学校ヘ行こう!

提起

近年、不登校児は増加傾向にあると言う話はご存知だろうか。対策の1つとして特例校を増やすというのもあるらしいが、通える範囲に特例校が無かったり、学費が高ければあまり現実的とは言えないだろう。数を増やそうにも金がかかる。不登校児は増えているが、全員が望んだ通りに不登校になれているわけでは無いのも現実。本当は行きたくないけれど親に無理やり通わされている人もいる。全員が納得のいく解決策、というのはなかなか難しいだろう。
それでも自分は時々考えることがある、自分も不登校だったから、あの時どうしていればよかったのか、どうしてほしかったのか。どうすれば自分みたいな人が減るのか。今更遅いかもしれない、自分が不登校として生きた数年間はもうどうにも出来ない。でも、だからこそ同じような後悔を繰り返してほしくない。不登校を減らせる方法があるなら見つけたい。

ワケ

不登校になる理由というのは人によって本当に様々で、イジメだったり何かが合わなかったり、1番頻繁に耳にするのは「何が嫌なのか分からない」というパターンだ。例として、自分が不登校になった理由を挙げると、学校の全てが嫌だった。そして、それをかき消すほどのものがなかった。早寝早起きも担任も、集団行動も勉強も運動も、外出も給食もプールも、何も楽しいことも嬉しいこともなかった。別に誰かを特別好きなわけでもなかったし、好きだとしてもコレらの嫌な理由をかき消すほどではなかった。
不登校児の数だけ理由があると言っても過言ではないレベルで様々なのだ。

解決策(本題)

自分が昔考えていた解決策は「1人1人にあった方法でサポートする」だった。これも現実的ではない。ただでさえ教師を志望する人は減っていて人手不足なのに、1人ずつカリキュラムを変えるなど殺せんせーが何人必要になることか。でも、この時はこれしかないと思っていた。1人ずつ違うなら1人ずつ変えるしかない、そう思っていた。
でももっと良い案があるかもしれない、と暇つぶしに時々考え続けた。そして思いついたのは「学校との適度な距離感を、それぞれで保つ」だ。
例えば、体育が嫌なら体育の授業は5回に1回受けるだけでいいとか、学校に行くのは2日に1回とか、それぞれ無理のないペースを保つのだ。やりたくない事を無理してやっても余計嫌になるだけ。これ以上に嫌にならないように、無理のないペースを、適度な距離感をそれぞれで探って保つだけ。これなら金もかからない。親に無理やり行かされているのなら、行くふりをして家を出て適当に時間を潰すというのも方法ではないだろうか。
全く行かないよりは幾分かマシであろう。何より、自分が当時こうしていれば、もうちょっと通えていたかもしれない、と思ったのだ。自分が不登校になった時、何もかもが嫌で全てを捨てて逃げ出すように全部やらなくなった。勉強も早寝早起きも人間関係も。おかげで人間不信で一般常識も備わっていない昼夜逆転マンがここに爆誕している。
あの時、毎日じゃなくていい。少しずつでいい。と誰かが言ってくれていたら、気づけていたら、もう少しマシな人生だったかもしれない。少しは救われたかもしれない。

まとめ

逃げるは恥ではないかもしれないが、役には立たない。いつか祟る。逃げるだけではダメなんだ。一度距離を置いて、向き合って、問題を排除しなければ何も解決しない。
逃げてもいい。でも、逃げるだけじゃいつか痛い目をみる。