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【大人の休日:大阪】大学生に学んだ賢い女性の条件

先日の日曜日、教え子の大学生と休日を過ごした。
彼女に英語を3年間教えていたの。
なんと、その彼女、今年京都大学に合格しました!

そのお祝いも兼ねて、まだ行ったことがないという
「アフタヌーンティー」に連れて行ってあげることにした。


今回はそのときの写真も一緒に載せますね。


場所は「コンラッド大阪」





この辺り(淀屋橋)は、梅田や難波に比べると劇的に混んでいる、
というわけではないので愛用しています。

ただ、川沿いにはおしゃれなカフェも多く、
カフェがどこもいっぱいでカフェ難民になることも多いので
特に日曜日はご注意ください。



コンラッド大阪の螺旋階段をイメージしたアフタヌーンティー

11:00~13:00までの2時間制です。

教え子ちゃんは、ネイビーのAラインの可愛らしいワンピースで
登場し、
顔も小さくて、手足もながく、めちゃくちゃかわいいの。



一つ一つ手の込んだスイーツ


それだけではなく、
考え方がしっかりしていて、
そのまま、素直に大人になってほしいな、、、と切に願うばかり。



どれも美味しく上質な時間を過ごせました


さて、2時間たっぷりおしゃべりして
その後、どうしたかというと
最近リニューアルした「大阪市立東洋陶磁美術館」に行くことに。
コンラッド大阪からは歩いてすぐです。



大阪市立東洋陶器美術館


私がめちゃくちゃ行きたかったのです。

こちらにある国宝の「油滴天目茶碗」を見たかったのもそうだし
「宋の時代の青磁」を見たかったんです。


国宝油滴天目茶碗(お写真もOKです・私が撮影しました)

でもね、
普通、大学生は、「陶磁器」になんて興味ないでしょ。
楽しんでもらえるかな~と不安だったのだけれど


まったく大丈夫だった!!!

これは彼女の性格のおかげでもある。

結局3時間以上美術館で過ごしました。


それで、彼女を見ていて思ったこと。


・賢い女性は好奇心が旺盛
・知識欲がすごい
・自分の知識と関連付けて楽しめる
・だからさらに知識と教養がが深まる


彼女は「焼き物」にまったく詳しくなかったんです。
「詳しくないけれど、でも、ちゃんと見たことがないからみたいです!
 Lava先生、教えてください!」
スタートはこんな感じ。


知らないこと、不思議に思うことはすぐに質問してくる。


私もめちゃくちゃ精通しいるわけではないけれど
簡単に「磁器」の歴史と楽しみ方についてレクチャーした。

で、一緒にじっくり見ていったんですよね。

それで、感心したのは彼女の鑑賞の仕方。

私が伝えた陶磁器の歴史を自分の中にうまく落とし込んで
自分の着眼点で鑑賞しているの。

・焼かれた時代と場所を確認
・描かれている模様に着目
・焼成方法にも興味を持つ

世界史を専攻していたこともあって
皇帝の名前や地名にすごく敏感だった。
自分の知っている皇帝の名前や地名が出てくるだけで「面白い」のだそう。

鑑賞が進む中、彼女もいろいろ思案し始め、
「絵付けの色が赤色、、、酸化銅の還元か、、、だから赤色に、、。
そうだ、Lava先生!酸化銅の化学式は2つあって
 マイナス1とマイナス2があって、それが燃焼でうんたらかんたら、、、」
と、楽しそうに説明をしてくれるんだけれど

私、、、

さっぱりわからん!!!

一生懸命説明を聞いてみたけど、、、


やっぱりわからん!!!


でも、
彼女自身は説明しながら、自分自身で納得したようで

「焼き物も化学なんですね!
芸術としての価値と化学的な学問と
両方の側面から楽しめるのかーーー」

と目をキラキラさせていました。



そして、
彼女が最後に言った一言

「知識は自分の世界を広げて楽しさを倍増させてくれる」

これが、まだ20歳にもなっていない子の言葉とは、、。



何にも興味が持てないひとは、
好奇心がわかないのではなくて、

知識がない


ということだと思う。


大成している人たちは
ほんと「好奇心」がめちゃめちゃある。

それはどんなことでもそう。

毛嫌いせず「それ何?」って
まずは受け入れる姿勢から入っている。

好奇心があるから
知ることが増えるし
知ることが増えるから
教養も深まる。

そしてまたそれが次の好奇心につながる。

こうして人生が豊かになっていくんだな、、って思った。

よく、男心をくすぐる(?)返しとして
「すごい」
「こんなの初めて」
「さすがです」
って聞くけど
賢い女性は使わないほうがいいと思う。

こんな言葉にたやすくだまされる男性なんて
たかがしれている。

賢い男性は、賢い女性を選ぶもの。

女性の知性に惹かれるんだと思う。

知性のある女性は、初めてのことであっても
自分の知識と結び付けて
新たな疑問を相手に投げかける。
そうやって、相手との意味深いやりとりをするものだ。



さて、彼女、中国や韓国の青磁、白磁、などの磁器をしっかり見た後
日本の焼き物の展示室になり、

日本の織部焼をみて一言
「え?これ失敗作ですか??」
だって。

完璧に美しい中国の磁器をみたあと
戦国以降、日本の侘び寂の茶の湯がもたらした
素朴な陶器をみると
そう思うのも無理はない。

でもここでも彼女、
「日本の不完全な美を愛でる文化がここにも
表れているんですね。
 大陸や西洋の完璧を求める美意識との
違いがはっきりでていてとても興味深いです。
でも、これでわかりました!
私、素朴な陶器より磁器のほうが好きです。
古伊万里の美しさがよくわかりました!」
と自分なりの解釈を行っていた。



うん、やっぱり賢い女性は違う。
たぶん、彼女はここからもっといろいろな知識を身につけて
素晴らしい女性になるんだろうなぁ。

賢い女性には
知識と洞察力
そこから
自分自身に落とし込める能力
があるんですね。

20歳以上も年下の女性に教えられた、有意義な休日でした。

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