Tokyo COVID-19; 05/02-08/2023

東京都における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するノート(5月2日-8日)

概要

・5月2日から5月8日の報告日別陽性者数の7日間平均は1,508名と前週(4月25日から5月1)より230名の増。増加のペースは鈍ったが、GWが検査・集計に外乱を与えた可能性もある。

・重症者の7日間平均は1週間前より名3名増え5名であった。

・1週間の死亡者の報告は11名と1週間前より4名増えた。

・第8波(2022年10月11日以降)の期間は208日と第7波の1.7倍を超えた。この間の累積感染者第7波の72%であるが、累積書房者数は106%である。年齢構成は感染者は19歳以下が20%、死亡者は70歳以上が89%を占め、この傾向は第7波と同様である。

・3月20日前後から重症者数、死亡者数以外の指標がプラスに転じている。重症者は3月25, 26日に1名まで減ったがその後増加に転じた。1週間あたりの死亡者は3月31日、4月1日と7名(1日平均1名)まで下がった後に、増加に転じた。また陽性者数の増加はゆっくりであるが、これが感染力の低下によるものであるのか検査数自体が減っているためであるかの判断は出来ない。

全感染者数の推移

5月2日から5月8日の報告日別陽性者数の7日間平均は1,633名と1週間前(4月16日から5月1)より110名の増である。

この7日間平均を1週間毎に遡って比較すると

直近 1,633 前週比 107%

1週間前 1,523 前週比 115%

2週間前 1,326 前週比 119%

3週間前 1,112 前週比 104%

4週間前 1,068 前週比 124%

5週間前 859 前週比 122%

6週間前 705 前週比 108%

と6週間前から増加に転じているが、増加率は伸びていない。

検査者数(5月7日時点)

7日間平均で7,688名と1週間前より減少した。陽性率の7日間移動平均は14.4%と3月20前後から増加が続いている。

東京都発熱相談センターにおける相談件数(5月7日時点)

・7日間平均は721件、4月中旬から増加が続いている。

・この相談件数は第5波までは陽性者数を上回り陽性者数の先行指標として機能していたが現在は陽性者数が上回っており、後追いの状況が続いた。

重症者推移

重症者の7日間平均は1週間前より3名増え8名である。年代、男女の別は下表の通りである。

40代から70代の重症者の推移を下図に示す。

感染者・死亡者累計

報告日別の陽性者累積カーブは再び曲点を越えた。

1週間の死亡者の報告は16名と1週間より4名の増。増えたり減ったりしている。

年代別感染者数の推移

・20代、30代を上回っていた10代以下の人口あたりの感染数が20代、30代と変わりなくなった。

・1月7日時点の65歳以上の感染数の移動平均は217名と1週間前より11名の増である。3月22日から増加に転じている。

各波との比較

2020年の5月23日以前を第1波、5月23日から営業時間短縮要請が解除される前日の9月14日までを第2波、9月15日から緊急事態宣言が全面解除される2021年3月21日までを第3波、3月22日から6月16日までを第4波、6月17日から11月30日までを第5波、12月1日から2022年6月11までを第6波、6月12日から10月11までを第7波、10月12日以降を第8波として、各期間の感染数・死亡数を年代別に表にまとめ、発症日別陽性者数、重症者数、高齢層の新規発生数(報告日ベース)の各トレンドと併記した。
第8波の陽性者の年代別比率は第7波と同様である。累積死亡者の年代別傾向も第7波から変わっていない。ただし、重症者数、累積死亡者数は第7波とほぼ同程度であるが、陽性者数は7割程度となっている。
これに関しては、重症化率や死亡率が上がっているのか、単に積極的疫学検査が縮小されて陽性者数の報告数が少なくなっているのかは、表面上のデータからは判断できない。
3月20日前後から重症者数、死亡者数以外の指標がプラスに転じている。重症者は3月25, 26日に1名まで減ったがその後増加に転じた。1週間あたりの死亡者は3月31日、4月1日と7名(1日平均1名)まで下がった後に、増加に転じた。また陽性者数の増加はゆっくりであるが、これが感染力の低下によるものであるのか検査数自体が減っているためであるかの判断は出来ない。

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