某炎上から見るYouTube界隈のコロナへの意識の低さ



お久しぶりの投稿です。


先日、某YouTuber複数名の方々が、緊急事態宣言下にも関わらず都内で深夜まで感染対策なしで飲み明かしたと大炎上しましたね。

この件に関しては、YouTubeなんて興味ない世間にも全員に厳しい目で見られて仕方ない事件だなと思います。
現に、スポンサーを外されたりメディアの仕事が飛んでいる時点で、炎上の大きさは一目瞭然です。


今回のことについてもいろいろと思うことはありますが、私はそもそもYouTuberさんの普段の動画自体、全く感染予防対策がなされていない点について日々疑問に思っていました。


私がテレビ大好きマンなのでテレビと比較してしまいますが、今やYouTubeはテレビに並ぶほどの影響力があると私は思います(チャンネル登録者数が多い方は尚更)。

テレビ番組の収録系、ロケ系の番組は決まってアクリル板またはフェイスシールドを使用しています。
最近はフェイスシールドの効能も疑われてきており、一定の距離を保てないロケ番組などでは特に、顔を売る商売の芸能人でもきちんとマスクを着用し、商売道具の顔を半分隠して撮影しています。でも、世間もテレビに映るタレントがマスクをしている状況にだいぶ慣れたんじゃないでしょうか。番組特製のマスクでポップにしたりの工夫も見られますよね。


例外は、まずドラマなどの演技作品です。(テレビではないですが映画なども)
ドラマはマスク着用の演技ではどう考えても作品になりません。ここでマスク着用でやったり、密を避けたり、ドラマ自体を撮影しなくなると、日本の培ってきたドラマ文化自体が途絶えてしまいます。


次に漫才やコントです。これもいわば『作品』です。マスク着用ではどうしても形になりません。
ここも、漫才コント文化を絶やさないために、ネタ中の数分間だけは例外が適用されています。
また、コンビ間でのアクリル板はないこともたまにありますね。たしかに、漫才中にアクリル板がないのであればトーク中も同じじゃないかと思うことはあります。稀に出演者が多い番組などでは、コンビ間のアクリル板だけはない時が見られます。でも、8割以上は何かしらの感染対策はしていると思います。


次にスポーツです。スポーツ中のマスクの着用は命の危険に繋がります。スポーツの文化を絶やさないために、例外が適用されていると考えます。
ただ、グレーゾーンだなと思うのは休憩中です。たとえば野球なんかは、スタメン選手でも動いていない時間が多いですよね。でも、ベンチ選手はマスクをしているのにスタメン選手はベンチにいてもマスクをしません。私は休憩中くらいマスクをしたらどうだろうかとは思います。


1つグレーゾーンは挙げましたが、私が見る限り感染対策をしなくていいという例外が適用されているのはこの3点だけかなと思います。
『作品』が成立せず『文化』が廃れてしまうものに関しては、感染対策よりも文化を守ることを優先していると思います。

表には見えませんが、恐らくドラマの撮影前に全員PCR検査を受けたり、撮影期間中は極力撮影班以外の人と密になないような努力をされているのではないかと思います。



ではYouTubeはどうでしょうか。
YouTubeの各自の自宅や共同スペースで撮影されている動画は、基本的にテレビでいう収録型の『トークバラエティ』に当たると思います。
つまり、テレビではきちんと感染対策をしている番組です。でも、YouTuberさんで室内収録系で、マスクしたりアクリル板をしてる人って、ほぼ見たことないです。それってどうなのでしょうか?

例えば芸人さんのYouTubeチャンネルなんかは、基本的にコンビ間でも必ずアクリル板があるかソーシャルディスタンスが取られているか、そういった経費がかけられない若手芸人さんだと全員マスクを着用しています。特に吉本所属の芸人さんはそこら辺とても厳しくなっていると思います。他事務所の芸人さんのYouTubeチャンネルでは、コンビ間の感染対策をしていないチャンネルも見受けられますが。吉本さんは本当にそこら辺クリーンになっているなと私は感じています。(吉本芸人さん推しだけど贔屓目じゃないぞ!!!!笑)


でもまぁ100歩譲って。
芸人でいうコンビやトリオのように、グループYouTuberさんが複数人で撮影する際に感染対策を取らないのはまだ理解できます。YouTuberさんはYouTubeの動画が自分自身の作品とも言える。芸人がネタを、俳優がドラマで演技をしている際の例外に、広い目で見れば当てはまるかなと思いますので。

しかし、YouTuber同士のコラボ企画でも基本的に感染対策していないですよね。それは流石にヒヤヒヤしちゃいます。
そこら辺、一視聴者の方々は気になりませんか?
概要欄に『事前にPCR検査で陰性と判断されました』とか書いてあればまた別ですけども。

そもそも、有名芸能人ですらテレビでマスクをして顔を隠しているのですから、YouTubeでもマスクをするくらい問題なくないですかね?マスクをしたら再生数が減るんですか?お金たくさんあるんだからソーシャルディスタンスの取れる広い空間くらいは用意できませんか?
私には、YouTubeの動画で感染対策をせずに動画を作品として守るメリットより、感染対策をするメリットの方が遥かに大きいと思います。YouTuberさんもみなさんちゃんっと面白いですから、マスクがあろうが距離があろうが、面白いエンタメを提供する力があると思います。トップYouTuberなら尚更です。



こんなことを深く考えたきっかけは、某炎上事件のパーティーの参加者であるNさんというYouTuberさんと、Jさんとのコラボ動画です。これを視聴した時に強く感じました。


※Q.なんでわざわざそんな動画見たの?嫌なら見なきゃいいじゃん!
A.私はエンタメ業界の就職を目指しているので、業界の動向は知っておくべきだと思ったからです。


YouTuberさんって、仲間内としか行動していない人も多いのかな(特にこのご時世だし)と思っていたので、外でバリバリ働いて公共交通機関を日々使っている一般人に比べたら、行動範囲が狭いのかなと思っていました。基本的にチャンネルメンバー以外との密な関わりがないと考えて、コラボをしているのかなと。

しかし、今回の件で日常的に飲み明かしていることがバレたようなものです。しかも、確実に数日前に30人と感染対策をせずに飲んでいた友人と、感染対策なしでコラボ動画を上げるなんて、Jさん自身の行動も甘くないですか?私なら、数日前に大人数で飲み会をして炎上した人と、たとえ友人だとしても"マスクなし"では会話できません…。
まず、本当に友人として助けてあげたいと思ったのなら、ネタっぽくアベノマスクでもして反省させてますみたいなエンターテインメントもあったんじゃないですかね。感染対策を取った上で面白くする方法を考えられないのでしょうか。

この行動は、緊急事態宣言下に密の状態で飲み明かすことと同レベルだと思います。やってることの問題点にそんなに違いはないのではないでしょうか。


この話題を取り上げたのは、決してNさんとJさんをアンチのように責めたいわけではなく、根本的にYouTube界隈って、動画上だけを取り上げてもコロナ対策が甘すぎるよね?と、今回の件を見てより一層感じたので、その話をしたかったからです。Jさん優しいとか、これは笑って見てられるエンタメだ、などと言う人も多かったのですが、私的には冷や汗だくだく案件でした。あの件に関して、クラスターが発生して医療従事者に更なる負担をかけないことをただ願うばかりです。




正直、人の見えないところでこそこそと感染対策を怠るのはもう仕方ないです。一般人にもそんな人多くいると思います。
でも、登録者数の多いYouTuberである以上は、その行為を敢えてネットに晒したことに対して、誰になんと言われても自分の責任だと思って欲しい。飲み会を撮られてしまったのはツイてないで片付けちゃうのかもしれませんが、自らの意思で投稿している動画に関しては、100%自己責任だと私は思います。


以上です。

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