雑記『私の憧れ』
下妻物語の苺みたいにヤンキーになりたくてウルフカットにした。
シド&ナンシーのナンシーみたいにパンクになりたくて親に革ジャンを買ってもらった。
エイミー・ワインハウスみたいに刹那的に生きたくてたばこを吸い始めた。
パルプ・フィクションのミアみたいにミステリアスになりたくて同じ髪型にした。
ジャニス・ジョプリンみたいなしゃがれ声になりたくてお酒を飲んだ。
テイラー・モムセンみたいに破滅に向かうような生き方がしてみたくて悪魔やキリスト教について調べてみた。
ジョーン・ジェットみたいなかっこいい女になりたくて目の周りを黒く塗った。
マリリン・モンローみたいな色気が欲しくて真っ赤なリップを買った。
レア・セドゥみたいに儚げな印象が欲しくて口数を少なくしてみた。
ミシェル・ウィリアムズみたいに年齢を感じさせない人にたりたくて金髪のピクシーカットにした。
ケイト・ウィンスレットみたいにユーモアのある人になりたくて語彙力を上げようと決めた。
椎名林檎みたいにちょっと反抗心がある大人になりたくていろんな物事を敏感に捉えるようになった。
デヴォン青木みたいになりたくてガリガリになろうとした。
ニーナ・シモンみたいに人間味溢れる歌を作りたくて人類の歴史を勉強し始めた。
ブリジット・バルドーみたいに男にモテたくて自立したかっこいい女になろうと決めた。
オードリー・ヘプバーンみたいに男女問わず好かれる人になりたくてずっと笑顔でいようと決めた。
ジェーン・バーキンみたいになりたくて前髪をぱっつんにしてセルジュ・ゲンスブールのような人を探した。
ツイッギーみたいになりたくてミニスカートを買った。
パティ・ボイドみたいにおしゃれになりたくてVOGUEを買った。
レオンのマチルダみたいになりたくて首輪を買った。
デボラ・ハリーみたいになりたくて自分以外男のロックバンドを組んだ。
そう、私はいろんな"憧れ"でできている。
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