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【TRACE32 Basic】MATLAB/Simulink PILシミュレーション機能のインストール(Windows ホスト編)

MATLAB/Simulinkで作成したモデルのPIL (Processor In the Loop)シミュレーションを、TRACE32デバッグツールを利用し、実ターゲットで実現するための統合化プラグインのインストール手順について説明します。

インストール

システム要件

  • Microsoft Windows (rtiostream API)

  • Microsoft Windows, Linux & macOS (DebugIOTool Debugger Abstraction Interface)

  • TRACE32 debugger (2019年2月以降)

  • MATLAB release R2014b or newer (rtiostream API)

  • MATLAB release R2021a or newer (DebugIOTool Debugger Abstraction Interface)

  • 追加のMathWorks製品

    • MATLAB

    • Simulink

    • Embedded Coder

    • MATLAB Coder

    • Simulink Coder

  • MEXファイル生成用MATLABコンパイラ

  • クロスコンパイラ

ライセンス

TRACE32 Integration for Simulink の利用にはライセンスが追加で必要になります。

  • LA-2900L (インストラクションセットシミュレータ用)

  • LA-2900X (デバッグケーブル用)

TRACE32 Integration for Simulink のインストール

TRACE32 Integration for Simulink のインストールには、デバッガインストールディレクトリの ~~/demo/env/matlabsimulink に配置されているインストーラーを実行することでインストールできます。

インストーラー実行ファイル

ホストシステムにインストールされているMATLABのバージョンをインストーラーが自動的に認識し、インストール操作中のバージョン選択画面でどのバージョンのMATLABにプラグインをインストールするか選択することができます。

MATLABバージョンの選択

MATLAB起動後、ver コマンドでインストール状況を確認できます。

ver コマンド結果

TRACE32 Integration for Simulink のアンインストール

インストーラーを実施後に、デバッガインストールディレクトリの ~~/demo/env/matlabsimulink に自動生成される uninstall.exe ファイルを実行することで、アンインストールできます。

TRACE32 Integration for Simulink のアップデート

  1. TRACE32デバッガソフトウェアのインストールディレクトリのサブフォルダ ~~/demo/env/matlabsimulink に移動し、

  2. 新しいバージョンのインストーラーを配置し、

  3. 新しいバージョンのインストーラーを実施し、インストールを行います。

関連動画


以下に、Simulink と TRACE32 の連携機能のデモンストレーション動画をアップしています。
Simulink モデルと生成コード間をシームレスにデバッグする機能です。