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“想い” をつなぐ江戸切子グラス

一昨日。
結婚 “祝い” の “お返し” に[江戸切子のペア・グラス]をいただきました。
繊細で美しい✨、そして手にしっくりきます。
(グラスの画像は[江戸切子.net]さん)

でも “お返し” なんて、気を使わなくてよかったのよ。

食器棚に飾っておきたいけど、地震などの揺れで割れてしまったら大変!どこに片付けておこうかしら。。。と悩んでおりました。
そういえば…。

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かつて。
両親の籍から抜けて苗字が変わるなんてイヤ。
パートナーと常に対等でいた方が自由で好きに生きていけると思っていたから、結婚願望はなし。…というかずっと避けて生きてきました。
だって、自分一人で何でもできる!と思っていたから。

いつの日か。
体調を崩して、気がつけば年齢を重ねて…。
どんなに頑張っても限界があるんだなぁ、と気がついたのは、ほんの15年ほど前でした。遅すぎる💦。

そして。
確かにきっかけは「入院中の父を安心させてあげたい!」だったけれども、どんな時もそばにいて 長年一緒に暮らしていた旦那さんと入籍したのは自然な流れでした。
苗字が変わった日、その前の日も次の日も、同じような一日を過ごしたと思います。

結婚式とか、お披露目の会とかは全く考えていませんでした。
旧姓のまま仕事を続けることを希望し、わたしが彼と一緒に暮らしていることを知っていた友人や周囲の人たちにも入籍したことをすぐには伝えなかったなぁ。。。

「今さらお祝いしてもらうなんて悪いから、親戚にも報告しないでね」とお願いしていたのですが、伯父や伯母から “お祝い” が送られてきました。
父に「言わなくていいのに…」と不満を漏らしたことを覚えています。

このとき。
父から、
「大切な人の門出を一緒にお祝いしたい、自分の嬉しい気持ちを届けたい!」という相手の “想い” を素直に受け止めて、それを尊重しなくてはいけないのだよ、と教えてもらいました。
自分勝手で浅はかな私を、父はいつもそっと諭してくれるのです。

現在。
__朝晩涼しく過ごしやすい季節になりましたね__
と伯母たちに手紙を送るたびに、「あのとき入籍の報告ができてよかった」「伯母たちの “想い” を素直に受け止められてよかった」と心底思います。

そのとき。
私たちが “お祝い” の “お返し” として贈ったのが [江戸切子のペア・グラス]。
故郷に住む伯父や伯母の優しい笑顔を思い浮かべながら、
「しまい込まずに日常で気軽に使ってください」
と感謝の気持ちを込めて。

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そうだった! このグラスを見るまで忘れていました。

苗字が変わった姪っ子も、きっと私たちの喜ぶ顔を思い浮かべながら江戸切子のペア・グラスを選んでくれたんだね。
「一緒に喜びたい!」という私たちの “お祝い” に応えて、
「その気持ち、本当に嬉しく受け取りました。二人で頑張っていくから、これからも見守ってくださいね。」という “お返し” の気持ちを込めて。。。
あのときの私たちと同じように。

よし!。日常使い…はさすがにもったいなくてできませんが、ちょっとした記念日やご馳走を作った日には このグラスを使うことにします。割らないように気をつけながら。
ありがとう、そして本当におめでとう!

<終わり>

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