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シン・LUNA SEA! MOTHER&STYLE再録について

どちらもLUNA SEAの最高傑作と言い切ってしまってもどこからも異論が出ないであろう珠玉の名作、MOTHERとSTYLE。

私は墓場に1枚だけCDを持っていけるとしたら?と聞かれたら、迷わずMOTHERと答えます。

そんな作品が、約30年弱の時を経て2023年に新たに再録されました。


よく出る話題・オリジナルと新録版、どちらが良いか?

いきなり結論をいうと、

どちらが良い?ではなく、どちらも良い!

現代の技術で音質がよくなったという面を素晴らしいと感じる人もいれば、昔の空気感が良かったと捉える人もいる。

喉の手術を経て以前と同じ歌声ではないRYUICHIの声に不満を持つ人もいれば、今でもその円熟した歌声を聴ける奇跡に涙する人もいる。

感じ方は人それぞれですが、難しく考えずに、単純に楽しめばいいと思います。

むしろどちらも楽しむことができて、単純に楽しみが2倍、聞き比べる楽しみもあって何倍にも楽しみが増えているんですよね。

約30年聴き続けてきた作品で、さらに90年代青春時代に触れたオリジナル音源の存在はかけがえのないもので、若い世代に勧めるにも当時の空気感を感じてほしいという古参のファンも多いと思いますが、現代のクリアな音源で一層魅力が増した本作どちらにも触れて欲しいとも思います。

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脱線してちょっとマニアックな例えをしてしまうと、エヴァンゲリオン・破で消えてしまった綾波レイと、その後現れたクローンの綾波レイ。どちらが本物、ということではなく、どちらの綾波もかけがえのない存在なんですよね。(何のこっちゃ。)

ただの偶然か、ジャケットに隠されたメッセージ?

個々の作品については別の機会にフォーカスしてみたいと思いますが、まず感じたのは、なんだかそれぞれのジャケットと新録版の改変内容がリンクしているような。

どういうことかというと、
MOTHER⇒モデルのシスターがクローズアップされている
STYLE⇒クリスタルのようなモチーフが外側へフェードアウトしている

ジャケットの変化に呼応するように、
MOTHERの楽曲はより一層突き詰めたアレンジになっていて、
STYLEは逆に外側に向けて聴きやすい肌触りになっている
そんな印象を受けました。
※画像リンクを文末に載せておきます。

(同じような内容をYOUTUBEで名盤ラジオさんというチャンネルでもお話されていましたね。)

音楽アルバム、という存在の価値を再認識

そして現代のサブスク文化で、CDを聴くという機会が減った世の中で「音楽アルバム」というものの価値を再認識させてくれたことに感謝したいと思います。

曲単品で聴くよりも、続けて聴くことで同じ曲の印象が全然違ってくるということを改めて感じました。

例えば、今回MOTHER収録のFAKEという曲(今回のアレンジは賛否両論あると思いますが)この曲は単体で聴くよりも前後通して聴くことで、このアレンジの魅力が伝わってきます。

またこのテンポダウンした印象の影響で、前のIN FUTUREからのメリハリと、その後のTRUE BLUEの破壊力がより一層増して聞こえてくる、相乗効果が生まれていると思います。

まとめ

ただただ単純に、自分にとって一番大切な音楽作品であるMOTHER,STYLEを再び新鮮な気持ちで味わえるという奇跡に、感謝の言葉しか出てきません。

新旧、どちらも最高で、どちらもかけがえのない作品です。
まだ未聴の方は、何も考えずにただ楽しんでください。

ロックの素晴らしさ、細かい音色まで味わえる音楽作品の素晴らしさを強烈に体感できるはずです。



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