仕事上がりの感覚

仕事上がりのロッカールームで、着替えをしながら、お役御免で、何も目的を持たない素の自分に戻る。

静けさ(あるいは騒がしさ)、仕事の余韻、、、どこかに出かけたいけれど、その時間や元気も残っていないような、でも家に帰るのもつまらない感じ。疲れていたり、元気だったり、眠気を感じていたり、体調は様々だ。どこへ行き、何をすれば自分は満足できるのか分からない。その答えを得ようと、体の感じを確かめて、注意を研ぎ澄ませている。

どちらの方向を向いたらいいのか分からない感じに浸りながら、糸の切れた凧のように、仕事場を後にすることがある。そんな時、よいアイデアが浮かぶのを待っているが、疲れた体を引きずり、方向感覚を失ったまま移動するのを辛く感じることもある。

お役御免で仮面の下から出てくるのは生身の自分だ。生身の自分は何をしたいのかはっきり教えてくれるわけではない。AでもBでもない何か。それが何だろうと身体の感じを確かめている。これだと思うものを掴みたい。それまで僕は正体不明のぬらりひょんか、あるいはまみれさんだ。

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