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職業病かもしれない話

本題には関係ないけれど、石垣島の川平湾の一風景をアップしてみました。家族そろって大好きな石垣島です。

写真を見て行った気になる…人が優しいし。

 今日は周囲の大学の先生と接していてよく思うことについて書いてみようと思います。正直言って、個性の強さと仲間への要求水準の高さがなかなかのもので、パッと打ち解けることが難しいです。

 先日のこと。家電量販店に夫(研究者。経済関係寄り。)と娘と三人で「おうちで炭酸機を作るマシーン」を買いに行きました。「説明書に書いてますよ」と言われることのないように、事前に知りたいことで、調べてもわからないことを6点くらいピックアップして(商品取り扱い終了後のことや、圧のことなど)行ったのです。

 その家電量販店の店員さん、誰一人として一問も答えることができず、困ってしまいました。なんだか質問して気の毒になってしまって、退散し他店に行こうと思っていたら、詳しい人として呼ばれたスタッフさんがやってきました。帰る前提でちょっとだけ会話をしてみたけれど、「はい、それはおうちで炭酸水を作ることができる機械です」を超える答がありません。その様子を見かねて声を掛けて下さった、たまたま店内におられた他の家電を紹介するデモンストレーションの方との雑談で、私たちの疑問がだいたい解消されたわけであります(結局、炭酸水メーカーはその店で買いました。)。

 大学の先生や関連する社会人さんと接していて、ありがちな「傾向」と思うのですが「配られた資料はきちんと、すぐに読む、自分で調べることができることは全て自分で調べて、どうしてもわからないことだけ『詳しい人に聞く』」が徹底されているのです。もちろん意図して他人をこき使う先生もいるのはよく知ってる。あー、でも、私は時々他人に甘え過ぎだと反省してる(笑)。
 そんなわけで、ちょっと「自分で調べるべきことを怠った人」に対しては厳しく接するかもしれません(仲良し同士でもそこは当然に厳しい。)。こういった傾向を押さえておくと、大学の先生への質問をする場合の参考になるかも。なんでもきちんと自分で行いつつ、質問や会話をしていると、大学の先生との信頼関係も増し、あなたの成長にも繋がり、先生からの信頼が思わぬ開運に繋がるかもしれない(注、若い人や部下をこき使うタイプの先生には逆効果です)。

思い出のひとつ。ある教授との懇親会にて(私のボス系列の教授ではありません)。テーブルに並んだ魚料理に用いるタレの配合が気になり、気になったら解明したくてたまらない状態に陥った教授がいました。大学院生であった私たちは「またか」位でした(普段から、その教授の問いかけに半端な回答をしたら見捨てられるからいつも何かを研ぎ澄ませていたのです)。食い気味に質問を投げかける教授に対して店員さんは「ああ、それは魚のタレですよ」とサクッと回答。そんな答えが欲しくない教授はムッとして「タレの配合」だと反論しました。店員さんには「そっけなさすぎるぞ」、教授に対しては「もうちょっと詳しい質問を投げかけようや」と思ったわ(周囲の院生も苦笑いだったと記憶してます)。そのお店に再び訪れることはありません。その後の教授は、商品やサービスの内容に詳しく、責任をもってサービスする方をとことん重宝されておられました。お店の人からしたら緊張感を覚えるお客かもしれませんが、商品愛が強いスタッフには、コアな末長いファンがつくのね…と思ったエピソードです。大学の先生と過していると、いい意味での「偏愛」を実感することが多いです(そんなこだわりの強い教授と過ごすと、見識は深まるし、眠っているパワーや能力に目覚めていくのですが、一方で心拍数が上がるのです)。

自分の仕事を責任をもって取組み(大変な時にはしっかりと周りの人に助けてもらった方がいい)、頑張っていると、個性の強いお客さんにトコトン信頼される場合があります。そんなときは、自分の仕事を責任をもって取り組んだ証と思ったらいいんじゃないでしょうか。

私はそこまでこだわりはありませんが、「何をどこで」よりも、「誰から飼うのか」を重視するタイプです。旦那も「人」重視派です。

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