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美術展

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美術展に行った感想、気になった作品や作家について書いています。
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2022年7月の記事一覧

第1章 コローがつなぐ自然と時間

《自然と人のダイアローグ展》は、まだスタートの12作品しか投稿できていません。今回の投稿で第1章を終わらせたいと思っています。 (写真は、左からコロー、ルノワール、モネ、リヒター) ******************** 第1章の展示会場は、モネからカミーユ・コローへと続いていました。 コローの風景画をみると、いつも不思議な気持ちになります。足元がふわふわして幻想の世界に引き込まれるような感覚というのでしょうか。 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-187

第1章 ブーダンからモネへ 流れる時間

作品の細部にとらわれ過ぎず、 カンヴァスに「描かれている自然を全身で感じる」こと 「画家と自然の対話を感じ取る」こと それを通じて私自身が「自然と向き合う」こと を目標にして臨んだ 《自然と人のダイアローグ展》。 美術展は、19世紀・風景画家ブーダンの描いた海辺で幕を開けました。 私がはじめてウジェーヌ・ブーダンを知ったのは埼玉県立近代美術館の常設展。 まだ十代のクロード・モネに戸外で制作をすることを勧めた師匠として、ブーダン『ノルマンディーの風景』、モネ『ルエルの眺め』