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美術展

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美術展に行った感想、気になった作品や作家について書いています。
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#クロード・モネ

<モネ展> は自由に楽しむべし!

上野に立ち寄る用事があり、ちょうど2時間ほどの空き時間があったので <モネ展>に行こうかどうしようか、迷って迷って迷いました。 「行っておこうかな」。。。 どうしても行きたい美術展、というわけではなかったのですが、とても人気がある【印象派】の巨匠=クロード・モネの展示会。会期末は大変な混雑が予想されるので、チケットが入手できなくなる可能性もあります。今のうちに行かなければ後で後悔するかも知れない。 そしてとても心惹かれる宣伝フレーズ、  ◉ “60点以上の作品は100%がモ

第1章 コローがつなぐ自然と時間

《自然と人のダイアローグ展》は、まだスタートの12作品しか投稿できていません。今回の投稿で第1章を終わらせたいと思っています。 (写真は、左からコロー、ルノワール、モネ、リヒター) ******************** 第1章の展示会場は、モネからカミーユ・コローへと続いていました。 コローの風景画をみると、いつも不思議な気持ちになります。足元がふわふわして幻想の世界に引き込まれるような感覚というのでしょうか。 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-187

第1章 ブーダンからモネへ 流れる時間

作品の細部にとらわれ過ぎず、 カンヴァスに「描かれている自然を全身で感じる」こと 「画家と自然の対話を感じ取る」こと それを通じて私自身が「自然と向き合う」こと を目標にして臨んだ 《自然と人のダイアローグ展》。 美術展は、19世紀・風景画家ブーダンの描いた海辺で幕を開けました。 私がはじめてウジェーヌ・ブーダンを知ったのは埼玉県立近代美術館の常設展。 まだ十代のクロード・モネに戸外で制作をすることを勧めた師匠として、ブーダン『ノルマンディーの風景』、モネ『ルエルの眺め』