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PET検査の副作用とフランスの手厚い医療保険について

 PET検査後、夜中までは普通でむしろ晩御飯も食べられたくらい元気だった。しかし真夜中、頭痛と吐き気で目が覚め、時間が経つにつれひどくなっていった。

 帯状疱疹を患った時でさえ、ベッドで寝込むことがなかったのに、起きると頭痛が酷くなり吐き気が押し寄せてくる。
 身動きできない状態で、起きられなかった。
 しかし、この日はホームドクター(主治医)のところへ行かなくてはいけない日。(※専門医のところではありません)
 フランスではホームドクター(主治医)制度になっていて、癌治療を受ける場合、専門医にかかっていたとしても、主治医を通して保険に申請しないといけない。なぜなら、フランスでは癌患者の医療費は100%カバーされるから。
 凄いですよね。癌にはなりたくないけど、不幸にも癌になった場合、医療費を気にせず治療を受けることがでるなんて。
 だから、なんとしてもこの日に主治医を訪問する必要があった。

 まったく食事をとることもできず、吐き気が酷く水を飲むのがやっと。スイカなら食べられるかなと一口食べるとそれはすっと喉に通ったので、一切れスイカを食べた。

 その状態でお昼すぎ主治医の元へ。
 まぁ、辛かった。吐き気と頭痛で座ってるのも苦痛。主治医の元を出て、家の駐車場で車から降りるなり嘔吐。
 胃の中は水分とスイカだけ。スイカを吐いた後はすっきりして、頭痛と吐き気が嘘のように消えた。
 それからは、とにかく水分を多くとって体内にあるFDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)を排除しなくてはならいので、水を飲むのも痛いのに、頑張って水分摂取。

 この日は本当に辛かった。

フランスのホームドクターと主治医制度とは?

フランスの医療システムでは、ホームドクター(Médecin Généraliste, GP)または主治医(Médecin Traitant)の制度が重要な役割を果たしています。この制度は、患者が一貫した医療を受けられるようにするためのものであり、フランスの医療提供システムの中核をなしています。

(以下ChatGPTの回答です。)


1. ホームドクター(Médecin Généraliste)とは?

ホームドクター、または一般開業医(Médecin Généraliste, GP)は、患者の健康管理を担当する第一の医療提供者です。彼らは地域に根ざしたクリニックで診療を行い、幅広い健康問題について初期診断や治療、予防医療を提供します。患者は基本的に自分のホームドクターを自由に選ぶことができます。

2. 主治医(Médecin Traitant)の制度

2.1 制度の概要

主治医(Médecin Traitant)とは、患者が自分の健康管理のために選ぶ医師のことで、一般的にはホームドクター(GP)が主治医を務めます。この制度は2004年に導入され、患者が医療システムを適切に利用し、継続的かつ一貫した医療を受けられるように設計されています。

患者が主治医を選ぶことは義務ではありませんが、主治医を選択しない場合、公的医療保険(La Sécurité Sociale)による医療費の還付率が低くなるため、多くの人が主治医を登録しています。

2.2 主治医の役割

主治医には以下のような役割があります:

健康管理の中心: 患者の全般的な健康状態を管理し、定期的な健康チェックや予防医療を提供します。
専門医への紹介: 患者が専門的な治療を必要とする場合、主治医が適切な専門医(例:心臓病専門医、腫瘍医など)への紹介状を作成します。これにより、患者は「受診ルート(Parcours de soins coordonné)」に従って専門的な医療を受けることができます。
医療情報の統合: 主治医は患者の医療履歴や治療内容を一元的に管理し、他の医師や医療機関との情報共有を行います。


2.3 「受診ルート(Parcours de soins coordonné)」の重要性

フランスの医療システムでは、患者が専門医にかかる前に主治医を通じて紹介を受けることが推奨されています。これを「受診ルート(Parcours de soins coordonné)」と呼びます。受診ルートを守ることで、医療費の自己負担が少なくなり、公的医療保険からの還付率も高くなります。

ただし、眼科医や産婦人科医など、直接受診が許可されている専門分野もあります。

フランスの癌患者の医療費免除のしくみ

フランスのがん患者に対する保険制度は、国の公的医療保険システムである「La Sécurité Sociale(社会保障制度)」の一部として提供されており、非常に包括的で手厚いものです。以下にフランスのがん患者向けの保険制度について詳しく説明します。

1. 公的医療保険(La Sécurité Sociale)

フランスの医療保険制度は、全てのフランス市民および合法的な居住者を対象にしており、原則として全ての人が加入しています。がん患者も例外ではなく、医療費の大部分がこの公的医療保険でカバーされます。

2. 長期疾患制度(Affections de Longue Durée, ALD)

がんは「長期疾患(Affection de Longue Durée, ALD)」の一つに分類されます。ALDに該当する疾患は、治療が長期にわたる可能性が高い病気であり、特定の疾患については100%の保険適用が認められています。がん患者の場合、診断から治療までの全ての医療費(診察料、薬代、入院費など)が公的医療保険によって100%カバーされるため、患者の自己負担は基本的にありません。

3. 診断から治療までの流れ

フランスでがんと診断された場合、以下の流れで治療が進められます。

診断: がんの疑いがある場合、主治医から専門医への紹介が行われ、必要な検査が行われます。
治療計画の策定: がんと診断された場合、医師チームが個別の治療計画を策定し、患者に説明します。治療計画には、手術、化学療法、放射線治療などが含まれます。
治療開始: 治療が開始され、治療に関連する費用は全て公的医療保険でカバーされます。ALDに該当するため、患者の自己負担はありません。

ChatGPT

 フランスがどうやってこんなに手厚い保険制度を維持できているのか不思議ですが、医療に関しては感謝しかありません。


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