見出し画像

発売日を楽しみにしている時点で、すでに再生ボタンは押されている。

何年ぶりだろう、発売前のCDを予約した。

今の時代、サブスクでほとんどの音楽は聴けてしまうので、よっぽどマニアックな作品以外は盤を所有するメリットはあまりない。
それでも今回CDを予約したのには、いくつかの理由がある。

(もったいぶっておいて、たいした理由ではないですが少し思ったことを書き残しておきたいと思います。)

11月発売のHEY-SMITHのニューアルバムを予約購入してみた。

今回予約したのはHEY SMITHという日本のバンドのニューアルバム。
ここ数年で、一番といってもいいほど惹かれているバンド。
今風に言うと「推し」というやつである。

Tシャツつき初回限定版が6,270円と、なかなかのお値段のため少し躊躇してしまったが、それでも推しを応援したいという気持ちもあり購入ボタンをクリックした。

そして、何よりも「CDの発売日をワクワクして待つ。」という
久しく忘れている気持ちを思い出したかったから。

別に買わなくても、楽しみに待つことはできるけれど、
なんとなく心持ちが違うような気がして。

おまけにこのCDの発売日は私の誕生日ということもあり、自分へのプレゼントの意味もかねてポチってしまった。

場を整えることで、覚悟が生まれる

ライブとかイベントも同じだが「あと○日で発売日」と、お正月を心待ちにする子供と同じように、カレンダーを眺めてそれを生きがいのようにするのも悪くないと思う。

思えば中高生の頃は、好きなバンドやアーティストのCDを店頭で予約して、発売日の前日にフラゲするのが楽しみだった。

特に昔はインターネットもなく、前情報がほとんどない状態であることが当たり前だった。
一体どんな内容なのか、今みたいにyoutubeで先行シングルやダイジェスト版が聴ける環境ではなかったので、CDを手にするまでのお楽しみだった。

あとこれは完全に思い込みなんだけれど、ダウンロードや各種サブスクで聴くよりも、

”実際に現物のCDをプレーヤーにセットする”という手間をかけて再生したほうが、ストリーミングよりいい音で聴ける気がする。

俺、談

というおじさん世代の無駄な勘違いにより、より現物の到着を心待ちにする気持ちが一層強まる気がする。

いったいどんな内容なのか?と期待に心を躍らせる時間そのものが、作品と向き合う自分を整えて、一層深く感情移入するためのを準備期間になる。

・届いたCDを開け、歌詞カードをパラパラとめくってみる。
・ついでに歌詞カードの匂いをかぐ(←意外とやる人多いのでは?と勝手に思っているが、新品の歌詞カードはインクのいい匂いがする。)
・CDをセットし、再生ボタンを押す。

たいしたことではないこの一連の動作自体が楽しみであり、さらにはそれを迎えるまでの時間こそが、作品と正面から向き合う覚悟を生んでくれる気がする。相対性理論によると、楽しい時間よりも待っている時間は長くなるが、その時間こそが作品への想いを深化させてくれる。

あと2ヶ月弱、発売を待つ時間も含めて、

既にこの作品の再生ボタンは押されているのかもしれない、と感じている。



余談:ただ、特典のTシャツは絶妙にイケテナイ気がする

ここまで書いておいて、迷わず即決でポチったような空気をだしておきながら、実はそうでもなく決定までだいぶ葛藤がありました。

それはなぜかというと、
初回限定版の特典のTシャツが、絶妙にイケテナイ気がするから。

著作権の都合上画像は載せられませんが、(下記リンク参照)
見るからにダサい!といえるほどのレベルではなく、
どちらかというとイマイチ?という中途半端なデザインのため、すんなり購入ボタンを押せなかったのです。

これはよっぽどのファンじゃないと着れない、だけどよっぽどのファンでありたい。と思い、愛を持って問題提起します。

ツアーグッズはオシャレでカッコいいのに、なんかモヤモヤする。
自分のセンスがイケテナイのか、誰か正解を教えて欲しい。















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?