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勝手に愉しむ❗️<その3> 〜ハルスとレンブラント〜

The NATIONAL GALLERY, LONDON
<ロンドン・ナショナル・ギャラリー展> 〜 ハルスとレンブラント〜

開催が延期されている<ロンドン・ナショナル・ギャラリー展>。
入手できる情報をもとに予習しながら一人で勝手に愉しんでいます!

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【第2章 オランダ絵画の黄金時代】〜 Dutch Painting of Golden Age 〜

第2章。深い青色の壁、スポットライトにオランダ絵画が浮かび上がっています。ここにはレンブラントやフェルメールの作品が展示されているはず、楽しみですね。

私が注目するのはコチラ。
◉ 出展番号「10」フランス・ハルス『扇を持つ女性』(1640年頃)

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フランス・ハルス(1582/83−1666年)は、本能寺で信長が炎に包まれていた頃(←だいたい)に生まれ、3歳の時にオランダに移り住みました。
すでに家康が天下統一を果たしたあとに生まれたレンブラント(1606−1669年)より少しお兄さんですね。同じ地に同じ時代を生きた二人 … ふむ🤔

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昨年10月に訪れたルーヴル美術館。

波のように現れる名画の数々を受け止めきれず 何がなんだかわからない状況の中、“フランドルとオランダ” エリアにも素晴らしい作品が並んでいました。
中でも 感動で釘付けになかったのがレンブラント『バテシバの水浴』。

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実はあまり好きではなかったレンブラントですが、圧倒されました。私ごときが感想を述べるのは申し訳なく、また述べるにふさわしい言葉を持ち合わせていません。“まさかこの絵の前に立てるとは夢にも思わなかった” 一枚です。
レンブラントが描く世界に一瞬で引き込まれて長い時間立ちすくんでいました。
そしてこんな名画を写真に収めるのがいいのか悪いのか…迷った挙句 遠慮しがちに一枚パシャリ📸

一方、何枚も写真を撮ったのがこちら ハルスが描いた肖像画。

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ハルスが描く人々の表情、いいですね。気取ったポーズや 作られた笑顔ではなく、誰もが見せるチャーミングな一瞬の表情を捉えています。生き生きとした人物は カンヴァスの中に居るのではなく すぐ目の前に立っているようです。

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男性が手に持つ浮き輪?(首巻き?)のような物や、女性が手をかける椅子は大胆に描かれているのに対し、レースやアクセサリーの繊細なこと!両者の書き分けが何とも言えず魅力的✨
引きで一枚、近づいて細部を何枚も写真撮影しました。
ハルスの他の作品がコチラ。見ている私たちがリラックスできます😊

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さて、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 第2章。
特設サイトから拝借した冒頭の写真を見ると、ハルスの作品が左から2番目にあります。レンブラントの作品とは並んでいないようです。

◉ 出展番号「9」レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン『34歳の自画像』(1640年)

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「ぶらぶら美術館」や「美術館ナビAEJ」での川瀬先生のお話、面白かったです。
ラファエロやデューラーのポーズを真似て 100年前のコスチュームを身にまとったレンブラント。その最強の ‘ドヤ顔’ を描いた自画像は必見です!
と軽く言いつつ、やはり私は彼の世界に引き込まれてしまのでしょうね☺️

そして再度登場、
◉ 出展番号「10」フランス・ハルス『扇を持つ女性』(1640年頃)

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モデルの女性が一瞬見せた 穏やかな微笑みを捉えています。彼女と対話しているような気持ちになります。
顔や首回りの筆さばきは大胆かも知れませんね。
肩にかかるレース部分はどうなっているでしょうか。
シルバーの留め具が胸で輝いていますが、近づいてみると筆致は荒々しいかも知れません。
そして画面下部に大注目❗️扇を持つ手、アクセサリー、袖のレース…。
会場で実物に近づいてじっくり鑑賞したいです。混雑で難しいかも知れませんが… 楽しみです。
             <その3・終わり>

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