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新入社員に告ぐーー 仕事に対する姿勢について(カス理論)

はじめまして。ローローと申します。
施工管理の仕事をしています。

突然ですが2年目を迎えた杭工事班の私の一日がこちらです。

06:30 起床
07:00 出勤
07:20 現場事務所着
07:50 現場見回り&濁水処理タンク点検
08:00 朝礼
08:30
 杭①(拡底まで完了済):一次スライム処理
 杭②(ケーシング立込まで完了済):前日から引き続き掘削
 杭③:杭芯位置を計測屋に頼む
09:00
 杭①:処理が完了して鋼管と鉄筋かごを立て込む
09:30
 杭①:立て込む鉄筋かごの継手位置検査
 杭②:支持層まで掘削して柱状図との確認検査
11:00
 杭①:鉄筋かごの立込完了
12:00
 杭①:二次スライム処理とトレミー管の設置完了
12:30
 杭②:杭先端位置まで掘削して柱状図との確認検査
12:50
 杭①:生コン車1台目が到着し受け入れ検査
13:00
 杭①:コンクリート打設開始
 杭②:拡底開始
13:30
 杭①:生コン車5台目が到着し受け入れ検査
14:30
 杭①:生コン車10台目が到着し受け入れ検査
16:00
 杭①:打設完了しレベルの確認と養生
 杭②:拡底完了
16:30
 杭②:翌日立て込む鋼管と鉄筋かごが搬入される
 杭③:②を掘削していたアースドリルを動かし掘削開始
17:00
 杭②:孔壁測定と鉄筋かごの検査
17:30
 杭③:ケーシング深さまで掘削して立込後に一次スライム処理の準備をして養生
18:00
 杭②:鉄筋かごの検査完了
18:30
 現場見回り&濁水処理タンク点検
 事務所へ戻り書類整理
 ・打設したコンクリートの報告書
 ・翌日打設するコンクリートの計画書
 ・鉄筋かごの検査写真整理
 ・各杭の検査写真整理
23:00 退勤
23:10 帰宅
23:30 夕食と入浴
00:30 だらだらYouTubeを見るor資格の勉強
01:30 就寝

死ぬぅ〜〜〜
ちなみにこれは理想的な日で、通常は昼ぶち抜きで作業するため食事も休憩も取れずに疲労と脱水でフラフラになりながら19時過ぎに初めて室内に戻ります。
事務所に帰ってから事務作業を始めると到底追いつかないので、日中の現場作業の合間を見て外で日光を浴び立ちながらタブレット端末で行っています。
それでも終わらないので、帰路に着くのは結局12時前後になることがほとんどです。

あまりにも回っていないため、先日工事長から面談という名の説教があり、どうしたらノルマ通りに終わるのか、と聞かれました。
「明らかにキャパを超えています。もう1人いれば作業を分担かつ並行して出来るので、作業にかかる負担も時間も大幅に改善出来ると思います。」
と答えたところ「ちゃうねん。俺はやります、が聞きたかった。」と言われ、土日に死んだ目で写真整理を行いました。

そんな中、ある金曜日に2年目社員の本社研修の案内がありました。
その日の予定はこちら。

06:20 起床
06:50 出勤
08:10 会社に到着
08:30 空調の効いた室内で座りながら研修開始
12:00 昼休憩 銀行でちょっとした用事を済ませる
13:00 研修再開
17:30 定時で研修終了
17:50 同期みんなで行こうと約束していたビアガーデンに到着して飲み会21:00 営業終了時間となり社員寮へ移動
22:00 寮最寄り駅に到着し二次会開始
01:00 解散して寮に帰宅
01:30 何もない土曜に対して無敵の感情を持ちながら就寝
14:00起床

完璧な華金だ… (なんか自分で書いてて悲しくなってきた)

しかし、そんな理想に胸を膨らませて出勤したのですが何か様子が変でした。
指定された部屋に着くも真っ暗で、
「開始20分前であれば流石に誰かはいるはず…もしや部屋を間違えたか?」そう思いながらメールを確認すると、

部屋じゃなくて日付間違えてた

なんと研修は1週間後の金曜日だったのです。
大慌てで工事長に電話をして現場に戻り、午後からはいつも通り杭工事を行いました。
結果としてその日の行動はこちら。

06:20 起床
06:50 出勤
08:10 会社に到着
08:20 間違いに気づき慌てて現場に向かう
08:50 乗換駅に到着 どうせ遅刻するんだしせっかくだから用事を済ませようと銀行の9時開店まで朝飯を食いながら待つ
09:00 銀行で手続きを行うも当然不備があり時間がかかる
09:40 予定より3本遅い電車に乗り現場に向かう
11:00 現場事務所着 上長が会議中なのをいいことにそそくさと現場に出る11:10 先輩・職人さんに呆れ笑われるも大して怒られずいつも通りの業務を開始する
15:00 現場巡視に来た所長に会い謝罪する 「勘違いせんように」と一言だけいただく
18:00 現場作業を終わらせて事務所に戻り工事長に謝罪 怒られるというより注意を受ける
18:30 昼に早退していた主任がコロナだったことが判明 社員の感染者が5人になり強制帰宅
19:00 マクドとおつまみ、ビールを買い込んで帰宅
19:30 計画が崩れまくったためとりあえず晩酌しながらネットサーフィン
02:00 明日になんの憂いもないが漠然とした気持ち悪さを抱えながら就寝

何これ?
上げて下がってやや上がるこども向けジェットコースターみたいな一日でした。

さて、ここからが本題なのですが、この話をすると「よくそこでその行動できたね」と言われます。
この日に限ったことではないですが、ミスしてもおわったからしゃーないですませて、他でリカバリーしようとする考えに至ります。
メンタルが強いとよく言われますが、僕にとって合理的な手段を都度都度取っているに過ぎません。
そこで5月病を乗り越えた新社会人に向けて仕事の姿勢や取り組み方を伝授しようと思います。

タイトルにもある通りカス理論です。
実践する場合は自己責任でお願いします。

1.すぐ終わる仕事から取り掛かろう

職場に着くと、デスクの上の書類の束、メモ帳に書いた雑用リスト、業務についての新規メッセージ件数…
朝から嫌になりますよね?
入社直後人事から仕事には4パターンあると言われました。
急ぎかそうでないか、と、重要かそうでないか、の2×2の4パターンで、タスク管理において「急ぎだけど重要じゃない」と「重要だけど急ぎじゃない」仕事が鍵になる、とのことでした。(これは本当に仕事で大事な理論)

うるせ〜〜〜
めんどくせえからすぐ終わる仕事から手をつけましょう。
カス理論ですが、タスクの総量を減らすことで今やるべきことがすっきりすると思います。
しょうもない雑務をさっさとシバいてからやるべきことについて考えてもよいのではないでしょうか。
後回しにしていいやつでも「あとであれやらなきゃ…」と思ったまま別の仕事をするのはストレスになりますし、メンタル的にも今持ってる仕事ができる少ないというのは大事だと思います。
先輩に「そんなん後でいいからこれ先にやってよ」とイライラしながら言われても「わかりました!!!!!」と返事して、さっさと自分のタスクを一つでも減らしましょう。

2.人の言質は取り、自分の言質は取らせない

仕事量が膨大で業務管理について上司と言い争いになったとき、業務時間以外にもやるしかないという雰囲気になりました。持って帰ってやりますと言わせたい気配を察知した僕は「〇〇をすることで業務時間内に終わるならならやります」と頑なに言い続けました。
今の時代時間外労働を押し付けるのは御法度。そのためあくまで自分の意思でサビ残をしているという言質を取ろうとしてきます。
一度でも自分でやりますと言ってしまうと責任が全て自分になってしまいます。

敏感に気配を察知してかわしつつ、むしろ相手の言質を取っていき、「上司にサビ残を要求された」という事実のもとでサビ残をしましょう。
というかそもそも何若手に押し付けとんねん業務量管理すんのもお前の仕事やろボケナス残業させるの嫌なら業務改善しろやアホくらいの気持ちで行きましょう。もちろん「はい!やります!」と言った方が好かれます。

3.嫌なことは嫌だと言おう

これがカス理論に入ってしまうのはおかしいと思いますが…
誤解しないでいただきたいのですが、やるべきことなのにやりたくないので嫌でーすと言っていいわけではありません。これはさすがの僕でもダメだと思います。

すでにやることがあるのに仕事をして振られたときに「わかりました!」だけで受け取るのはよくありません。
「今は〇〇をしているのですが、これはどういった内容でいつまでですか?」というふうに現状を説明して、振られた仕事の重要度および期限を聞いてみましょう。
その上で今のタスクの方が優先度が高いと判断したなら断ることも大事です。
オーバーワークでパンクしてしまう前に自分の業務量を管理して超えそうなら正直に話した方がいいと思います。

あと飲み会などの付き合いとかも嫌なら断りましょう。
行かなければ付き合いが悪いと評価が下がりますが、行ってもしょうもない話に付き合わされて深夜まで拘束されます。
どうせ不快な思いをするのであれば行かない方がいいと思いますよ。

4.上司に歯向かう分後輩に優しくしよう

基本的に自分の仕事さえ終われば良し、と思っている人間が大半です。
そのためこまごまとした雑用を下に押し付け、自分の負担を減らし、負担が増えた下の人間の仕事が終わらなくても関係ないといった顔をしてきます。

そういうことをする奴にはそのまま返しましょう。
1・3で説明したように後回しにしたり断ったりして、
「その仕事僕が終わらせなくて困るのはあなたですよね?僕は僕の仕事があるので早く終わらせたいなら自分でやったらどうですか?」
といいましょう。
これは実際正論なので、向こうとしてはそうせざるを得なくなります。

ただし、いづれ1年目の皆さんにも後背ができます。
自分の仕事を下に押し付けるとカス先輩と同じになります。
自分がやられて嫌なことは他人にやらない、自分のようになってほしくないという思いで後輩にはやさしく接してあげましょう。

5.自分のキャパを基準にしよう

先輩やたまに会う同期を見て、
「みんなあんなに頑張っている。それに比べて自分はこれだけの業務に音を上げてよいのだろうか…」
という考えを持つかもしれません。

はっきり言いますが音を上げていいです。
そもそも業務内容や能力はまちまちであり、比べられるものではありません。
周りがやってるから自分ももっとやらなくては、という思いは心身ともに大きな負担になり、パンクする原因になります。
この考えの最も悪い点として引き際がわからなくなることです。
自分がつらい・しんどいと感じた瞬間が、あなたの現状の業務キャパであり休憩するタイミングです。
人と比べずに自分のペースを乱さず生活できることが健やかな生活です。

以上、仕事に対するカス理論でした。
いかがでしたか?参考になれば幸いです。

最後にこれだけは言っておきます。
実践しないで仕事ができることがベストです。

与えられた仕事は素直に受け取り、周りと相談したうえでやり切ることで評価が上がります。
人付き合いも自分の考えや生活を考えたうえでバランスをとって周りと溶け込むことが大切です。
4で正論と書きましたが、実際正しくはあると思います。
ですが一方的に正しいだけでは周りと不和が生じます。
人には人の考えがあり、お互いに考えを押し付けあわず尊重しあって落としどころを見つけていきましょう。

とはいえ、慣れない生活や業務で多忙になる事もあると思います。
そこで抱え込むと心身に影響をきたしてしまいます。
つらいと感じるのならば遠慮せず周りに打ち明けてみましょう。
案外すんなりと受け入れてくれるものです。
カス理論はもっと図々しく生きてもいいんだよというメッセージです。
自分のことを大切に生活することを心がけてみてください。
僕のように昭和感満載の職場の人は、僕と一緒にカス理論を振りかざして戦いましょう。

ほんとの研修後にいったビアガーデンの写真でお別れしましょう。
同期達と飲みに行くなど楽しいイベントもいっぱいありますよ。

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