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「Scramble x Scrubber」 制作裏話

皆さんこんにちわ。lastscalerです。

The VOCALOID Collection 2022秋のルーキー枠で参戦した「Scramble x Scrubber」について語ってみたいと思います。

参考音源

今回は参考音源ありで、4曲からインスパイアさせて頂きました。

①「感情ディシーブ」
 ギターリフは特に参考にさせて頂きました。

②「海のサーチライト」
 歌詞が面白くて好きなんですが、「サーモン」から「さぁ悶々」、「タコ」から「ターコイズ」の繋ぎの言葉ノリが良いな~と思っていて、そこで生まれているメロのグルーヴは特に参考にさせて頂きました。

この2曲を聞きながら、以前DJイベントでも曲を流してもらったりもしたし、クラブ、ダンス系を意識しつつ、+ロックで乗れる曲を作ってみよっかな…、ワッチャワチャな曲を作りたい…、というイメージが膨らみ、着手していきました。

制作中には「スクランブル」という言葉を使いたい…というイメージが膨らんでいきました。

ん?スクランブル??

③「放課後スクランブル」
TOKYO6界隈の"天ざる"こと、ざるぼうるさん(以下ざるちゃん)の神曲。メロのノリが良いよなぁ~…どうノリを作っていこうかなと参考にさせて頂きました。

④「韻波句徒」
言葉を詰め込みつつ中毒性を探る部分で、アイディアを詰めていきました。

オケに関しては、最近の自分の流行りである"2A別メロ"。KickはサビでED系を足してます。Bassはスラップと指弾きで音を区別しました。あとはライブハウスやクラブで踊ってる人を想像しながら…サビはある程度一定のリズム打ちと、飽きさせない為にフックを付けて…というのを意識しました。

Dメロの最後の「あ゛~」からのKey+1の展開は自分でも気に入ってます。

"あーたーまんなかが"と"あーたーまんないや"。

歌詞の韻を踏む部分については詰めが甘いかな~とも感じていますが、最後の韻だけでなく、頭の方に近い言葉を持ってくるのは、CHEHONさんの他のRAPバトルを見ながら、「なるほどな~…」と思いながら歌詞を作っていきました。
"幼気(いーたいけ)"と"言ーたい"と頭を合わせたのも狙いです。

ざるちゃんは同じTOKYO6勢で同じRock系統で仲良くさせてもらってますが、後述のMixの部分でも「言われて確かに」な気付かなかった部分も言ってもらったり、最後まで助言を頂きました。感謝!!

Mix

MacからWindowsへの移行期間での制作でした。(結果この後Macに戻ることになるけどその話はまた機会があれば…)

あと前回の「Butterfly Effect」を手掛けた位の時期からワークショップに顔を出したり、エンジニアさんに直にレッスンを受けたりしていた期間の制作でした。

ギターは仕事でも仲良くさせてもらってるMuchoさん。今回は自分でもある程度イメージが固まっていたので、カッティングまで全部打ち込んでから、「なぞりでも良い」って言って投げました。結果、良い感じに抑揚も付けてもらい、良い感じに仕上げて頂いたと思ってます。

アレンジまでは約15年使っていたLogic。そこから書き出してPro Toolsへ。
歌はボカコレというのもあるし、最初はミクで作ろうと思ってたんですが、SynthVに慣れすぎて操作が…う~ん…でも歌詞的には花梨のキャラじゃない…六花か、という事で六花になりました。

Mixは、グルーヴ作りに少し苦戦しました。
ギタリストのMuchoさんにも意見聞きつつ、あと、今回も使っている「Perfect Drums」という音源があるんですが、スペースで話していた時に、ざるちゃんが買ったって事を知って。「タイトルの単語パクっていい?(笑)」って話もしつつ、好きなジャンルも近いしって事で曲を聞いてもらうことになりました。

で、「PerfectってKickの音は良いんだけどスネアが点だよね~」っていうお互いの認識から、「とりあえず真空管系突っ込んどけば?w」みたいなノリで、楽しく話しつつ最終Mixまで持っていきました。

自分でも気付かなかった部分や、言われて「確かに」と思った事もあり、好きな音楽性が近い人との作業は発見もあり、楽しく作業させてもらう事ができました。

ママン。『藤堂茶路』の存在

ここからはどう書こう。
ここからMV完成まではもう裏話満載で…(笑)

六花を使う事に決まった時点で、今回は茶路さんにお願いしようと思い、デモの段階で構図イメージを伝えて先に発注しました。MVはイメージがあったので、自分で作ってみたい、というのが前提で話が進んでいきます。

そして、

まずケラちゃんて言われ始めます。

そして

①俺「Mixできました」→ママン「めっちゃかわいいい!!!!!」
②俺「MVこんな感じでやってみたい」→ママン「フォントだせぇ!!!!でも絵ができたら決めよう!!!!!」
③ママンの絵完成
④俺「MVこんな感じで作ってみたんだけど…どうやろ…」→ママン「あわ…あわ…」
⑤俺「(自分のMVのセンスの無さを感じて)ケラちゃんは曲だけ作っとけばいいんだよ!!!(自虐)」→ママン「(爆笑)」
⑥俺「ママンお願い…」→ママン「こんなんほっとけねぇ。了解」

要するにママンが作ってくれることになりました。

まぁ…かなり端折ってるんですが、ママンは僕がMV作りたいって言ってた事を尊重してくれてたんですね。
ただ、僕が作ったMVの評価が如何せん「ダセェ」。(ちなみにざるちゃんにもダセェって言われた)

絵についても、差分も予定枚数以上に描いて下さったりとか、こっちが意図している事を言わずもがな理解してくれたこと、ママン自身が作る想定で絵を描いてくれた事が何よりも嬉しかったです。

正直、ママンの曲に対する感想がイマイチならMVをお願いするのもどうかな…と思ってたんですが、何よりやりとりの中で曲を気に入ってくれて描いてもらっているのが分かったので、だったら茶路さんの世界観で作ってもらおう、と最終的に決断しました。

そして、公開に至ったわけであります。

他のやり取りは…

俺「配信用のジャケ、こんな感じで使わせてもらいたいんですけど…」
って作ったら
ママン「妙にセンスないのやめろ…」

とか

俺「告知動画作ってみた」
ママン「良いということにする」
(数時間後)
ママン「やっぱダサくない?」

とか

まぁ…楽しかったです(笑)

「Scramble x Scrubber」、サブスクの配信もしてます。動画の音質よりも高音質になるので是非ワッチャワチャに楽しんでみて下さい♪


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