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青年と夕刻

いつからか、自分が世界の中心ではないと知るようになる。

自分が転がしていると思っていた地球が、時間が、
何もしなくても、ここにいなくても、勝手に回っていくと知る。


追いつこうとしても無駄だ。周回遅れ。

こんなに頑張ってるんだ。
僕が止まったら、世界も止まって欲しい。


青年の虚無など、つゆ知らず。

空が今日も煌々と赤い。

西へ落ちる血潮が、心を朱に染める。

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