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鑑賞者が見つける 自分だけの楽しみ方

「まるで森の中を歩いているように気持ちがよかったの。風、雲、木々の匂いや水の音を感じて…。
そうそう、途中で空を見上げるとリヒターの雲が迎えてくれたのよ。」

<自然と人のダイアローグ展>に行った知人の感想です。
美術にとても詳しい知人 Mさんは、個々の作品にとらわれることなく自分がどんな風にその時間を楽しんだのかを、とても素敵な言葉で話してくれました。

実は <自然と人のダイアローグ展>。。。
出展作品の「半数以上が国立西洋美術館のコレクション」と聞いていたので、6月に開幕したあとも 足を運ぶことを少し躊躇していました。
しかしMさんの感想を聞いて、
美術展をどれだけ楽しめるかは、鑑賞者次第なんだ!と気付かされたのです。

これまで美術展に臨む際、“事前に” 美術雑誌や公式ホームページで出展「作品」について予習し、“当日は” 滅多に来日しない「作品」を細部まで逃さないように鑑賞していました。
そうか💡。見慣れた作品が多い今回の展示会は、個々の「作品」に集中する必要があまりないので、新しい鑑賞方法に挑戦するチャンスですね!
よしっ。私なりの鑑賞方法で<自然と人のダイアローグ展>を最大限楽しんでみます。

と。
その私なりの鑑賞方法を探るべく、先行して国立西洋美術館・田中館長の講演会をZoomで聴講。
いやぁ。これまで全く “良さ” が理解できなかった20世紀美術に興味が湧いてきました。会場でセザンヌからの流れを感じるのが楽しみです。

次に担当学芸員・陳岡先生のお話をいくつかのメディアでチェック。
私に都合がいい部分だけを 都合がいいように勝手にまとめると、
「自然と人という広いテーマのもと、幅広い傾向の作家・作品が集結しました。
馴染みの作品も 新しいテーマや他の作品との組み合わせで全く違う見え方になっているはずです。
皆さん、会場でご自身だけの印象・感じ方を楽しんで持ち帰ってください。
今回の展示は、皆さんが日々の生活の中で 自然との対話を楽しむための “違う見方ができるヒント” になってくれるはずです」
なるほど。そうさせていただきます!

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というわけで <自然と人のダイアローグ展>。
「作品」を観るのではなく、カンヴァスに「描かれている自然を全身で感じる」こと、「画家と自然の対話を感じ取る」こと、それを通じて 私自身が「自然と向き合って」みよう!と決めました。
陳岡先生。今までと違う見方ができるよう、ヒントにさせていただきます!

私なりの鑑賞方法を実践して、最大限楽しむことを目標にして<自然と人のダイアローグ展>に行ってきました!
投稿が長くなりそうなので、詳細は次の投稿で。。。

<終わり>

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