マガジンのカバー画像

美術展

78
美術展に行った感想、気になった作品や作家について書いています。
運営しているクリエイター

#ルノワール

デ・キリコとルノワール

まさか単独の美術展が開催されるとは思わなかった画家=デ・キリコのことを以前 noteに投稿しました。 ジョルジョ・デ・キリコ🇮🇹(1888年-1978年)。 ◉美術史上に名前を残すことになった1910年代に描いた【形而上絵画】のデ・キリコ ↓ ◉【古典回帰】したデ・キリコ ↓ ◉晩年、自身の以前の作風に戻ってきた【“新”形而上絵画】 それぞれの時代のデ・キリコに想いを馳せながらも、やはり1910年代の「叫びたくなるような不安」に駆られるデ・キリコ【形而上絵画】作品が観たい!と

ゴッホの「学び」 と、ルノワール

SOMPO美術館で開催中の <ゴッホと静物画 展>。 このチラシ(ヘッダー写真)を見たとき、既視感を覚え「あれっ?またゴッホの静物画をやるんだぁ。」と思ったのです。 しかし、しかし。主催者のあいさつ文を読んで驚きました。 そうだったのですね。。。よく似たチラシを2019年〜2020年に見ていたのかもしれません。 一度白紙に戻したプロジェクトをまた一から調整し、実施にまで漕ぎ着けることがいかに大変か・・・この3年間、関係者のご苦労を考えると頭が下がる思いです。よくぞ開催してく

第1章 コローがつなぐ自然と時間

《自然と人のダイアローグ展》は、まだスタートの12作品しか投稿できていません。今回の投稿で第1章を終わらせたいと思っています。 (写真は、左からコロー、ルノワール、モネ、リヒター) ******************** 第1章の展示会場は、モネからカミーユ・コローへと続いていました。 コローの風景画をみると、いつも不思議な気持ちになります。足元がふわふわして幻想の世界に引き込まれるような感覚というのでしょうか。 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-187