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条文素読会

この記事では当団体で実施している「条文素読会」の紹介を行います

5/27(月)〜6/2(日)スケジュール
(省略)
6/2(日)
・オンライン自習室(予定14時〜16時)
・条文素読会(21時〜23時)

当団体記事【今週のLTイベント ー5/27(月)〜6/2(日)ー】より


条文素読会とは?

条文素読会とは文字通り条文をひたすら読んでいくというものです。ちなみに、これは条文の文言の意味(例 善意の第三者)をある程度理解できる中級者以上向けの学習法です。

条文素読会のメリット①:要件と効果を意識できるようになる

例:殺人罪(刑法199条)
人を殺したものは、死刑もしくは無期もしくは5年以上の拘禁刑に処する

要件:「人」を「殺した」ことで
効果:死刑もしくは無期もしくは5年以上の拘禁刑

という風に条文を要件と効果に分割して把握することができるようになります。

条文素読会のメリット②:関連する論点を想起できるようになる

上の殺人罪の例で言うと、胎児は「人」なのか?という論点があります。
結論からいうと体外に一部でも出ていたら「人」であるため、
その場合胎児を殺したら殺人罪の要件を満たし、
体内に留まっていたら殺人罪の要件は満たさないが、代わりに堕胎罪の要件を満たすことになります。

条文素読会のメリット③:論文試験で条文引く時間が短縮できる

予備試験論文式試験は六法を読みながら解くことができますが、どこにどの条文が書かれているか、全体像を素読して把握できていた方が条文引く時間を短縮できます。

憲法でいうと

1〜8条
天皇

9条
戦争放棄

10条〜40条
人権
というような目次になっており、素読すれば問題文で人権に関する条文のことが問われていたら

10条〜40条のどれかだな

と目星がつけられるようになります。
もちろん、過去問演習も同時並行で行う必要はあります。いわゆる「過去問演習に裏付けされた条文素読」が効果的です。

条文素読会のメリット④:短答試験での知識問題に強くなる

科目問わず短答式試験では条文を知っていれば即答できる問題が出題されます。時間ギリギリになりがちな短答ではいかにテンポよく問題を解くかが重要であるため、これは大きなメリットとなります。

条文素読会参加者からの感想

当団体では勉強会の後に必ず感想を提出してもらっています。運営が感想フォーマットを勉強会ごとに用意しており、そこに書き込んでいくスタイルです。

▪️LT条文素読会感想
【問1:
⇨本日の勉強会を通して、整理できていない部分について再確認ができました。さらに、その点についての対応方法を皆さんから教えていただけて、とても参考になりました。今日から実践してみます。

【問2:】
⇨抽象論を理解しているつもりでも、身の回りに存在するような事案を実際に条文にあてはめるのは難しいということが印象的でした。

【問3:】
⇨アウトプットを前提に読むことで、ただ条文を読むだけでなく、趣旨と体系的な位置付けを意識することの重要性を再認識できました。

【問4:】
⇨知識の整理ができていない部分について、皆さんの対応方法を教えていただけたのが、とても参考になりました。

【問5:今回の勉強会で得た事をどう活かしていきますか?】
⇨教えていただいた方法を参考に知識の整理をした上で、具体的な事案をあてはめながら、抽象理論の理解を深めていきたいと思います。

【問6:運営に対して意見・要望があればお書きください】
⇨特にありません。

条文素読会参加メンバーTさんの感想




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