANDにおけるゲームクリエイターの重要性

ここで重要になってくるのは、魅力的なゲームを作ることができる「ゲームクリエイター」の存在です。

現実の不動産では、テーマパークなどのアトラクションによって人を惹きつけていましたが、メタバースでは「魅力的なゲーム体験を作れるか」が鍵になると思われます。

いまでもNintendoの「マリオメーカー」というソフトで、世界中のユーザーが独自の「コース」を作り、それを別のプレイヤーが楽しむ、ということがゲーム実況者を通じて発信されています。

あれと同じことがメタバース上のゲームでも当然行われるようになります。

日本人のゲームクリエイションのポテンシャル

少し話が逸れますが、日本はゲーム大国であるにもかかわらず、e-sportsではかなり遅れを取りました。

これは法律上賞金が多く出せないとか、日本人は「対戦」に弱いとか、いろいろことが言われていましたが「ゲームクリエイション」の分野では、まだ多くのポテンシャルを秘めていると考えます。

日本人の強みは「キャラクターメイキング」

中でも日本製ゲームの魅力は「キャラクター」にあります。

  • ドラゴンクエスト

  • ファイナルファンタジー

  • ポケモン

  • 妖怪ウォッチ

など、世界的にも評価の高いゲームのキャラクターには、それぞれSTORYがあり、感情移入しやすく没入感があります。

これはやはり漫画とアニメ文化が大きく影響しているからでしょう。

過去の大ヒットタイトルを見ても、日本のクリエイターはこの「魅力的なキャラクターを創造できる」能力が長けていることは明白です。

展開も予測不可能で、主役ですら挫折があり、敗北もあり、死すらある。主役とは全く異なる人格の脇役キャラがたくさんいて、主役以上に目立つような展開は「欧米作品ではあり得ない」という。
そうした作品の代表例として、『進撃の巨人』(13年)や『僕のヒーローアカデミア』(16年)などを挙げた。「子どものころは誰もが主役だと思っていたのに成長すると現実は違う。人生なんでも起きる。リアルで厳しい人生を送るキャラに自分を投影しやすいから深くはまる。欧米では実写でしか作らない大人の世界がアニメにはある」

https://globe.asahi.com/article/13108880

LANDの価値を日本人のキャラクターメイキング能力が左右する?

もしメタバースのLANDの価値に、「ゲーム要素」が大きく影響するのであれば、そこに日本人のクリエイターが活躍できる余地がかなりあります。

またこの「キャラクター」文化は、メタバース内の「アバター」ともかなり相性が良いです。

フォートナイトが、プレイ課金ではなく、アバターの見た目や感情表現への課金で利益を出していることもからもわかるように、ヒトの「なにかになりたい」という変身願望はとても強力です。

これは妄想ですが、NFTはゲームタイトルを跨ぐことができるので、自分のアバターを通じて、FFの世界ではクラウドと一緒に戦い、ゼルダの世界ではリンクと一緒に冒険に行けるかもしれません。

つまり「魅力的なキャラクターと行動を共にする」という体験を提供することができるということです。

魅力的なキャラと行動を共にできること、自信が魅力的なキャラになれること、これがメタバース上では大きな価値になります。

そしてその価値を"どのLANDが"提供するのか、も重要になってくるのではないかと予想しています。 各LANDによるクリエイター争奪戦が行われるかもしれませんね。

まとめ

メタバースはGameFiと関連性が高く、メタバース内での「ゲーム要素」が占める比重が高くなります。

現実の不動産と違うのは、「ゲーム」の影響が大きく、LANDの価値をクリエイターが高める可能性が高いということです。

ここで多くの日本人が活躍してくれることを願っています。


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