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パリ滞在記

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2021年9月から約3週間滞在したパリについて書いています。帰国後 興奮冷めやらぬうちに一気に投稿しました。
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#monet

モネの描いた世界

≪ パリ滞在記・その34≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑤ 〜 パリに来てモネの作品をたくさん見ました。オルセー美術館の一室にも彼が描いた世界が広がっていました。 特に大好き!という画家ではなかったのですが、やはり凄いです。 積みわらを描き始めた頃、モネが友人に当てた書簡(1890年10月7日付)には 「この時期の太陽はすぐに沈んでしまうので、とても追いつけません。私が求めるもの、それは瞬間性、とりわけ〈包み込むもの〉、すなわちあらゆるところに広がる同

渾身の『草上の昼食』 × 2

≪ パリ滞在記・その32 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・③ 〜 オルセー美術館の5階「印象派ギャラリー」は、少しずつ区切られた四角い展示室が並んでいます。展示室のひとつ、その中央に立ちました。 目の前の壁にはマネ『草上の昼食』、後ろの壁にモネ『草上の昼食』が展示されています! 二つの作品が顔を見合わせる、誰もいない時間帯の展示室を想像してみました。 なんと贅沢な❗️ そのとき流れる空気を全身で感じてみたいものです☺️ 同じ題名を持つ二つの『草上

近代絵画の幕開け ‘日の出’

≪ パリ滞在記・その21 ≫  〜Musée Marmottant Monet マルモッタン・モネ美術館・① 〜  マルモッタン・モネ美術館に行ってきました。 美術史家ポール・マルモッタン氏の邸宅がそのまま美術館になっており、夫妻の絵画や調度品コレクションとモネの作品そして印象派絵画が常設展示されています。行った時は特別展<モンドリアン展>も開催中でした。 美術館はサービス業。 スタッフの掛け声は、日本の場合「いらっしゃいませ」、フランスでは「どうぞ楽しんで」という感じ

光の中で

≪ パリ滞在記・その9 ≫    〜Musée de l’Orangerie オランジュリー美術館 〜 オランジュリー美術館に行ってきました! 改装のため、多くの作品が横浜美術館に行っていることを知っていたので、休館覚悟で向かうと、モネ「睡蓮」の2部屋は公開していました。ラッキー🤞 200点以上の「睡蓮」を描いたモネ。日本の美術館にも多くの「睡蓮」があります。また、大型企画展の作品として「睡蓮」が来日していることもあります。私もこれまで何点かの「睡蓮」を 時を異にして