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スケオタ人生驚いたこと第2位:小塚崇彦さんの前で、ラストダンスは私に

自己満隙あらば自語記事、今回も書いていきます!
今回はスケオタ人生驚いたこと第2位です。

突然ですが、みなさんは、推しの前で滑ったことはありますか?
私はあります!

人生最初の推し、小塚崇彦さん

私の自分のスケオタ人生を2008-09シーズンからと定義していますが、それは何を隠そう、小塚崇彦さんを好きになったシーズンです。
※ここからは小塚さんのことはたかちゃんと呼んでいるのでたかちゃんと書かせてください。
私は2008年スケアメのTake Fiveを見てから、たかちゃんのスケートのとりこになりました。面白いくらいにスルスル滑るスケートは、私にとっては超高難度のジャンプやバチバチのダンスより魅力的だったようです。母も同様にたかちゃんを好きになり、一緒にテレビやライストの前で応援したり、THE ICEをはじめとしたアイスショーに行きました。「推し」という言葉はまだなかったけれど、まあ立派に「推し」だったと思います。2014年の全日本のイオチサロも、現地で見ることができてほんとうによかったです。

2016年3月の引退発表の際は、故障や年齢のことを考えると「まあそうなのかなぁ」と思ったのですが、氷上を去る、という言葉にはショックを受けました。
4月に最後と言って出たStars on Iceの時には、目が溶けるのではないかと思うほど、泣きました。(でも拭くと演技見えないから垂れ流しで見ていた。笑 隣の人びっくりしただろうなぁごめん!!)


たかちゃんの前で滑るチャンス!?

たかちゃんが引退して1年弱経った、2017年の1月の終わり。
私は2014年、大学2年生の時にスケートを始め、この頃は3月の引退試合に向けて練習や試合、またアルバイトに明け暮れていました。

そんな時、二子玉川ライズのスケートリンクの運営に携わっている、スケート部のOBの方から連絡が来ました。
「ライズのリンクで、小塚くんが審査員の大会をやるよ。あんぬちゃん、小塚くん大好きでしょ。出てみたら?」

え! そ、そうなんだ……。

意外に思われるかもしれませんが、即決はしていないのです。
だってその日、昼間、院試だったから!! あと、夜は人生初の合コンの予定が入っていたのです!!!(今思えばすごいスケジュールだわ)
あと単純に、たかちゃんの前で滑る自信がなかったからです! 当時は部活で頑張っていたとは言え、かなりオマケでギリギリって感じの2級でした。

ここでおもしろいのが、この後スケートつながりの人たち数人から「小塚くんの二子玉の大会出ないの?」と(別々に)連絡がきたこと。笑 知り合いが「小塚くんといえばあんぬ」と思ってくれていたことがわかる、ありがたいエピソードです。

Twitterに当時悩んでいる様子が残っていたので載せておきます。笑
みなさんの食い気味な「出な!!」のリプも面白い。

なんと、合コンに誘ってくれたスケート部の同期、Aちゃんからもきかれました。
私「えっだってさ合コンがさ…Aちゃんセッティングしてくれたじゃん」
Aちゃん「アホか。こっちは代わり立てるなりどうにかするから出たほうがええって!」
私「ええ…うーん」

決め手になったのはもうひとりの同期、Bちゃん(所持級6級)の言葉です。
Bちゃん「あんぬ出た方がいいよ! なんで迷ってるの」
私「え~…ワークショップやるみたいだからそれだけでもいいかなって。見てもらうほどのあれじゃあ。下手だし」
Bちゃん「大丈夫! 小塚崇彦に比べたら全員スケート下手だから!

たしかに!!

この言葉のおかげで、よし、出よう! と思いました。時には開き直りも肝心です。

持ちプロか、ネタに走るか

さて、出場は決めたものの、何を滑ろう? と思いました。
部活をやっていたので、もちろん、持ちプロはありました。
ですが、ライズのリンクは非常に小さく(試合用のリンクの4分の1とか?)、持ちプロでもかなり調節しないと難しいかも、と思いました。

じゃあなんか! たかちゃんにちなんだプログラムをできないかな!! と考え、その時スッと出てきたのが08-09のエキシビション、Save the Last Dance for Meでした。
このプログラムはたかちゃんにはまったシーズンのエキシビションで、今でも大好きなプログラムです。
そして、滑りがまったく及ばなくても、真似できるポイントがいくつかあるので、それをおさえれば「あ~なるほど」ってわかってもらえるんじゃないかな! と思ったのです。
むしろ、滑りで魅せる系のスケーターのプログラムのなかで、唯一真似(笑)できるプログラムかもしれません。曲も明るい雰囲気で楽しくできそうだし。

思い立つと行動は早い方なので、曲を編集したり、古着屋で青いセーターを見つけたり、練習の隙間にラストダンス用の練習をしたりしました。
ですが、母に話すと「えっ…そんな、滑ったこともない曲で、ぶっつけで大丈夫なの? いつも練習しているプログラムがいいんじゃない??」と不安がられ、私もうううん…そうだよね…なんか変な空気になっても怖いよなあ…と再び悩むように。笑

ですが、ここでまた腹をくくる事態が起きます。
2017年2月1日、たかちゃんが氷上に戻って活動します宣言をしたのです!!
いやだからってお前が腹をくくることないだろ、って感じかもしれませんが。笑  いやもうこれは「私! たかちゃんが!! たかちゃんのスケートが好き!! これからもガンバ!!」って気持ちを表現して滑りたいなって思ったんですよね。
というわけで、大スベリのリスクもはらんだネタに近いプログラムで、挑むことになりました。


2月4日、J Planning杯

遅くなりましたが、この大会はJ Planning杯といいます。
その前にはたかちゃんが講師のワークショップもありました。

当日、昼までの院試を終え、スケート靴やら何やらを持って二子玉へ。見るだけ目的で来た母と合流しました。

大会前のワークショップも、非常に勉強になりました。

美しいスケーティングはシンプルなことの積み重ねなのよね。

そして、いざ、J Planning杯! 出場者、10人くらいいたと思います。
始まる前に、エントリーシートみたいな紙を渡されて、「自己紹介や小塚さんへのメッセージを書いてください。コールの時に読みます」と言われました。これは助かりました! 演技の前にワンクッションあると違うよなって思って。 「ラストダンスは小塚さんを好きになったシーズンのプログラムで、今でも大好きです」みたいなことを書いたと思います。

さて、実際に滑ってみてどうだったか。
なんかとっても盛り上がりました!! ていうか、まわりが盛り上げてくれました!!
↓実際の様子ダイジェスト版 恥ずかしいけど盛り上がり方が素晴らしいから載せる。

先述した、「滑りがまったく及ばなくても、真似できるポイント」もおわかりいただけるかと思います。個人的に気にしてやったところは
①冒頭の服パタパタ&エッジの氷取り
②スピンの後の寝そべり
③サルコウ+逆回転サルコウ
④終盤のリンクサイドに向けてのトウステップ
⑤最後のポーズ
です。あと、イーグルができたらよかったです(スパイラルで妥協)。イーグルができなかったことをこんなに悔やんだ時はありません。

観客のみなさんもたかちゃんファンが多かったことから、このポイントをわかってくださっていたようで……ほんとうに拙かったんですけど、みなさん「ひゅー!」って盛り上げてくださったんですよ! ほんとうにみんな優しい~~!! って、ありがたかったです。


氷上の私、リンクサイドにはたかちゃんが

ただやっぱり、ぶっつけ本番&リンクの小ささなどなどで、通しで見るとほんとうに拙くて……笑
つなぎとかもほぼ考えていなかったので、迷子になっている時間が多く、また、ほぼほぼ順方向でしか滑れていませんでした!
最後に講評がいただけたのですが、小塚先生にはアッサリ見抜かれていました(そんなところも好きです)。

手書きの講評!


たかちゃんには、正直どう思われたかわかりませんが笑、
私はスケートを自分なりに頑張った最後の年にこんな機会があって、
たくさんのたかちゃんファンに温かい歓声をいただきながら演技ができて、
とってもとっても幸せでした!! スケートやってなかったらこんなチャンスなかったので、スケートやっててよかったと思います。


ラストダンス、その後

その後、私は部活を引退し、見る専の穏やかな生活に戻りました。
そしてその夏に、驚くべきことが起こります。

たかちゃんがアイスショーでラストダンス滑った!!!!!!!

偶然とは思いますが……なんだかとっても嬉しかったです。
THE ICE名古屋で見ましたけど、やっぱり、ご本尊は最高です!! と思いました。
(ファンレターを出せたので、そう書いておいたと思います)

その後のたかちゃんのご活躍はみなさんも知る通り。小塚アカデミーの設立をはじめ、スケートの普及活動にご尽力されています。
股関節の状況が思ったより深刻で勝手に心配していますが……たかちゃんには末永く氷上にいてほしいです。

あと、どこに書けばよいかわからなくてここに書くけど、ほんと、たかちゃんのラストダンスはいいぞ!!!
私は2009四大陸のとかよく見てます。「takahiko kozuka 2009」とかでYouTube出てくると思うので、よかったら見てください~~!!
真似(笑)してつくづく思ったけど、簡単そうにやっていることがほんとうに難しいです……! 怒涛の小技。トウの使い方とかも抜群に上手いのがわかっていただけるのではないかと思います。


というわけで、スケオタ人生驚いたこと第2位でした。
どうせ書くつもりでしたが、思えば今日、たかちゃんの誕生日だったので思い立って書いてみました~。34歳かぁ!! おめでとうございます!!

おしまい。

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