父の訃報で10数年ぶりに実家に戻った男は再婚相手だという女に喪主も遺産も父の遺骨も墓も奪われた。



幼いころから仕事一筋で家庭を顧みなかった父が死んだと親戚から連絡が来た。
高校は全寮制の学校に進学し、そのまま都内の会社に就職した男は10数年ぶりに実家に戻ることとなった。

実家に戻ると父の再婚相手だという女とその娘がいた。初対面ながら傲慢を絵にかいたような女は男に向かって「アンタに喪主をする権利はない!」と言い放った。ぽかんと呆けていると女の娘がいそいそと何かの書類を目の前に突き付けた。その書類は父の遺産を放棄する遺産放棄申請書だった。
娘曰く「父の遺産は借金だらけなので放棄してください。これにサインすれば済むので」とのことだった。女は勝ち誇った顔で男を見ていた。
女と娘の態度に親戚は激怒して、女を旧姓で呼び、親族ではないような扱いをした。
男はそもそも遺産を受け取る気はなかったので言われるがまま書類にサインした。

葬儀は滞りなくすすみ、火葬場へ向かう車を待つが一向に来ない。不審に思って葬儀屋に話を聞くと、女と娘がすでに火葬場に向かったとのことだった。男と親族は父の火葬を見届けることなく葬儀が終わったのだった。

数日後、初七日法要、四十九日、その後の法要についての手紙が女から親戚宛に届いた。
「親戚に旧姓で呼ばれたことで私はあなた方との縁は切れたとわかりました。縁が切れたのであれば、あなた方に彼(男の父)の法要は必要ありませんよね。彼は私と一緒の墓で永遠の眠りについてもらいます」
親戚に届いた手紙の内容を知り、男は激怒した。しかし法律で女を罰することは出来ない。男は落胆した。そして男は父を奪われた。



信じられるか…これ、実話なんだぜ…(リアルガチ)

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