第1章 ブーダンからモネへ 流れる時間
作品の細部にとらわれ過ぎず、
カンヴァスに「描かれている自然を全身で感じる」こと
「画家と自然の対話を感じ取る」こと
それを通じて私自身が「自然と向き合う」こと
を目標にして臨んだ 《自然と人のダイアローグ展》。
美術展は、19世紀・風景画家ブーダンの描いた海辺で幕を開けました。
私がはじめてウジェーヌ・ブーダンを知ったのは埼玉県立近代美術館の常設展。
まだ十代のクロード・モネに戸外で制作をすることを勧めた師匠として、ブーダン『ノルマンディーの風景』、モネ『ルエルの眺め』