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EDH Team Tournament 参加レポ&決勝戦セルフカバレージ

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皆さんこんにちは、ウィンターです。

先日開催されましたEDH Team Tournamentにおきまして「活火山だいすきクラブ」C席担当として参加し、決勝卓に進出し代表者として戦いました。優勝こそ出来ませんでしたが、非常に面白いゲームでしたので対戦レポートと決勝戦のセルフカバレージをお送りいたします!


チーム編成

チームロゴ(umekoさん作)

A:《奪い取り屋、サーダ・アデール》/ コバセンさん(@goomy_0
B:《汚らわしき者、バルソー》/umekoさん(@umeko17n)
C:《ドゥリンの禍、バルログ》/自分

イカれたメンバーを紹介するぜ!

各個人がやりたいことに走った結果、なぜか色が減った。おかしなこともあるもんだ。他二人のリストについてはそれぞれが書いてくれていると思うので、今回は自分の使った《ドゥリンの禍、バルログ/The Balrog, Durin's Bane》についてご紹介します。

以前にCardshopSerraで記事にしたリストよりもシェイプアップしc環境を見据えています。(ところどころ不穏なカードがあるのは内緒。)

以前のリスト(こっちの方が派手)

予選ラウンド

R1.×

〇A《祖神の使徒、テシャール/Teshar, Ancestor's Apostle》@asaさん
B《ドゥリンの禍、バルログ/The Balrog, Durin's Bane》@自分
C《画家、アンヘロ/Anhelo, the Painter》
D《最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer》

B卓に座ることが出来て幸先がいいなと思ったのもつかの間、マリガンにより5枚スタート。つらいっす・・・。と思いきや卓全体がスローペースで進んでいたので、何とかゲームに参加出来ました。

途中《意外な授かり物/Windfall》に《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》を合わせられかけたり(《意外な授かり物/Windfall》自体をカウンターして解決)、力をため込んだ《最高工匠卿、ウルザ》がコンボ決めそうなところを《画家、アンヘロ》がカウンターしたりとグダグダしていたら、時間切れ間際に《祖神の使徒、テシャール》のコンボが成立。

流石のasaさん、コマサミの王は格が違った。

R2.〇

A《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ/Falco Spara, Pactweaver》@金華さん
〇B《ドゥリンの禍、バルログ/The Balrog, Durin's Bane》@自分
C《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン/Abdel Adrian, Gorion's Ward》+《キャンドルキープの賢者/Candlekeep Sage》

関西の猛者である金華さんはデーモン連合のチームメンバーとして参戦!というところでしたが、マリガンの不運に見舞われ5枚スタート。

今回は《ドゥリンの禍、バルログ》を早出し出来るハンドかつ3人卓ということでビートプランに。初手5枚の《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》を置いて《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》のライフを詰めに行ったところ、《幻影の像/Phantasmal Image》が《ドゥリンの禍、バルログ》指定でブロッカーとして登場。

統率者ダメージがリーチのところまで追いつめたので、ターゲットを《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》に変更し、除去も使いながらリーチに追い込む。すると力をためていた《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》が動き始めたので、仕方なく《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower》で《ドゥリンの禍、バルログ》を生け贄にし《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》を除去。

そのすきに《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》がこそっと出していた《マナ喰らいのハイドラ/Managorger Hydra》がとんでもないサイズになっていたので、そのまま《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》轟沈。《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》自体は除去合戦に飲み込まれていなくなっていたので、そのまま返しに《ドゥリンの禍、バルログ》を再キャストしてGG。

R3.×

〇A《アーカム・ダグソン/Arcum Dagsson》@パインさん
B《ドゥリンの禍、バルログ/The Balrog, Durin's Bane》@自分
C《眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigy》

またしても3人卓、そしてプロのアーカム使いだ!青が濃いめの卓だったのでゆったり目のハンドをキープしたのもつかの間、しれっと《アーカム・ダグソン/Arcum Dagsson》着地。もとからゆったりビートプランを取る想定だったので、《王神の立像/God-Pharaoh's Statue》を見てから《アーカム・ダグソン》対象に《活火山/Active Volcano》!

パインさん「あ、《意志の力/Force of Will》で。」

そのまま圧殺されてGG。

ちなみにパインさんは初めて《活火山/Active Volcano》打たれたようで目を輝かせていました。次は《活火山/Active Volcano》被害者の会に加入させるので覚悟の用意をしておいてください。

R4.〇

A《モイラとテシャール/Moira and Teshar》@カミムさん
〇B《ドゥリンの禍、バルログ/The Balrog, Durin's Bane》@自分
C《船壊し、ダーゴ/Dargo, the Shipwrecker》+《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》@八雲みつさん
D《アトラクサの後継、イクセル/Ixhel, Scion of Atraxa》

青がいない!走る準備が出来ればいけるで!初手もちょっと意味わからないカードあるけど充分やで!

意味不明なカード(当て先なし)

《大地割り/Crack the Earth》を挟んで《ドゥリンの禍、バルログ》をキャスト。《ドゥリンの禍、バルログ》をおとりにマナを使わせつつ、《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》を除去ではじいて《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》からコンボスタート。《敵対工作員/Opposition Agent》がいたので、途中で捲れた《死の国からの脱出/Underworld Breach》経由で《法務官の掌握/Praetor's Grasp》を連打し全てを借りてGG。

予選結果

個人2-2、チーム5勝で決勝進出!
まさか上がれると思わなかった。

決勝戦

決勝戦チーム順

1位チーム
チーム名:チームヤニーズ
使用統率者
・《刃を咲かせる者、ナジーラ/Najeela, the Blade-Blossom》
・《ヨーグモスの息子、ケリク/K'rrik, Son of Yawgmoth》
・《奪い取り屋、サーダ・アデール/Thada Adel, Acquisitor》

2位チーム
チーム名:チーム立川サトPin
使用統率者
・《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》+《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット/Tevesh Szat, Doom of Fools》
・《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》
・《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン/Abdel Adrian, Gorion's Ward》+《キャンドルキープの賢者/Candlekeep Sage》

3位チーム
チーム名:EDHの行く末を真に憂う者
使用統率者
・《祖神の使徒、テシャール/Teshar, Ancestor's Apostle》
・《運命の炎、ユースリ/Yusri, Fortune's Flame》
・《カエル乗り、達成/Tatsunari, Toad Rider》

4位チーム
チーム名:活火山だいすきクラブ
使用統率者
・《奪い取り屋、サーダ・アデール》
・《汚らわしき者、バルソー》
・《ドゥリンの禍、バルログ》

作戦会議

本戦抜けたということでチームメンバーで作戦会議。ちなみにこのタイミングでは集計ミスがあり、自分たちのチームが3番手という状況でした。それぞれのチームから誰が出てくるか予測を立てます。

・チームヤニーズ
概ね《刃を咲かせる者、ナジーラ》でしょうという読み。特にこの《刃を咲かせる者、ナジーラ》さんは予選で個人4-0をたたき出しており、ノリに乗ったこの男を出さない理由はないでしょう。

・チーム立川サトPin
《トリトンの英雄、トラシオス》+《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》と予想。《刃を咲かせる者、ナジーラ》が1番手である以上、先手のコンボを咎めつつ走る力もあるトラテヴェが来ると考えました。先週の神決定戦でチームメイトのコバセンさんが、対戦しておりデッキの内容把握も完璧です。

・EDHの行く末を真に憂う者
流石に《祖神の使徒、テシャール》でしょう。統率者云々ではなく、プレイヤーとして強すぎるasaさんがこの場面で出てこないことはないと予測。

つまり、決勝戦のメンツの予測は

A《刃を咲かせる者、ナジーラ》
B《トリトンの英雄、トラシオス》+《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》
C 活火山だいすきクラブ
D《祖神の使徒、テシャール》

このような結果になります。

これを踏まえて誰を出すかというところになりましたが、話し合いは速攻で終了しました。

《奪い取り屋、サーダ・アデール》→手順的に面倒を見きれない。
《汚らわしき者、バルソー》→手順とメンツ的にコンボを通すのが難しい。

《ドゥリンの禍、バルログ》
コンボに頼らずとも統率者ダメージによる圧をかけられる。さらに全体布告系カードのおかげで後手番からの捲り性能が高い。あと《活火山/Active Volcano》入っている。

といった話し合いが行われ、《ドゥリンの禍、バルログ》を使う自分が代表者として参加することになりました。

決勝戦の前に

決勝戦の前に参加チームが呼び出され、順位に誤りがあったことを伝えられます。ここで自分たちのチームが4位であることが伝えられます。これを踏まえてチームメイトにアイコンタクトを取るも、「問題ない、行け」の合図。

さらにコバセンさんも、「全員から指輪とってやるからな」と気合の入ったコメント。出るの自分なんですけどね~(cv.大蛇丸のモノマネの人)。

そして発表されるスターティングメンバーとは!!!

決勝卓対戦カード紹介

A《刃を咲かせる者、ナジーラ》
B《山賊の頭、伍堂》
C《祖神の使徒、テシャール》 
D《ドゥリンの禍、バルログ》

しもっちさん
「話が違う!!!《ケリク》にしとけば良かった!!!」

僕もそう思います。

Bが《山賊の頭、伍堂》になったことで非常に激しい卓となりました。本来圧を掛ける側だった《刃を咲かせる者、ナジーラ》が自分より早い《山賊の頭、伍堂》に対処できるハンドをキープする必要があります。

しかも、この《山賊の頭、伍堂》さんはただの《山賊の頭、伍堂》さんではなく、以前関西のコマンドフェストで行われた統率者選手権の優勝者です。気合を入れて立ち向かう必要があります。

決勝戦セルフカバレージ

※以下はウィンター視点のカバレージとなります

プレイヤー名は統率者名に置き換えてあります。
ナジーラ/伍堂/テシャール/バルログ

予想外の対戦カードとなった決勝戦。そんな出来事があったとしても戦いの合図は待ってくれない、即座に作戦を練り上げゲームに勝利する必要がある。対戦カードを踏まえてそれぞれのチームメイトとキープするかを検討しながら開始の準備を進める。

バルログは4番手ということもあり、土地2枚に《魔力の櫃/Mana Vault》と《悪魔の教示者/Demonic Tutor》がある7枚の開幕ハンドをキープ。重いカードを抱えているもののドローの要求値も低く、バルログビートプランにも切り替え可能だったのでキープした。

その他のプレイヤーもゲーム開始の準備を進め、最終的に伍堂が7枚、ナジーラとテシャールが5枚キープでゲーム開始。ナジーラとテシャールは厳しいマリガンをしてしまった模様。

開幕1ターン目、ナジーラから《神秘的負荷/Mystic Remora》、テシャールから《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》のスタート。マリガンによる手札消費を回復しつつ、伍堂を牽制する姿勢。

バルログとしても、ナジーラにある程度手札を抱えて構えてほしい状況だったため、《神秘的負荷》・《エスパーの歩哨》をケアせず《魔力の櫃》と《悪魔の教示者》をプレイしていく。この時サーチしたのは《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》。テシャールのアーティファクト展開に便乗しマナを確保する構え。

クリーチャー以外に対する牽制として強力。

大きく動いたのは3ターン目。伍堂から《波止場の恐喝者》と《________ Goblin》を経由して伍堂キャスト!これがカウンターされず着地し、《多勢の兜/Helm of the Host》が戦場に出てきます。さらに浮いたマナから《戦士の誓言/Warrior's Oath》

通れば勝ち!

これにはたまらずナジーラが《吸血の教示者/Vampiric Tutor》経由で《意志の力/Force of Will》。これが解決され事なきを得るものの、オープンリーチであることに変わりはない。

続くテシャールは盤面を展開するのみで、オープンリーチには対処できず終了。バルログがターンを受け取る。

ここでバルログの手札には《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》と《燎原の火/Wildfire》があった。

ゲームを決める可能性がある2枚。

テシャールが展開してくれたおかげで先ほどサーチした《波止場の恐喝者》でマナは捻出可能なので、どちらかはプレイ可能な状況。この直前のターンにテシャールが展開した関係で、ナジーラが《神秘的負荷》で3枚ドローしている。

ナジーラが《吸血の教示者》経由で《意志の力》を使っている以上は3ドローの中にカウンターが無ければ概ね通る予想。《ボーラスの城塞》の場合は通った後に《神秘的負荷》の影響化でコンボを決めきる必要があるため一定のリスクがある。

万が一、直前の3ドローでカウンターを引かれていた場合、《ボーラスの城塞》がカウンターを吸ってしまい、伍堂のオープンリーチやテシャールのアクションを咎めることが出来なくなる。

一方で《燎原の火》は仮にカウンターを引かれていたとしても、カウンターされない確証がありました。伍堂の盤面のオープンリーチは解消され、全員が等しくリソースを失う。さらに、仮にバルログが着地しビート体制になったとしても、しばらく時間はもらえるはず。

この《燎原の火》はナジーラにとっても理のある《燎原の火》だった。

チームメイトにもアイコンタクトを取り、問題ないことを確認しバルログ渾身の《燎原の火/Wildfire》!

古代兵器

これがカウンターされずに解決。いったん全員の場がきれいになり、一時的にバルログとマナ・アーティファクトを少しだけ置いていたテシャールの対戦となった。

バルログの初撃を受けたテシャールもタダでは倒れない。ステッカーの効果を利用し、PIGで土地でないパーマネントを破壊できるクリーチャーを作成し《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》とあわせてバルログを牽制。

ここでバルログを失うとテシャールの一人舞台になってしまうため、トップでドローした《ギャンブル/Gamble》を《偏向はたき/Deflecting Swat》に変換しバルログを維持しながら戦うことを選択。

しかし、これが最後の抵抗となった。実質最終ターンとなったテシャールが《研磨基地/Grinding Station》を出し、墓地肥しに全てをかける。

これが値千金の墓地肥しとなった。墓地に送られたのは《ガラクタ潜り/Junk Diver》と《歩行バリスタ/Walking Ballista》!

完璧な2枚!

戦場にはすでに《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》があり、始点となるアーティファクトも充分揃っている。妨害が出来ないことを全員が確認し、コンボを解決!

勝者:《祖神の使徒、テシャール/Teshar, Ancestor's Apostle》
優勝チーム:EDHの行く末を真に憂う者

決勝の振り返り

 決勝については大きなプレイミスはなかったかなというのが正直なところです。あとから聞いたところ、《燎原の火》を打ったタイミングではカウンターを持っていなかったようで、結果論で見れば《ボーラスの城塞》が正解だったようですが、今改めてあの局面になったとしても《燎原の火》をプレイしていると思います。

 確かに《ボーラスの城塞》を唱えていれば勝っていたかもしれませんが、ナジーラと共闘しつつ、残った優位プレイヤーを詰め切るという選択を取るのであればアレは間違いではなかったと思っています。今回は負けてしまいましたが機会があれば是非ともリベンジしたいですね。

終わりに

 初めてのチーム戦のEDHということで、事前のチーム作成からメタゲーム予想~デッキ編成も含めて非常に面白かったです。特にEDHは統率者とプレイヤーが紐づきやすいので、チームの結成はさながらルイーダの酒場でのパーティー編成です

 今回企画立案頂いた無印さん(@NoMark_mtg)、実際に運営いただいた晴れる屋さま、ありがとうございます!次回開催の機会があれば楽しみにしておりますので何卒宜しくお願い致します!

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