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パリ滞在記

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2021年9月から約3週間滞在したパリについて書いています。帰国後 興奮冷めやらぬうちに一気に投稿しました。
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2019年10月の記事一覧

松方コレクションの一時保管場所

 ≪ パリ滞在記・その3−2 ≫    〜Musée Rodin Paris  ロダン美術館・後半〜 <前半からの続きです> 私にとってロダンといえば 国立西洋美術館、そして松方幸次郎氏なのであります。  私は絵を描くことが苦手で、美術関係の事柄から距離を置いてきた人生を送ってきました。 2年半前突如、西洋絵画に興味を持ちはじめたのですが、彫刻作品に関しては今ひとつ良さがわからない…。「すごい!」とは思うのですが、「これが好き!」という感情がなかなか湧いてこないのです。

「この館を私の美術館に!」

 ≪ パリ滞在記・その3−1 ≫    〜Musée Rodin Paris  ロダン美術館・前半〜  ドラクロワ美術館を出て、次はロダン美術館を目指して出発! まだ自分がパリにいる実感が沸かず、映像をみているようなフワフワした気分でパリの街並みを進んでいくと、門前で銃を構えたカッコイイ警備員がチラホラ。 パリ7区セーヌ左岸、ここは「ヴァレンヌ通り」で、イタリア大使館、農務省や連邦政府庁舎が並んでいるようです。 その一角に、違和感なく並んでいる「美術館」がありました。

ドラクロワが愛した住居・アトリエ

 ≪ パリ滞在記・その2 ≫ 〜musée Eugene-Delacroix       国立ウジェーヌ・ドラクロワ美術館(ルーブル美術館の別館)〜  サン=ジェルマン・デ・プレに借りたアパルトマンから歩いて10分、ドラクロワ美術館に行ってきました。 巧みな色使いと躍動感あるドラクロワの作品からは想像もつかないほど、建物入り口は静かで落ち着いた雰囲気。そこを訪れたすべての人を吸い込んでしまいそうな魅力を持っています。 私がドラクロワについて知っていることは、 ・有名な「

”礼拝堂に描かれた ドラクロワ“

 ≪ パリ滞在記・その1 ≫ 〜Église St-Sulpice サン・シュルピス教会〜  パリ到着の翌朝。サン・ジェルマン地区に借りたアパルトマンから、すぐ近くの教会まで散歩してきました。  ライオンが番人を務める噴水広場を抜けると、古く荘厳な建物がそびえ立っていました。250年以上も前から、ずっとこの場所で。  左右の鐘塔がアンバランスな建物は、私が勝手にイメージする教会とは違った形をしていました。パリに来て初めて見る歴史的建築物ですが、柱、天井、壁など至る所に細