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藤吉夏鈴「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」

このblogは2024年8月15日に私のHP「Lovely♡Channel」にて掲載したものでnoteでの再掲載になります。

2024年8月9日に公開されました、映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』を大阪のテアトル梅田にて鑑賞してきました。

映画内容はネタバレになってしまうのでここでは伏せますが、藤吉夏鈴映画初出演初主演の喜びと彼女の女優としてのこれからを熱く語りたいと思います。まずはストーリーはこんな感じ。

文学少女の所結衣(藤吉夏鈴)は憧れの作家“緑町このは”が在籍するといわれている名門・私立櫻葉学園高校に入学。
しかし、文芸コンクールを連覇するエリート集団の文芸部には入ることができなかった。
落ち込む結衣に文芸部の部長・西園寺茉莉(久間田琳加)が、正体不明の作家“このは”を見つけ出せば入部を許可するという条件を提示。結衣は、“このは”のインタビュー実績がある学園非公認の新聞部に潜入し、部長のかさね(髙石あかり)と副部長の春菜(中井友望)のもとで新米記者“トロッ子”として活動することになる。

公式サイトから引用

高校を舞台にした青春の一頁を熱く駆け抜ける青春物語って感じでしょうか。彼女達の力強い気持ちは学生時代を思い出し心熱くなりました。映画の内容も重要なところではありますが、問題は藤吉夏鈴が女優としてどうだったのか?!そこが重要である。

藤吉夏鈴が演じる所結衣は、普段の彼女に似てる部分がある。全く一緒かと言われるとそうでは無いが、要所要所に素の藤吉夏鈴が垣間見える。惚けたところや、ムキになって大きな声を出すところや、超可愛いところとか♡
所結衣の「文学」や憧れの人「緑町このは」に対する想いは、櫻坂46でダンスや表現に懸ける想いと通づるものがある。藤吉夏鈴という人物をご存知の方なら今更ですが、彼女はダンスや表現への執着は凄まじいものがある。欅坂46に加入した際はダンス未経験に等しい。そこから6年、櫻坂46になった今ではダンスと言えば彼女の名が挙がるほど、ダンス実力者メンバーの一人となっている。表現力でいうと櫻坂46のMVでも、役になりきって主人公の感情が憑依し演技終了後には涙する場面もあった。それくらい与えられた役になりきれる。(そのシーンを見た時は一緒に泣いた)それくらい好きなこと興味を持ったことに対して没頭するタイプなのである。

そんな藤吉夏鈴が演技を本気でやりたいと思ったのは2023年頃らしい。そして、2024年
『アオハライド』(WOWOW)、『作りたい女と食べたい女』(NHK)とドラマにも挑戦。夏鈴自身、新しい経験を積む大切さを感じていてメディアにもこう答えている。

新しい経験って、だんだんなくなってくるじゃないですか。それをここ1、2年くらい強く感じていて。そんなときにドラマや映画の現場で、新しく出会うすてきな人たちと同じ場所に集まって、1つの目標に向かいながら、ものを作っていくっていう経験をさせていただいて、それがとにかくうれしくて。ずっとワクワクしていました。

その気持ちは言葉だけじゃなかった。本作の演技を見ていると、櫻坂46のMVで演技していた時よりも確実に本物になっていた。
「本物」
言葉にすると簡単だけど実際説明するとなると難しい。
ただ私が思う本物には段階があるんだけど、藤吉夏鈴にとって女優としてのスタート時点に立てた!そんな気がする。何故そう思えたのか。それは、スクリーンの中に自然と違和感なく溶け込んでいた。そして演技に芝居地味た表現が無かったからです。初期の頃はどうしても演技しよう演技しようと思うあまり、表現がオーバーになったり不自然さが画面越しでもわかってしまう。特に素晴らしかったのは目の動き。小林啓一監督にも指導された目の大切さ。自分の言いたいことを本当に伝えようとするとき、目の輝きが増すし目に光が入る。目を意識する前と後では表現力がまるで違う。夏鈴自身、今回一番の学びで新しい感覚と言っている。本作品中、私が一番好きだったそれは、エンディングの高嶋政宏が演じる沼原理事長を横目で睨むシーン。ここは本当に痺れた。大好きな『自業自得』のこのシーンを思い出す。


この夏鈴ちゃんの目つき大好きなんです。今思えば、この作品で習得した目の表情が自業自得のMVに生きたのかもしれません。
本作で好きなシーンは、夏鈴ちゃん演じる所結衣が憧れる正体不明の作家「緑町このは」だと思った相手に対して、「ファンです」と握手を求める場面(メディアで既にネタバレなので引用します)。
ここはめちゃめちゃちゃ可愛いくて「あぁ夏鈴ちゃん♡」ってなりました。左前方席のおじさんがめっちゃ笑ってたのがツボだった。絶対この人、夏鈴推しなんだろうなと親近感が湧いたのは言うまでもなくw

良い面があった反面、まだまだ成長の余地があるなと思った部分もある。藤吉夏鈴も自らメディアに発信していたが、演技の中に『藤吉夏鈴』が出てしまう。本作でもそれはあった。
夏鈴ちゃん推しにしたらただのご褒美に過ぎないんだけど、女優『藤吉夏鈴』としてみると・・・なのである。冒頭でも申し上げた通り、今回演じている所結衣は純粋で色んな感情を表に出す子なので、少し夏鈴と似る部分もあって一概に否定出来ない部分もある。演技って難しいな〜なんて第三者目線で安易に発言してしまうが、本人は必死でこれをやっている。本当に素晴らしい職業だと思うし、そこに挑戦しようとしている夏鈴ちゃんは誇らしい。
そして、これも彼女を刺激したであろう本作のキャストの面々。新聞部部長杉原かさね役の髙石あかり、文芸部部長西園寺茉莉役の久間田琳加、新聞部副部長恩田春菜役の中井友望、文芸部副部長片岡姫香役の外原寧々、他ドラマや映画で主役級の彼女達が夏鈴の脇を固める。同世代の女優業を本業にしている彼女達が刺激になったのは当たり前だろう。彼女達の演技を見て「私も」と悔しい想いをしたに違いないしそうであって欲しい。悔しいが髙石あかねさんの演技力は素晴らしかった。これが人気若手女優の演技力なんだなって観てて気持ち良かったが少し悔しかった。彼女のレベルに達するにはもっと経験が必要だし何が足りないか感じることが大事。でも夏鈴ならその域に到達するとも思ったし、もっと上にもいける!

キャスト達もまた夏鈴に刺激を受けたことだろう。アイドルに負けてられない。腹の底ではそう思ったに違いない。それは悪いことでは無く、それが彼女達のプライド。そうやって彼女達もまた成長していく。相乗効果ってやつですかね。そんな良い環境でもっと夏鈴には成長してもらいたい。そして、もっと成長した姿をまたスクリーンで魅せて(観せて)欲しい。待ってます。
本作品が大ヒットしますように。初主演、本当にお疲れ様でした。

【総 括】

映画始まって5分で夏鈴ちゃんが映画に主演してる感動で男泣きした。
彼女は遠くない未来この道へ必ず進む。
今後、益々女優業を極めていく彼女の新鮮な『今』を目に焼き付けておくべきだ!

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