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散らない花も、ほどける春も

風はまだ冷たい。
進路はぜんぜんオールグリーンじゃない。
でもたくさんの春服たちを見ているとウキウキするのは本当。
冬の黒や灰色やカーキを脱ぎ捨て、軽くて柔らかな花たちを纏いたくなるのは当然の摂理。
分厚いタイツも、ムートンブーツも脱いで、素足のままでピクニックをしようか。
たくさんの季節をめぐるけれど、明るくなる季節も一等すきだ。

mameの花柄マキシ丈ワンピース。
15SSのもの。
普段のわたしを知っている人はこういうのを着ないのを知っているから驚くと思う。そしてわたしも驚く。
総柄だけども決して浮いたり派手であったりしない。
花柄は値段に比例するような気にさせられるけれど、この品のいい花たちは柄の楽しみを教えてくれる。
一筋縄ではいかない花たち。
今年はロングカーディガンやストールでゆるく着ていこう。
ノースリーブのカットソー地で着られる季節も限られるし、なにより洗濯して傷んでしまうのが惜しいから、慈しんで着ていこう。
これを着て真夏の夜にジンジャーエールを飲むのが楽しみ。
聞くところによるとmameの花柄シリーズは今年で最後らしい。
散らない花もいつか終わってしまうのはすこしさみしいね。

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