怪文詩(2022/11/30)

「同音異義語」

近くで誰かが叫んでる。
鳴り響かない紙の声。

コピー用紙に印刷してる。
言葉を勝手に刷っている。

流行りの言葉に
易しい言葉。
取っ付きやすい
溢れた言葉。

飛ぶ鳥落とす勢いで、
言葉の価値は下落する。

私の言葉も薄れていって、
声は遠くに届かない。

私の吐きたい言葉を無くすな。
言葉は全て私の物だ。

そんな言葉も地に落ちた。
誰か拾ってくれたらいいのに。

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