Tokyo COVID-19; 09/28/2022

東京都における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する9月28日のノート

概要

・9月28日(水曜日)の報告日別陽性者数は、5,327名と前日(9月27日)より80名の増。

・発症日別感染者数の公表が25日をもって終了したため、実行再生算数(Rt)の更新は停止した。

・重症者数は前日より3名減り14名である。

・直近の1週間の死亡者の報告は57と前日より1名の増。

・陽性者数の7日間平均が一時的に増加した。

・Google Mobility の観測によると9月18日の週の人流は、前週(9月11日の週)と同程度である。

・第7波(2022年6月12日以降)の累積感染者は19歳以下が21%、累積死亡者は70歳以上が89%を占めている。第6波では19歳以下が20代を上回ったが、第7波では拮抗している。死亡者の年齢分布は第6波と同様である。

全感染者数の推移

9月26日(月曜日)の東京都の陽性者報告数は5,247名と前日(9月26日)より1,069名の減。

この5,247名は1週間前の9月20日より1,453名の増である。

陽性者数の7日平均は6,501名と前日より208名の増、1週間前より929名の減である。


この7日間平均を1週間毎に遡って比較すると

直近 6,254 前週比 90%

1週間前 6,925 前週比 77%

2週間前 8,960 前週比 79%

3週間前 11,344 前週比 70%

4週間前 16,291 前週比 68%

5週間前 23,926 前週比 96%

6週間前 24,889 前週比 82%

7週間前 30,233 前週比 90%

8週間前 33,424 前週比 111%

と減少のペースは鈍っている。

また、各日の7日間移動平均値を、その1週間前の7日間移動平均値と比較すると

9/28より遡る7日間 前週比 -10%

9/27より遡る7日間 前週比 -13%

9/26より遡る7日間 前週比 -23%

9/25より遡る7日間 前週比 -29%

9/24より遡る7日間 前週比 -24%

9/23より遡る7日間 前週比 -21%

9/22より遡る7日間 前週比 -20%

減少幅は小さくなっている。

検査者数(最新9月27日)

7日間移動平均で11,457名。減少が鈍っている。陽性率の7日間移動平均は24.9%、25%を割って減少を続けている。

発症者数(最新9月25日)

9月25日をもって発症日別養成者数の公表が終了した。

東京都発熱相談センターにおける相談件数(最新9月27日)

・9月25日は1,508件。最高値は7月25日の16,313件であった。

・7日間平均は2,132件、7月25日の14,786をピークに減少が続いている。

・この相談件数は第5波までは陽性者数を上回り陽性者数の先行指標として機能していたが今回は陽性者数が上回っており、後追いの状況にあると言える。

重症者推移

重症者数は14名と前日より3名の減。年代、男女の別は下表の通りである。

40代から70代の重症者の推移を下図に示す。

感染者・死亡者累計

報告日別の陽性者累積カーブは落ち着いて来ている。

死亡者の累積も増加が鈍り出した。

9月27日付で10の死亡報告があった。お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げます。報告される死亡者数を1週間単位で見ると、直近の1週間は57名である。

年代別感染者数の推移

・10歳以下の陽性者の減少が鈍く、人口あたりの陽性者数で20代を上回っている。

・10代の7日間平均が一時的に増加し、人口当たりの陽性者数でも20代を超過した。

・9月27日時点の65歳以上の感染数の移動平均は504名と8月4日の3,290名をピークに減少を続けている。

・9月27日の65歳以上の感染数は422名(前日比+85)。全陽性者に占める比率は7.9%である。

グーグルモビリティ(最新9月25日)との相関

グーグルモビリティに9月25日までのデータが追加された(グーグルモビリティレポートについては

https://support.google.com/covid19-mobility/answer/9824897?hl=ja&ref_topic=9822927

または、2020年10月3日のノート参照)。

・9月18日の週の人流は、前週(9月11日の週)とほぼ同等であった。

各波との比較

2020年の5月23日以前を第1波、5月23日から営業時間短縮要請が解除される前日の9月14日までを第2波、9月15日から緊急事態宣言が全面解除される2021年3月21日までを第3波、3月22日から6月16日までを第4波、6月17日から11月30日までを第5波、12月1日から2022年6月11までを第6波、6月12以降を第7波として、各期間の感染数・死亡数を年代別に表にまとめ、発症日別陽性者数、重症者数、高齢層の新規発生数(報告日ベース)の各トレンドと併記した。

第7波の陽性者の年代別比率を見ると第6波と同じく19歳以下が21%と20代の19%を超えているが、その差は第6波よりは小さくなっている。累積死亡者はまだ多くはないが70歳以上が89%を占め、第5波で32%を占めた50代・60代は8%に減少している。この傾向は第6波から変わっていない。ただし、重症化率や死亡率は第6波よりも低いと言えそうである。

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