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最も美味い飲み物「最飲味王」を決めるために20×3=60種類のコークハイを飲み比べてみた

はじめまして、ローローと申します。
好きな食べ物はコーラと言ったら食べ物じゃねえだろと怒られたことがあります。
コスパが大好きな私は20歳になったときに割って飲むことができるウイスキーを愛飲するようになり、コークハイにたどり着くのは必然でした。

しかし、この話を人にすると困った質問が飛んできます。
それは…

どの銘柄が好きなの?

肝心のウイスキーにこだわりは無くオマケのグラスなどが付いているものを買っていました。オマケのために買っており、むしろウイスキーがオマケになっている現状ーー。

「正直ウイスキーに味の違いはないのでは?その上濃味のコーラで割ったら全部同じじゃないのか…?」そう思っていたのは事実あります。ただ何となく「あ~味違うわ」というプライドの端材も宿していました。
酔いたいのかイキリたいのか分からん現状を打破すべくあらゆるウイスキー×コーラの組み合わせを比べてみました。
題して!!
最味飲王決定戦!ー最強のコークハイー

0.能書き

ここから少しウイスキーそのものの説明が入ります。「そんなもん知っとるわ!!!」「早よ結果だけ見せろや!!!」という方は世界が出るまで飛ばしてください。

0-1 ウイスキーとは
そもそも「ウイスキー」とは何か?という話ですが、実はそれぞれの国によって異なる基準が設けられています。
サントリーは一般的な定義として
「穀類を原料として、糖化、発酵の後に蒸溜をおこない、木製の樽で貯蔵熟成させてできるお酒」
と定めています。
アルコール飲料は主に「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3つに分類されますが、ウイスキーは蒸留酒に当たります。

引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/beginner/

ウイスキーをざっくりいうと「穀物を原料として樽で3年以上寝かせた度数高めのお酒」と覚えてください。

0-2 ウイスキーの種類
ウイスキーの種類ですが、原料の穀物が大麦麦芽のモルトウイスキー、とうもろこしや小麦などのグレンウイスキー、モルトウイスキーとグレンウイスキーを混合したブレンデッドウイスキーの3種に分類されます。(モルトウイスキーはさらに3種類に分類されます。)
この中で最も流通されているのはブレンデッドウイスキーで、モルトウイスキーはややお高めのイメージですね。

引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/beginner/

要するに「穀物によって味が違う」ということです。

0-3 ウイスキーの産地
ウイスキーは世界中で生産されていますが、その中で特に有名な産地は「5大ウイスキー」とされています。

THE WORLD 
引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/beginner/

アイリッシュ: 穀物の豊かな香りと軽やかですっきりとした味わいが特長。
スコッチ: 麦芽を乾燥させる際に使うピート(泥炭)の香りが強いものも多く、スモーキーなフレーバーが特徴。
ジャパニーズ: スコッチの流れをくみながら独自の発展を遂げた優美なウイスキーで、繊細につくり分けられた原酒の多彩さが特徴。
アメリカン: とうもろこしや大麦、小麦、ライ麦などが原料として使われ、夏暑く冬寒い厳しい自然が育む独特の甘みが特徴。
カナディアン: 5大ウイスキーの中でもライトな酒質で、比較的クセのない軽快なフレーバーが魅力的なマイルドで飲みやすい味わいが特徴。

0-4 ルール説明

今回の検証では分かりやすく産地によって分類分けをしています。5大ウイスキーに近年注目を集めているインド、台湾を加えた20種類のウイスキーを用意しました。(選定基準として価格帯、原料、蒸留所などなるべく系統の異なるものを選ぶようにしています。)
割材となるコーラはコカ、ペプシ、メッツの3種類を用意しました。(ハイボールコーラ警察には申し訳ないがめんどいのでコークハイで統一します。)
すなわち20×3種類の合計60種類のコークハイを飲み比べます!
評価としては、安く美味く飲めるのがコークハイの魅力だと思っているので、味・風味・コスパから10点ずつの30点満点でつけていきます。

公式推奨のコークハイの楽しみ方を踏襲
計量も公式カップで統一します

レギュレーションとしてウイスキー30mlに対してコーラ120mlで割ったコークハイを飲んで点数をつけていきます。

深夜2時半、準備万端
待つのは60もの黒い炭酸

それではいざ!

1.アイリッシュウイスキー

クリアでスッキリした味わいが特徴で、コーヒーのカクテルであるアイリッシュコーヒーが有名。一方で、コーラによる強烈な味わいによってかき消されてしまいやすいため、コークハイとしてはやや不向きとの事前情報があり、2種類を選定。

ジェムソン・スタンダード

豊かな風味となめらかな味わいが魅力なアイリッシュウイスキーの代表格。
リーズナブルな価格で入手もしやすいため、アイリッシュの入り口として親しまれている。
700ml約2000円弱

コカコーラ
飲んだ後の後味が喉にくる感じその後に風味が口に広がる。
後味はプリンのカラメルのような感じ甘さとビターな味わいが同居する。
ペプシ
ペプシのハーブ感が強く、風味が勝っちゃうため、ジェムソンの風味がほぼかきけされてしまう。
メッツコーラ
コーラが勝つけど0カロリーコーラ特有の後味のさっぱりした感じはそのままのため、そんなに強い味でもなく後味も残らない。波打ち際か?

ハイボールは涼やかな感じでクセがなくスッと飲める。変なアルコール感が残らない。

タラモアデュー

大麦の穏やかな風味が特徴的な繊細で滑らかなアイリッシュウイスキーの代表格。
700ml約2500円

コカコーラ 
飲んだ瞬間コーラの味と風味が口に広がり、そのあとちょっとアルコール感が喉にくる感じ。全体としては爽やかな印象
ペプシ&メッツ
風味も味もそれぞれのコーラ味になる。
あえてこのウイスキーでやる必要はないのかな…

ハイボールはスーッとパンのような風味が上顎来たあとフワーッと味が広がる。後味にウイスキーの風味と炭酸の清涼感が余韻として残る。スッキリしたい時におすすめかな。

2.カナディアンウイスキー

日本ではあまり馴染みがない人も多いと思われるカナディアンウイスキー。カナダでもウイスキーに対して法的定義が定められているが、他の国と大きく異なる点として、「カラメルまたはフレーバリングを添加しても良い」とされている。この基準によって様々なフレーバーが特徴となっている。まろやかな口当たりや、クセのないスッキリした味わいとともにフレーバーを楽しむ。味や香りの方向性はコーラと近しいものがあり、強いコーラにかき消されてしまいやすくコークハイには不向きとされており、今回は2種類を選定した。

カナディアンクラブ

バニラのような甘さととろんとした口当たりが特徴のカナディアンウイスキー代表格。
700ml約1700円

コカコーラ
口当たりはスッと入ってくる。そのあと甘さが広がるがウイスキーの風味は感じられない。
ペプシ
口当たりはコカ・コーラと同じだが、風味はフワーッと広がる。
カナディアンクラブのバニラのようなフレーバーとペプシのハーブ感と系統が違うから?
メッツ
カナディアンクラブの風味がちょっとしたあとメッツの風味が広がる。
コークハイとしては不向きでウイスキーの風味が感じられる分コカコーラよりはましかも…?

ハイボールは飲んだ瞬間甘みが広がる。アルコール臭は感じずウイスキーの風味が広がる。
甘くないりんごサワーみたいな味がするかなぁ。

クラウンローヤル

かっけ~ボトル。イギリス国王に献上したことが由来となった名前とデザイン。カナディアン特有の甘さにほのかな苦味と柑橘系の爽やかさが混ざり合う豊かな味わい。
冷凍庫で冷やすとさらにとろみが増すため、それをストレートでいただくのがおすすめ。
現在は並行輸入のみの入荷となっているため入手が難しいのがネック。
750ml約3500円

コカコーラ&ペプシ&メッツ
飲んだ瞬間コーラの味がバーっとくる。アルコール感はあるがウイスキーの味や風味はほぼない。強いて言うならメッツは0カロリーの分まだマシ。

ハイボールはクラウンの甘い風味がサッと広がる感じ。
ストレートはツンとしたアルコール感がなく甘みが広がる。

3.スコッチ

イギリス北部スコットランドの蒸留所で生産され、厳しい規定をクリアしたスコッチウイスキーの総称。スモーキーな味わいが特徴とされているが、スコッチの主な産地は主に6か所あり、それぞれに異なる個性を持っている。ハイボールがオススメされており、コークハイに適したウイスキーも多数存在する。なんか減ってるのは見逃してください。

ティーチャーズ ハイランドクリーム

ハイランド(スコットランド北部である最大の面積の地域。有名な蒸留所を多数有する。)のウイスキー。スコッチ特有のスモーキーさにクリームのようなコクを感じることができる。
700ml約1200円

コカコーラ
燻製のようなスモーキーな風味にコーラのフレーバーがガツンとくる。重厚感があり、強めの刺激を求めたい人向け。
ペプシ
スモーキーな風味に独特なペプシのフルーツぽい風味が足される。
ウイスキーもコーラも風味が強いのに消し合うことはなく、ちゃんと足されるのがおもしろい。
メッツ
強炭酸なのはGOODだが、コーラの風味がウイスキーにそのまま足されるため0カロリーのさっぱり感は向かないかも。
全体的にアルコール感がちょっと残る印象。

ハイボールは上顎にスモーキーさがグンとくる感じ。食事よりも乾きものをおつまみにしたい。

グランツ・トリプルウッド

甘さ、少し辛味のある苦さ、ほのかなピートの香り、樽の風味などなどが調和したハイランドウイスキー。
700ml約1000円

グランツの特徴はなんと…

(薬局でも売ってたよ)

公式がコークハイを推している!!!
コーラとセットで販売するほどの推奨の飲み方。その実力はいかに…?

コカコーラ
穀物特有のフワッとしたウイスキーの甘みが来たあと、ウイスキーとコーラの風味が調和したままくる。一体感のあるガツンとした味わい
ペプシ
口当たりはコカコーラと同じだが、その後にペプシのフレーバーがくる。
ペプシ感が強調されており、コカコーラとペプシは好みによるかな~
メッツ
ウイスキーとコーラの風味が一体化しているため、メッツというか0カロリーは特有の風味が際立ってしまう。そのため、2つよりかは少し劣る印象。

ハイボールは炭酸水の爽快さがメインにくる。なんというか徹底して裏方にいる感じ

ちなみに公式推奨のやり方もやってみました。ウイスキーとコーラが足し算されるコークハイにさらにレモンの風味と香りが加算されてうまい!!

タリスカー

スコッチの区分としてはアイランズと呼ばれるイギリス北西部の群島で生産されるウイスキーの一つ。タリスカーの蒸留所があるスカイ島は霧の島と呼ばれる潮風の強い厳しい気候であり、塩気のある力強い味わいとなっている。ウイスキー界屈指のクセ強とコーラとの相性はいかに…?
700ml約5000円

コカコーラ&ペプシ&メッツ
口に含んだ後と後味が強烈な塩辛いウイスキーの味。そのためコーラ→ウイスキー→コーラ→ウイスキーの順に味と風味が交互に来る。
強いて言うならハーブ感があり、タリスカーのスパイシーな風味と最も近いペプシがあうが、コークハイにする必要はないかも。
コークハイなのにコーラに負けずウイスキーが感じられる利点があるとも言える。

ハイボールはタリスカーの風味がグワーっと押し寄せてくる。
まさに好きな人は好きだという味わい。僕は好きです。
ちなみに推奨されているペッパーハイボールもやってみました。
グワーっとくる感じにビリビリする胡椒の刺激がきて美味い!さらに好みは分かれそう。

ボウモア

アイラと呼ばれるアイラ島で生産される超有名スコッチ。
島特有の潮の香りに柑橘系の爽やかさも感じられるバランスのとれたハイレベルなウイスキー。
700ml約5000円

コカコーラ
喉にクンとくる風味がコーラとマッチして意外にも爽やかな印象。
スーと入ってくるうえにコーラとウイスキーが調和した味わいに豊かな後味。レベル高ないか…?
ペプシ
コカコーラと同じような内容だが、フレーバーに個性があるため甘さ以外の面も調和し、より重層的な味わいになる。
メッツ
2つと比べ炭酸が強いメッツは、炭酸感のあとウイスキーの風味がくるためウイスキーの風味が段階に応じて変化していくのが面白い。
これと言った特徴はないがシンプルにうまい

コークハイにしてもうまいが頭打ちという印象はある。
これが高いウイスキーをあえてコークハイにする必要はないということか…

ハイボールはスッキリした感じで少し苦さと言うか香ばしさが残る。
なんというか単純にボウモアがうまい。

4.アメリカンウイスキー

今回の規格の大本命、コーラを生んだ国のウイスキー。広大な大地では様々な穀物が生産され、主にトウモロコシ、大麦、小麦、ライ麦などの原料による分類がされている。ガツンと来るインパクトのある味わいは世界中から愛されており、コーラとの相性はもちろんよい。その実力はいかに。

I.W.ハーパー

アメリカンウイスキーの中でも1,2を争うほど有名なバーボン(原材料の51~80%トウモロコシのウイスキー)。インパクトのある味わいのバーボンの中では雑味のないすっきりとした味わい。
ソーダ割が公式でオススメされており、割材として非常に優秀。
700ml約2000円

コカコーラ
バーボンらしい初速が速い味わい。ただ、駆け抜けていく感じで後味はほぼコーラ。バーボン特有のクセは少なく飲みやすい。
ペプシ
風味が調和せずコーラ感とウイスキー感が別々に同時に来る感じ。
コカコーラと同じく飲みやすいシンプルイズベストな味わい。
メッツ
強い炭酸がバーボンの風味をかき消してるのがややマイナス点。
バーボンにしては柔らかい感じ。

ハイボールもスッと入ってくる印象。バーボン初におすすめの銘柄。

ジャックダニエル

テネシー州で生産されるテネシーウイスキー。原材料的にはバーボンだが、テネシーウイスキーという呼称に強いこだわりがあるらしい。重厚的な味わいで特有の甘い香りと豊かな風味が特徴。
700ml約2400円

コカコーラ
クリーミーかつスモーキーな印象コーラの味わいからウイスキーの風味もともと甘めの風味なのでコーラとよく調和する。
そのためアルコール感はするけどスイスイ飲める。
ペプシ
甘めのフレーバーが混ざり、ウイスキーとコーラのそれぞれが主張してる感じ。
メッツ
口に含んだ瞬間上顎アルコール感がくるが、そのまますっと消えていく。
余韻がない不思議な感じ。

ハイボールはスッと入ってくるが後味にスパイシーな風味が残ってくる。

ワイルドターキー

全てのバーボンの中で最もトウモロコシの使用量が少なく、ライ麦と大麦を多く使用しており、バニラのような甘味と柔らかい口当たりが特徴。ほのかなスパイシーさも楽しめる有名なバーボン。少しお高目な8年物を買ってみました。
700ml約3000円

コカコーラ
飲んだ瞬間ガ~ツンとくる風味にコーラのフレーバーがうまく調和して清涼感が鼻に抜けてくる。インパクトを求める人向け。
ペプシ
特有のハーブっぽいフレーバーが調和してる。どっちもうまいけどストレートな甘さがあり、アルコール感が強調されるコカコーラの方が好き。
メッツ
3種類の中で調和が一番されててうまくまとまってる。アルコールが苦手な人には一番おすすめだが、ワイルドターキーでやる必要はないかも。

ハイボールはスモーキーな風味がグッとくる。
ストレートだとカラメルのようなビターな味わい。

ジムビーム

おそらく日本で最も有名なバーボン。バーボンといえばジムビーム!という人も多いのでは?
「俺のターン!」のCMで知られるようにコークハイのベースとしても広く親しまれている。
他の強豪と比べて果たしてどうなのか。
700ml約1300円

コカコーラ
コーラの爽やかの風味の後にバーボン特有の強い風味が押し寄せてくる。
水上スキーのような激しさと爽快感が楽しめる。(やったことないけど)
ペプシ
コーラとウイスキーが追いかける形ではなく繋がっている感じ。
バーボンの風味がペプシの後ろにくっついている。調和はしていない…?
メッツ
炭酸→メッツ→バーボンの順番に風味がくるため三段重ねの面白い味わい。メッツの風味にクセがあるため好みは分かれるかもしれないがかなり好み。

ハイボールはいつもの感じでグンとくる味わいからそのままグングングンとバーボンの風味が押し寄せてくる。

ジムビームライ

ウイスキーの中では珍しいライウイスキーのジムビームブランド。ライ麦特有のフルーティかつスパイシーな味わい。バーボンのジムビームと比べてコーラとの相性はいかに。
700ml約2000円

コカコーラ
昼下がりの喫茶店?
コーラのすぐ後に鼻にツンとくる感じ。その後にジワ~とくるバニラアイスのコクっぽくある不思議な感じ甘さがのどにがくる。
ウイスキーの風味が強くコーラの味はあまり感じられない。
ペプシ
初撃のペプシのハーブらしいフレーバーがバーボンとよく調和する。
その後の舌のビリビリは軽減されているも甘みも少なくなっている。
全体的に穏やかな感じ。
メッツ
基本的にアルコール感のあるメッツという感じ喉にくるビリビリ感だけはある。クセのなさが逆にコークハイでは仇になっているか…?

ハイボールは爽やかでクセのないクリーミーな風味の中に少しだけ苦味があるとにかくバニラフロートのような味わいだった。ぜひ一度飲んでみてください。

5.ジャパニーズウイスキー

見覚えのあるライトですっきりとした味わいが特徴のウイスキー。居酒屋で定番のように食事の際にぐびぐび飲むことを目的としており、炭酸割に合うように調整されているものも。
おなじみのウイスキーを価格帯でそろえてみました。

トリス

日本の居酒屋ド定番。最も安い価格で販売されており、夜のお供の人も多いのでは?
700ml約800円

コカコーラ
いつもの。ツンとくるウイスキーの風味をコーラが優しく包んで調和する。割ることを前提で作られているためか、クセがなく非常に飲みやすい。
食事しながらぐびぐび飲みたくなる。
ペプシ
ペプシの味が支配的でウイスキーの風味も味も感じられない。
コーラサワーみたいな感じ。
メッツ
ペプシ同様にコーラの味が強く感じられる。
コカコーラはこんなに合うのなんでだろ。

ハイボールはスッキリ爽やかな味わい。正直これが基準なのでなにも言うことがない。

角瓶

居酒屋のド定番その2。とはいえやはり1000円の壁はあり、3ケタ台とはうまさが違う。
これ以上言うことも特にない。ちなみに一番右のグラスはこの後割りました。炭酸割なだけに。
700ml約1500円

コカコーラ
優しい飲み口からウイスキーとコーラの風味が一体となって押し寄せてくる。飲んだ後にはふくよかな余韻が残る。普段トリス、ニッカクリアしか飲んでなかったけどお祝いで角瓶買ってビビったのを思い出しました…
ペプシ
コカコーラと同様の流れ。違うのはコーラの味だけなのでハーブっぽいフレーバーが好きな人はこっちがおすすめ。
メッツ
これも同様だけど刺激が強いからかちょっとウイスキーの風味が損なわれるかな~という印象。

ハイボールはトリスの上位互換。アルコール感がキツくないし風味と爽やかさも上。
もうこれでええやん。

ブラックニッカ・ディープブレンド

こちらも日本では非常に有名なブラックニッカの少しいいもの。
ほぼ同じ値段の角瓶と比べて果たしてどう違うのか。
700ml約1500円

コカコーラ
初速でガツンとくるけどすぐに引いて風味が残る感じはジャパニーズらしい味わい。ハイボールのスッキリとした感じの変わりに甘みがある。
鼻から抜けるクリーミーな香りが特徴。
ペプシ
ウイスキーの風味が強いためペプシのハーブ感が負けずに調和している。
後味もキツさがなくコーラの風味が広がる。
メッツ
ゼロカロリーシュガーの味の後コーラの風味が広がる。
美味いけどこれでやる必要はないかも…?

45%と強めが売りなのでさっぱりとしたハイボールにキツイ刺激を求める人向けなのかな~と思う。コークハイでやる必要はないのかなという意外な結果に。ウイスキーの匂いを嗅いでみるとバニラアイスみたいな香りコーラで割るとその風味が消えちゃう。

ハイボールは喉にガツンとくる味と風味だけどすぐにスッと引いていく。

知多

ご存知いい店のウイスキーの代表格。この辺から「違い」が感じられるらしい。(そうなの…?)とはいえ、公式でもソーダ割が推奨されており、炭酸との相性は保証済み。
コーラとの愛称は一体どうだろうか。
700ml約4500円

コカコーラ
まろやかな口当たりの後にコクの深い濃ーい風味が広がり後味がすぅーと抜けていく。アルコール特有のキツさはなく後に残る嫌な感じもない。レベルが高すぎてかなりビビった。角瓶をそのまま美味くした感じ。
ペプシ
ハーブのフレーバーが鋭く中盤までくる感じなのでまろやかさは少ないかも。後味はコカコーラとほぼ一緒。
メッツ
口当たりが強炭酸とゼロカロリーシュガーの味わいが強く、その後はコカコーラと一緒の味わいと余韻。
全体的にコーラ→知多→後味すっきりという感じ。味は抜群にうまいがやや高いのがね…

ハイボールも角瓶のアルコール感を取り除き風味が増した感じ。口に含んだ後に風味の深みがある。ロックはコカコーラと同じ印象香りはプリンっぽい(カラメル?)。
ストレートは後味のキツさが苦手であまり得意じゃなかったが知多はずっとずっと優しい印象。

白州

全然売ってないご存知高級ウイスキー。白州でコークハイを作ったことを友人に話したら正気を疑われたほど。
今回の裏テーマ「うまいウイスキーでつくるコークハイはうまいのか?」を試す絶好の機会。
700ml約12000円

コカコーラ
グンとくる強烈なアルコール感(43度)の後、コーラとウイスキーの風味が来て喉と上顎がじわーっと熱くなってくる。美味いことは美味いが特別美味いわけではないかも。ただウイスキーの風味がコーラに負けず深いコクを感じられた。今までと違う風味がしたのはモルトもそうだけど確実に水が美味いからだろうな~。清涼感よりも味の深さが目立った。
ペプシ
ベースのウイスキーのコクがすごいので、その上に乗っかるコーラとしてペプシのハーブ感がいい感じに作用している。
喉の熱さはあるもののアルコール感は和らいでいる。
メッツ
ペプシと同様の流れ。コカコーラは甘さが美味いウイスキーと噛み合わなかったのかも。スッキリ感は一番でウイスキーの美味さを感じやすいかなあ…

コークハイはコーラに合うわけではないが、ベースが美味いので流石に美味い。ただ白州でやる必要は全くないかな…

ハイボールは一転アルコール感も喉の熱さもなく清涼感と風味豊かな味わい。スッキリした後味に残るコクはオンリーワンの味わい。ロックは口当たりでアルコール感は少なくコクのある風味が広がりふくよかな甘みが残る。その後に水を飲むとさらに甘みが口の中に広がる。炭酸で割ると良さが消されてしまうのかなと感じた。薄々気づいてたけど割らずに飲む前提で作られてるよねこれ。

6.インド&台湾

最後に変わり種を。実はウイスキー消費量世界一のインド。近年では販売量、輸出本数ともに世界一となり、新興ウイスキー生産国として高い評価を受けている。そのインドと並び注目されているのが急成長を遂げた台湾世界的な賞を受賞したことで話題となった
5大ウイスキーと違い、南国特有のトロピカルな味わいは、コークハイにどう作用するのか。

ポール・ジョン ニルヴァーナ

温暖な気候により、熟成期間が短くでも味わい深くなる南国のウイスキー。匂いは香ばしくカラメルや黒糖みたいな感じ。かなり透き通った黄色でここまで淡い色は初めて見た。
キャラメルやはちみつといったなめらかな甘みや、フルーツのジューシーさが特徴。
ソーダ割も推奨されており、コーラとは果たしてどうなのか。
700ml約4000円

コカコーラ
ウイスキーの風味がふぅーと広がった後、さらにウイスキーにコーラのフレーバーが足された風味がまろやかに広がる。全然キツくないためスイスイ飲めてしまう。甘さとまろやかさ全振りでコーラともよく調和する。
めっっっっちゃうまい!
実はコカコーラの炭酸がかなり抜けていたが逆に良かったかも…?
アルコール感がそんなにないためガンガン飲めるが40度だし一気に飲むとしっかり酔うので注意。ジャパニーズからウイスキのクセを抑えた感じ。
ペプシ
ペプシのフレーバーが強いのですこし噛み合わないかも。
飲みやすさは変わらず。
メッツ
炭酸とゼロカロリーシュガーの味が強くてウイスキーの風味がほとんど感じられない。

ハイボールは風味が広がった瞬間香ばしい苦味が来てさらにスパイシーな後味が残る。味わいがジェットコースターのように変化しており、コークハイとまた違った楽しみがある。ロックは口当たりは甘い味と風味で後味に舌にピリピリ残るスパイシーさがある。ウイスキー系統が苦手な人のダメな理由であるアルコール感を徹底的に取り除いた感じで初心者にお勧めしたい銘柄。ちょい高いが抜群にうまい。インドのウイスキーは他にもあるので試してみたいと思いました。

カバラン

2年連続で世界一の称号を得た台湾ウイスキー。マンゴーなどトロピカルフルーツの味わいやなめらかな口当たりが特徴。やわらかでコクがあり、複雑な余韻を感じられる。
700ml約5000円

コカコーラ
喉越しにグーンときた後、辛口の風味が広がる。
キツさはあるがコーラの甘味と清涼感がうまいこと相殺してる。ウイスキーの風味がかなり感じられるためクセのないバーボンのような感じ。
コーラ多めにするとウイスキーの香ばしさが芯となり、コーラの甘さと調和するいい感じのコークハイになる。
ペプシ
ペプシのフレーバーが先に来た後ウイスキーの風味がくる。
コカコーラのようなキツさがなくマッチしている。
メッツ
飲んだ瞬間上顎にくるカラメル感が強烈。香ばしさが後味はスッキリしているため、他のふたつと違って面白い味わい。
総評としてありといえばありだけどこれでやる必要はないかも…

ハイボールは香ばしさとビターな口当たりでほのかな苦味とアルコールの風味が残る。
飲んだ後に水を飲むとふくよかさが広がる。
ロックは甘みが広がるカナディアンに近い感じ。割って飲むのをあまり想定してないのかも。

20種類のウイスキーでコークハイを飲み比べたところ、8種類が同率で1位という結果に。

さすがに同率一位が多すぎるので、急遽第2ラウンドを用意することに。
今までは純粋に味を判断するために何も食べていなかったのですが、コークハイといえばやはり居酒屋の定番。ということで…

ポテナゲ!!!!!

餃子!!!!!

ピザ!!!!!

SUBWAYエビアボカドに明太マヨたこ焼き挟んだやつ!!!!!(なに?)

https://www.youtube.com/watch?v=cnxlHvABliY&list=PLb2_XmxSyzc97qJE5jeXLUs4FXr75zOQM&index=138
こちらの動画でコークハイに最も合うと紹介されていた。
一口食べた瞬間馬鹿みたいな味がして笑ってしまった。ただ小麦の生地、海鮮の具、ソースの構成が一緒なので、味が怒涛に押し寄せてくるのにマッチしてウケる。
味粉もんの出汁味がスパイスになってる料理は世界でこれだけ。

これらをおつまみに、コークハイとどれだけ合うのかを検証していきます。

ワイルドターキー
ポテナゲ
洗い流す時の初速が凄い。油っこさをガツンと流してくれる。
餃子
油っこさ、辛さ、ジューシーさにさっぱり合う。
やはり中華にコークハイは最適。
ピザ
強烈なアルコール感がトマトソースを飲み込み、後には清涼感が残る。
アメリカンウイスキーとコーラの組み合わせはやはりすげー合う。
サブウェイ
もったりとした食感と味わいを強く押し流す。
ただ、アルコール感がちょっと支配的かも。

②知多
ポテナゲ
甘ーいソースにはよく合うかも。食中酒としては少し物足りない?
餃子
油っこさと風味が調和?同居?どっちつかずな感じでわからん…
ピザ
最初飲んだことに気づかないくらい自然だった。そもそもコークハイが甘くてうまいので、甘さと油感があるピザに非常に調和している。
上顎に残る旨味があり、マジで美味い!
サブウェイ
爽やかな味わいが野菜マシマシとあっている。
コークハイなのに繊細なのが特徴なのを最後にして理解できた。

③ジムビーム
ポテナゲ
油をガーっと洗い流す。後味もスッキリしてガンガン飲み食いできる。
餃子
油っこさを全て洗い流すけど、支配的ではなくスッキリした感じがある。
「酒に合う」ってのはこういう感じか…
ピザ
洗い流し感があるがワイルドターキーと比べて、ピザの味が後味に残る。
酒メインで食事もしっかり食べたい人向けかな。
サブウェイ
洗い流し系の最高峰。
ただワイルドターキーのような後に残るアルコール感はない分飲みやすい。
そのため、サブウェイでやる必要はないということが、弱点でもある。

④I.W.ハーパー
ポテナゲ
コクの深い初撃が来たあと後味が油っこさと混じり合う。
旨味が調和しているかな…
餃子
揚げ物じゃないからか洗い流し感がある。後味が混ざり合う感じはある。
ピザ
清涼感に特化しているかな。スッキリした後味のほか二つと違う結果に。
サブウェイ
ジムビームとほぼ同じ印象。甘さが残るのが違いかも。
出汁感もふんわり残ってる…?

⑤ポール・ジョン
ポテナゲ
甘い風味が清涼感とあいまって洗い流す。
この強い味わいにはこれくらい強いつまみのが合うのかも。
餃子
口当たりがラー油のスパイシーさと合う。後味はちょっと甘さが残る感じ。
ピザ
上顎にクンとくる甘さと清涼感で洗い流す。ピザの感じがほぼ残らないのでほか二つと違う感じ。
サブウェイ
ピザと同じかなー。洗い流しした後アルコール感の後ウイスキーの甘さと味のジェットコースター。

⑥グランツ
ポテナゲ
甘さと油感を包むように調和している。食事を楽しむならこれかも。
餃子
油っこさを洗い流すけど味わいは残る。食事がメインな感じ。
ピザ
洗い流し感があるが、清涼感ではなくコーラの甘さが残る。
コーラとピザの組み合わせに一番近いかも。
サブウェイ
包み込むような感じは変わらないが油っこくないので、それぞれがバラバラな印象を受けるかも。

⑦ジャックダニエル
ポテナゲ
一口目に調和、二口目に洗い流すのに、後味で油の味わいがくる。
食事に一番マッチしているのかも。
餃子
一口目に調和、二口目にスッキリは同じだが、後味に餃子の味がくるのは不思議。食を楽しめるといえるのかも。
ピザ
洗い流し系だけど清涼感も甘さもある。グランツに比べて清涼感にやや比重がある感じ。
後味にツンとしたアルコール感があり、酒を飲んでいる感じはある。
サブウェイ
清涼感が爽やかな野菜フレーバーとうまく合う。
ハーパーより味わいがうまくマッチしている。

⑧角瓶
ポテナゲ
アルコール感もウイスキーのクセもなく、スッキリと油を洗い流す。
まさに食中酒の王道。
餃子
ポテナゲと印象は同じ。スッキリさを追求しているのがわかる。
ピザ
ここも同じ。何かに似てると思ったらビールのスーパードライか?
切れ味を追求している印象を受ける。
サブウェイ
洗い流した後コーラのふくよかな甘みが広がったかと思ったら、酸味が強調されるようなキリッとした清涼感でフィニッシュ。やっぱり食事には角よ。

以上、8×4の計32通りを試してみました。
その結果、食事に最も合うコークハイを独断と偏見で決定いたしました。
合計60種類のコークハイの中で最強に輝いたのは…

ジャックダニエルのコカコーラ割!!!

まろやかな甘みがコーラとうまく調和し、ずしんと来る味わいがある。
にもかかわらず、非常に飲みやすく、食事の際にも適しており、すべてにおいて高水準なコークハイだった。
公式でも推奨されているように、相性は抜群でした。

この企画をやっているときには発売されていなかったのですが、今はこんなんもあります。これでええやん。

この企画を通して自分の中でウイスキーの違いを認識でき、食事やおつまみとの相性を確認できました。
高いウイスキーで作るコークハイはうまいことにはうまいですが、あえてやる必要もないという結論も出ました。
この記事で皆さんがウイスキーを飲むときに、「コーラで割る」という選択肢が生まれれば幸いです。

タイトルの最も美味い飲み物「最飲味王」はたらふく酒を飲んだ後の味噌汁に決定いたしました。

それでは。

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