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心地良いタオル使用のすゝめ

美容室で使うタオルが心地よいものであることは、蕎麦屋の蕎麦湯が美味しいことに似ている。

以前、美味しいと評判のお蕎麦屋さんに行き、生粉蕎麦を食べ、最後に口にした蕎麦湯がびっくり!なんとも美味しかった。 蕎麦湯が印象に残ったのは初めてでした。

その蕎麦湯に近い部分というのは、美容室でいうタオルなのでは…。

蕎麦を食べに行って「蕎麦湯までうまい」というのは想像もしていなかったし、蕎麦湯が印象に残ったことなどこれまでなかった。
同じように、髪を切りに行って「美容室のタオルまで気持ち良い」を想像をして美容室に行く人はいるだろうか。

僕は他の美容室に行ってタオルが印象に残ったのは悪い時だけ。

僕が蕎麦屋で感じたように、蕎麦湯にあたる部分にまでこだわり、想いをのさせることは決して無駄じゃないと思うのです。

最高のタオルはお客様の印象に残るのだ。

美容室に求められる事は、髪を綺麗に仕上げる事。
髪の仕上がりが良いうえ、タオルまで心地良いと絶対に満足度は高いと思うんです。逆にいくら髪の仕上がりが良くてもタオルがゴワゴワだとガッカリさせてしまう。

心地よいタオルを使うことのすゝめ

Laughfulで使用しているタオルはIKEUCHI ORGANICの代表作「オーガニック120」

生まれたのは1999年。今治タオルの中でもパイオニア的存在のタオルで、2019年でちょうど成人になられたこのお方。

印象は丁寧、きっちり、しっかり。

緻密に計算された印象のタオルは、気持ちいい風合いを保って、高い吸水性と、裏切らない耐久性を兼ね備えており、ガシガシ使うのにもってこい。
そして触れた瞬間、コレだ。と思ってしまう魅力がある。

厚すぎず、薄すぎず、日々の生活にそっと寄り添い、でも確実に手放せなくなっている。
使う人の日常を必ず豊かなものにしてくれる。作り手の想いの詰まったオーガニックコットンタオル。

このほか、お手洗いにはペーパータオルではなく「ストレイツ220」のハンカチ。

お顔を拭くおしぼりには「バンブー540」をご用意しています。

カットやカラー、パーマなどの技術にこだわる事は確かに美容室の本質ではある。心地よいタオルを美容室で使う事も大切な文脈のひとつであると僕は思います。

美容室において、IKEUCHI ORGANICのタオルを使うことで感じるメリットは以下のようなこと。

・吸水性の高いタオルを使う事で、ドライヤーを使う時間が少なく済み効率が上がります。そして、熱にさらされる時間も短くなるためダメージの軽減も。
・ゴシゴシせずとも、ぐんぐん吸水してくれるタオルを使う事で摩擦でキューティクルが剥がれることも防ぎます。
・ふんわりとした肌触りは、お客様に安心感を与えます。
・耐久性があり長く使えるので経済的
・スタッフが自ずと、タオルの気持ち良さに負けないように美容の腕を磨こうとする。笑
etc...

イケウチオーガニックのタオルの真の魅力は
機能的で高品質という部分のみから感じるのではなく、細部へのこだわりや、環境への配慮など、倫理的側面でも素晴らしいことなど、モノづくりの本質が詰まっている点。

「私、タオル好きなの。」

そんな方に是非、体感してほしいタオルです。

イケウチオーガニックとの出会い

らふるをオープンする際に、僕が大切にしたいと思ったのは「地球の持続可能性を考えることにもつながるモノ選び」
その基準は

・長く使えるかどうか。
・大切にしたくなるものかどうか。
・本質的かどうか。
・お客様に胸を張って紹介できるかどうか。

その基準をもとに探し始めたタオル。

良いタオルといえば「今治ブランド」だな!ということでオーガニックコットンを使用している今治タオルを探すことに。

ただ、一口に今治タオルと言ってもたくさんの会社がありますが、調べ始める前まで僕はそのことも知りませんでした。

今治ブランドのタオルとは
"愛媛県今治市は、120年もの間、タオル産業が受け継がれてきたタオルの聖地。
糸を撚る工場、糸を染める工場、タオルを織る工場など、200近くもの工場が集まる一大産地。
温暖な気候と豊かな水源に恵まれた自然が、日本屈指のタオル産地・今治を育てました。
タオルづくりに適した軟水のおかげで、糸や生地にやさしく、繊細で鮮やかな色の表現や、綿が本来持っているやわらかさを十分に引き出すことができるのです。
糸さばき、織の技術、染料の調合、今治ならではの先晒し先染めの技術など、タオルづくりの工程には、職人の技と、細部にわたるこだわりが宿っています。そのひとつひとつを、ていねいに、粘り強く積み重ねていくことなくしては、世界を感動させるタオルは決して生まれないのです。"
(今治タオル公式サイトより)

出会えたのには語るには長すぎる様々な奇跡があるのですが、割愛して。。
最終的な後押しはオーガニック関連の会社で働いていらっしゃる方々に「良い今治タオルの会社を知りませんか?」と聞くと、皆さん必ずIKEUCHI ORGANICを勧めてくれたことでした。

実は、IKEUCHI ORGANICのタオルを青山のストアで体感するまえまで「良いタオルを使っているからという理由でお客さんが集まる。」という確信は持てていませんでした。自分の自己満足でしかないかもしれないって。

しかし、IKEUCHI ORGANICのタオルを体感してみて直ぐに「これは絶対にお客様が喜んでくれるな!」と確信したんです。

初めて行った際に「長く使えるタオルを探している」と話したところ、使って5年経っているタオルを出してくれました。
そのタオル、ビックリするほどふんわりしていたんです。
新品がふんわりしてるのはわかりますけど、使い込んでも魅力があるって凄いことじゃないですか?

今年の5月に今治にあるIKEUCHI ORGANICの工場と染色工場へ見学に行かせてもらいました。IKEUCHI ORGANIC Loverな僕にとってはディズニーランドよりも楽しく、大好きなタオルたちが作り上げられていく様が脳裏から離れない。

こだわりと想いがヤバイ(語彙力)

工場を動かす電力、染色時に出る排水の綺麗さ、工場内の衛生面、縫い代の幅にまでこだわってるって度肝抜かれます。
「赤ちゃんが食べられるタオルを作る」と言う宣言はだてじゃない。。あの姿勢を見たらわかる。本当に実現すると思います。

引き寄せられるように出会った最高のタオルは、せっかくならば洗い方にまでこだわりたい。
1枚のタオルに込められた作り手の想いを汲みながら使える温かさのある美容室でありたい。
*らふるが実践している選択方法はこちらに。。

そして、驚く効能があるんです。
店で良いタオルを使っていると、この素晴らしいタオルに引けを取らぬようにと、程よいプレッシャーがかかり、自然とモチベーションがあがります。

タオルが気持ち良いのに、カットの技術が伴わないのは本末転倒。
タオルも、髪を梳かすときも、刷毛のタッチも意識が変わります。

そんなことを想いながら、日々楽しくも真剣に髪を切っています。

タオルを使うお仕事の皆さんは、大切にしたくなるタオルを使うことを強くお勧め致します。
毎日がより豊かになると思います。

少なくとも僕は、出会えて人生が変わりました。


もしよろしければサポートをお願いいたします!大変な状況が続きますが、前向きになれるような髪に関する情報を発信できるようにがんばっていきます。