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離婚の豆知識~離婚を切り出されたら~

今回は、配偶者(夫・妻)から離婚を切り出された場合、どう動くべきかについて、私の感じたところを書いていきます。

1 所感

配偶者が離婚を切り出す場合、熟考に熟考を重ねた上で、離婚の申し出をしている可能性が高いです。

そもそも、配偶者から離婚を切り出された場合、その事実を冷静に受け止められる人は、あまりいないと思います(普通は、怒ったり、落ち込んだり、焦ったりします。)。子どもを連れて別居された場合などは、精神的動揺はさらに高まるものと思われます。

そのため、まずは、書籍やインターネットなどで、離婚に関する情報を収集するとともに、一度弁護士にご相談されることをお勧めいたします。

なお、友人や親兄弟にご相談される方もいらっしゃいますが、親しい関係である分、かえって感情的になってしまい、冷静・客観的な意見が言えなかったり、個人的な体験談に基づくアドバイスも多くなってしまうため、一度、弁護士にご相談いただき、客観的な立場からの意見を聞かれてはいかがでしょうか。

2 考えるべき点

①自分は離婚したいと考えるのか?

まず、自分の気持ちを整理することが重要です。ここがハッキリしないと、弁護士もアドバイスしづらいというのが正直なところです。

②離婚の条件をどうするのか?

離婚してもよいと考える場合には、離婚条件を大まかに検討する必要があります。

大別すると、
子どもに関する条件(親権、監護者、面会交流、養育費

財産に関する条件(慰謝料、財産分与、年金分割)
に分けられます。

相手方の要求事項がハッキリしない場合にも、自分なりの条件(着地点)を考えておくことが重要です。

③離婚に向けた手続をどうするのか?

初期段階では、
協議離婚
調停離婚
の2つの選択肢がある。

離婚条件について、配偶者と話がまとまる可能性がある場合には、「協議離婚」を選択すべきことになります。もちろん、離婚条件が妥当なものなのか?など審判な点があれば、弁護士ににご相談ください。

反対に、配偶者との話し合いができない場合や、離婚条件が大きく離れている場合、配偶者が既に弁護士に依頼している場合などは、こちら側も弁護士に依頼して対応すべき(調停申立てなど)と思います。

④話し合いにおける注意点

・配偶者との話し合いにおいて、暴言・暴力は絶対に避ける必要があります(反対に、相手の暴言がひどい場合には、スマートフォン等で録音するなど証拠化しておくことをお勧めします。)。

子どもの前では、離婚の話し合いをしない方が良いです(子どもに悪影響を与え、親権や監護権に影響する可能性があります。)

・離婚の条件を約束する場合には、合意書公正証書を作成した方が良いです。どのような場合に公正証書を作成すべきかは、下記の記事をご覧ください。



 
 


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