『雨に唄えば』の美園さくらさんのこと

『雨に唄えば』の頃、偉大な前任トップ娘役の後を引き継ぐさくらさんが感じていたプレッシャーは如何許りだったかと考えると正直胸が苦しくなるが、それはそれとして、ドンとキャシーの恋物語の甘やかな空気は、いつだって私を幸せな気持ちにしてくれる。そして、今あらためて観ると、娘役群舞のさくらさん、とっても可愛いし、まだ慣れない感じのデュエットダンスも初々しい。後に『I AM FROM AUSTRIA』のエマで開花するいかにも月組らしい自立したトップ娘役としての姿も素敵だけれど、たまちゃぴ時代だって十分すぎるくらいだった珠城りょうさんの包容力をさらに引き出したさくらさんの功績もまた賞賛に値するもののひとつだと思うのです。

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