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美術展

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美術展に行った感想、気になった作品や作家について書いています。
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2022年11月の記事一覧

ボッティチェリの魅力

チラシやインターネットで次会期に開催される美術展をチェックして、 × …「これは行かなくてもいいかな」 △ …「機会があれば行きたいなぁ」 ◯ …「時間を作って行こう」 ◉ …「絶対に行くぞ!」 と 勝手にラベリングしています。 以前は西洋絵画=行く、日本画=行かない。 西洋絵画の中でも、オールドマスター=◉、近現代絵画=◯と単純な傾向がありました。 最近はカテゴリーではなく、感覚的に決めるようにしています。<岡本太郎展>も◉にして大成功でしたからね。 中には、開催予告を見

OKAMOTO TARO - A Retrospective

この言葉通り、芸術品らしく繕ったお行儀の良いラッピングを引っ剥がしたような、魂の作品が展示されていました。 何とパワフルでエネルギッシュで、何と鮮やかで激しいのでしょう。 どの作品も力強く、心に響きます。 とても乱暴な画像をお許しください(全ての作品が撮影OKでした)。 「どの作品が、どんなふうに良かった」 というのではなく、ただ作品に引き寄せられ、また別の作品が気になって近づいて…。朝一番の展示会場を縦横無尽に行ったり来たりしてきました。 幅広く活躍する岡本太郎氏は「

“二つの顔” を楽しむ<ピカソ展>

国立西洋美術館で開催中の<ピカソとその時代展>。 ベルクグリューン氏のコレクションに大興奮し、その見どころを「余すことなく」記事にしよう!と、10日前から投稿準備を始めていたのですが…。私には無理でした(涙)。 なので、「掻い摘んで」ザックリと投稿します。 私が勝手に決めた 今回の鑑賞テーマは、 “二つの顔” です。 ******************** 【序章〜ベルクグリューンと芸術家たち〜】 来日した97作品をコレクションしていたハインツ・ベルクグリューン氏は