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美術展

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美術展に行った感想、気になった作品や作家について書いています。
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#美しきシモネッタ

La Bella Simonetta [Ultima metà]

前回 投稿した<美しきシモネッタ展>前半、そして今回の後半戦。 いずれもマニアックで、自分の思考を辿ってひとりで楽しんでいる内容となっているので、お時間がない方はスルーしてくださいませ。 ******************** [3]シモネッタをモデルにした絵画作品について “比類なき” 美しさを備えたシモネッタは、多くの芸術家たちを魅了しました。 まずは、ボッティチェリの描いたシモネッタと思われる女性の肖像画がこちら。 今回の展示作品(画像・左)だけが唯一、シモネ

La Bella Simonetta [prima metà]

行ってまいりました、丸紅ギャラリーへ。 逢ってきました、美しきシモネッタに。 展示室の奥。柔らかなライトを受けている彼女を見つけました。 10〜15メートルほど距離を置いて見ていると、少し動いたような気がしました。彼女はそこに居るの⁈。目を離すとどこかに行ってしまいそうです。そんな風に感じるのは私だけでしょうか? 慌てて近づいて作品の前に立つと、やはりそれは平面的に描かれた「絵」。550年前に描かれ 作品の中に封印されたシモネッタがそこにいました。 今回の美術展の内容は、

ボッティチェリの魅力

チラシやインターネットで次会期に開催される美術展をチェックして、 × …「これは行かなくてもいいかな」 △ …「機会があれば行きたいなぁ」 ◯ …「時間を作って行こう」 ◉ …「絶対に行くぞ!」 と 勝手にラベリングしています。 以前は西洋絵画=行く、日本画=行かない。 西洋絵画の中でも、オールドマスター=◉、近現代絵画=◯と単純な傾向がありました。 最近はカテゴリーではなく、感覚的に決めるようにしています。<岡本太郎展>も◉にして大成功でしたからね。 中には、開催予告を見