第一回 はじめてのEDH 参加ジェネラル紹介
みなさんこんにちは、ウィンターです。
先日2023/12/16に第一回はじめてのEDHが開催されました!
自分含め20人で、4人卓×5の大盛況となりました、ありがとうございます!
イベントの性質上、ゲームレンジが長引く想定でしたので全3ゲームとしていましたが、皆様のご協力のおかげもあり巻き進行が出来ました!もっとたくさんの方と遊びたかったという声もありましたので、次回開催の参考とさせていただきます!
さて、本来であればイベントのレポートをこちらで上げたいと思ったのですが、参加人数の都合上自分もゲームに入っていたため写真レポートをとることが出来ず・・・。とはいえ現場の雰囲気はお伝えできればと思いまして、イベントに参加されたジェネラルをご紹介できればと思います。
なんと20人参加して被りジェネラル無しという非常に素晴らしい環境となっています!ぜひ次回のご参考としていただけますと幸いです。
参加ジェネラル一覧
《Rasputin Dreamweaver》
夢カウンターが置かれた状態で戦場に出て、カウンターを取りのぞくと無色マナが出る伝説のクリーチャー。「レジェンド」より登場のクリーチャーで、日本語の存在しないカードです。今でこそテキストが整理されていますが、登場時は非常にテキストが難解で能力ごとの改行が出来ないほど小さな文字で詰め込まれていました。
実際にやることはブリンク系の呪文と組み合せた無色無限マナになります。特に《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》が出た時はよく使われていたジェネラルです。実際に自分も同卓させていただいたのですが、しっかり《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》のコンボをくらって負けました。
《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》
出た時もしくは自分のクリーチャーが戦闘ダメージを与えた時に、パーマネント1つタップかアンタップ出来るクリーチャーです。2代目統率者デッキである「統率者2013」で登場したジェネラルで、今でも珍しい能力ですが統率領域にいる時に起動できる能力を持っています。
今でも活躍しているジェネラルですが、当初はマナを複数生み出すマナファクトと組み合わせマナ加速しながら展開し、追加ターンを重ねて膨大なアドバンテージを稼ぐデッキでした。色の組み合わせ的にエルフと組み合わせやすく、《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》は今も昔も相棒です。
《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》
自分のドローに反応してダメージを飛ばす初代ニヴ様です。ファンが多いキャラクターですので、このお方からEDHを始めた方も多いのではないでしょうか。
今も昔もコンボの相方は《好奇心/Curiosity》や《知恵の蛇の眼/Ophidian Eye》です。コンボとしては分かりやすく、ジェネラルとお手軽2枚コンボですので初めての方にもおすすめのジェネラルです。現代には《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》というスーパー色マナ誤魔化しカードがあるので、思ったよりもコンボが決まります。
《覇者シャルム/Sharuum the Hegemon》
出た時にアーティファクトを墓地から場に出すアーティファクト・クリーチャーです。シンプルですが、当時から強力なアーティファクトは多く、エスパーカラーのグッドスタッフのようなデッキになっていました。《彫り込み鋼/Sculpting Steel》のようにアーティファクトのコピーになれるアーティファクトがあるとボードの状況は変わりませんが、アーティファクトが戦場から墓地に行く無限ループを作ることが出来ます。
この状況になると、《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》によって全員のライフを削りきることが出来ます。当時の《覇者シャルム/Sharuum the Hegemon》のメインコンボでしたが、今では《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》のような単体で完結するアーティファクトも増えたので、意外と活躍の機会が増えるかもしれません。
《鉄面提督ベケット/Admiral Beckett Brass》
海賊へのロード効果に加え、終了ステップに海賊3体以上でダメージを与えられたプレイヤーから土地以外のパーマネント1つを永続で奪います。海賊はブロック回避能力をもつクリーチャーが多いので、意外と能力誘発の機会は多いです。しかも永続でコントロールを奪うため、アドバンテージ差をどんどんつけることが出来ます。
今回のイベント時期が「イクサランの洞窟」発売してしばらくたったくらいですので、海賊に強化が来ているのが追い風です。特に今回の海賊は優秀な効果と飛行を持つものが多いので、今組みなおすチャンスかもしれません。
《ディミーアの黒幕ラザーヴ/Lazav, Dimir Mastermind》
いずれかの対戦相手の墓地に落ちたクリーチャーのコピーになることが出来るクリーチャーです。呪禁を持ったままコピーになるので、相当除去のしづらいクリーチャーになります。墓地に送られる条件はなんでもいいので、対戦相手に適当に切削を行うだけでも変身チャンスがあります。
ちなみに自分も同卓したのですが、青黒の必殺技である《概念泥棒/Notion Thief》+《Timetwister》をくらいました。そうそう、こうやって負けたんだよなというエモさにつつまれました。 ただし《船殻破り/Hullbreacher》、てめーはダメだ。
《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》
賛美とクリーチャーが単体でアタックすると二段攻撃を付与できるクリーチャーです。当時の殴りジェネラルといえば筆頭のクリーチャーで、《最高の時/Finest Hour》との組み合わせが有名です。最初の戦闘フェイズで5点二段攻撃、追加の戦闘フェイズで7点二段攻撃とブロッカーのいないプレイヤーをこのコンボで落としていたのはよく見たかと思います。
最近ではあまり見ないジェネラルですが、ちょくちょく強化を受けているジェネラルです。特に「イクサランの洞窟」で登場した《マラメトの模範、クチル/Kutzil, Malamet Exemplar》との相性は抜群です。自ターンの呪文による妨害を止めながら、賛美によってドロー条件を満たすことが可能ですので是非試してみてはいかがでしょうか。
《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》+《織り手のティムナ/Tymna the Weaver》
現代EDH最強の組み合わせの1つといわれる共闘のクリーチャーです。どちらもアドバンテージに貢献する能力を持っており、手札とマナを伸ばしながら盤面をコントロールし、最終的にマウント取った上から無限コンボを決めて勝利します。このジェネラル達は皆さんの方が詳しいかもしれません。
実はこの二人、初出が統率者2016と7年ほど前のクリーチャー達となります。共闘が7年前であることに何となく寒気を覚えてしまいますね・・・。
《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader》
自軍のエルフを再生で守りながら、マナがあるだけエルフたちに《踏み荒らし/Overrun》させることが出来るクリーチャーです。エルフのジェネラルといえばコレ!という人も多かったと思います。1マナエルフからつながるお手軽さと分かりやすさで使用者の多かったジェネラルです。
現代ではやたらと青にヘイトをむけるカラーになってしまった緑単ですが、展開してマナ出して殴るという分かりやすさは今も昔も変わりません。イニシアチブや《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》でサポートしつつ気持ちよく殴っていきましょう。
《胞子の教祖、ゲイヴ/Ghave, Guru of Spores》
初代統率者デッキに収録された、世界初の伝説のファンガスです。クリーチャーの+1/+1カウンターを元手に苗木を出したり、クリーチャーを元手に+1/+1カウンターを置くことが出来ます。それぞれの動作にマナが掛かるものの、緑のファンガスらしい動きが出来るジェネラルです。
+1/+1カウンターをサポートするカードは当時と比較しても大分増えており、カウンターの増える量がとんでもないことになります。また名誉ファンガスである《巻きつき蛇/Winding Constrictor》もサポートとして投入可能で、ファンガスデッキらしい動きに磨きがかかっています。
《ネル・トース族のメーレン/Meren of Clan Nel Toth》
自分のクリーチャーが死亡するたびに経験カウンターが溜まり、終了ステップに墓地のクリーチャーを経験カウンターを参照して、場に出すか手札に加えるかするクリーチャーです。プレイヤーにカウンターが付与される経験カウンターのギミックが初登場したときのジェネラルです。当時の経験カウンターを参照するジェネラルの中では一番使われたクリーチャーだと思います。
タフネスが4のおかげで半端な火力呪文で除去の出来ない強さがあります。当時は《業火のタイタン/Inferno Titan》がよく使われていたので、タイタンに焼かれないタフネスなのは非常に重要でした。目立った無限コンボはないですが、じわじわとアドバンテージをとるねっとりとした戦い方が好きな方にはオススメのジェネラルです。
《壊滅させるものヌーマット/Numot, the Devastator》
マナを払うことで、戦闘ダメージを与えたプレイヤーの土地2枚を破壊できます。「次元の混乱」に登場したエルダー・ドラゴン達で、「インベイジョン」に出たエルダー・ドラゴン達と対になる色の組み合わせになっています。実は人気のあるドラゴン達で、ジェネラルにしている人は一定数いました。
《壊滅させるものヌーマット/Numot, the Devastator》の場合は赤と白がマナ基盤を咎めやすいカラーだったので、ジェネラルの効果と組み合わせて土地とアーティファクトマナ基盤をとことん攻める構築が多かった記憶です。走る《壊滅させるものヌーマット/Numot, the Devastator》に抵抗できずやられていく様をはたから見るのは面白かったですね。
《幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts》
「ドラゴンの迷路」で登場した2枚目のテイサ・カルロフです。プロテクション(クリーチャー)と警戒によって、戦闘では無類の強さを発揮します。また戦闘ダメージを与えてきたクリーチャーを破壊して自分の場にトークンを出すので非常に厄介です。
ここまで書くと優秀なジェネラルに見えますが、白黒というマナ加速がそこまで得意でないデッキで7マナという大きなコストを求められるのがネックになっています。海外ではクリーチャーによるコンバット戦のEDHが盛んなので、それなりの使用率となっているようです。
《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》
「ゼンディカーの目覚め」で大幅に強化を受けたオムナス君です。出た時の1ドローによって損失無く動くことが可能で、上陸の回数によってライフやマナを生み出します。当時のスタンダードで大暴れし無事に禁止カードになってしまった経緯があります。
スタンダードで使っていた方が禁止になったことで、このカードからEDHを組んだというケースはそれなりにあるかもしれません。上陸によってライフを回復出来るので、フェッチ+ショックランドのライフ損失も気になりません。デュアルランドが無い方が始める多色ジェネラルとしてはいいかもしれません。
《結界師ズアー/Zur the Enchanter》
ジェネラル《ネクロポーテンス/Necropotence》とも言われているズアーさん。当時のEDHでも見たら動く前に焼け筆頭のジェネラルでした。現代では出すことの出来るエンチャントの幅が非常に増えているので、動くことさえできれば強力な一撃になるでしょう。
ちなみにズアー本人は「コールドスナップ」で初めてカード化されましたが、《ネクロポーテンス/Necropotence》は「アイスエイジ」が初出です。どちらも氷河期のドミナリアを描いたパックということで何となくシンパシーを感じますね。実は「団結のドミナリア」でリメイクされた《永遠の策謀家、ズアー/Zur, Eternal Schemer》には《ネクロポーテンス/Necropotence》のイラストが描いてあるので、興味のある方は探してみてはいかがでしょう。
《無情な追跡者、カズル/Cazur, Ruthless Stalker》+《追跡する影、ウキーマ/Ukkima, Stalking Shadow》
元祖スルゥタイカラーの共闘デッキといえばコレという組み合わせでした。《憎悪/Hatred》と《追跡する影、ウキーマ/Ukkima, Stalking Shadow》が非常に相性がよく、サクり台と組み合わせて2人同時に対処するのはよく見た光景です。《無情な追跡者、カズル/Cazur, Ruthless Stalker》によって緑も確保した安定感のあるデッキです。
現代でスルゥタイカラーの共闘といえば、《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》+《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット/Tevesh Szat, Doom of Fools》ですが、こちらはコンバット性能をウリにしています。反面ジェネラルでアドバンテージを稼ぐのは苦手なので、ロングゲームは苦手です。長所と短所を踏まえて使い分けてもいいと思います。
《銀のゴーレム、カーン/Karn, Silver Golem》
「ウルザズ・サーガ」で登場した、初となる伝説のアーティファクト・クリーチャーです。クリーチャーとの戦闘では基本的にダメージを与えることが出来ませんが、アーティファクトをクリーチャー化する当時では非常に珍しい能力を持っていました。0マナのアーティファクトやアーティファクト・土地を破壊しマナ基盤を崩しているのをよく見ました。
凶悪なのが《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》との組み合わせで、パーマネント全てがアーティファクトになるので、マナコストを持たないパーマネントを1マナで根こそぎ破壊出来るようになります。無色単はアーティファクトによる膨大なマナ加速が強みで、思ったよりも高速で決まるコンボです。
《エルフの刃、ラスリル/Lathril, Blade of the Elves》
与えたダメージの分だけエルフトークンを生成し、10体エルフをタップすると必殺技が使えるジェネラルです。実は海外人気があるようで、このカードが収録されている限定のセットもあります。能力自体は非常に派手ですので、海外で人気が出るのも分かります。
10体タップの能力については、本人以外のエルフは召喚酔いでも問題ないので本人さえ召喚酔いがとけていてアンタップしていれば使用可能です。エルフ自体は展開しやすいテーマになっているので、この能力に特化したデッキを組んでも面白いかもしれません。
《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》
インスタントやソーサリーに対応してドレイク・トークンを出すマーフォークです。今までのマーフォークデッキで使うものとはうって変わって、単体でデッキに採用してトークンを作りながらコントロールしていくようなクリーチャーになっています。EDHでもユーロブルーのような動きを目指していくことになります。
現代ではどうかといえば、強力なカウンターや対処札が増えEDHおなじみの顔となった《タッサの神託者/Thassa's Oracle》というゴールも獲得したので、勝ち切る方法は増えたと思います。昔ジェネラルにしていた方も心あらたに作ってみてはいかがでしょうか。
《夢見るものインテット/Intet, the Dreamer》
戦闘ダメージを与えるとマナを払ってデッキトップを踏み倒してプレイすることが出来ます。カードデザイン上、踏み倒すカードは本人の「夢」であるので、除去されて新しい《夢見るものインテット/Intet, the Dreamer》になってしまうと、前の個体の追放したカードは唱えることが出来ません。
はい、今回の主催であるウィンターのはじめてデッキです。やっぱりエルダー・ドラゴン・ハイランダーだしドラゴンで始めたいよなぁ!とこいつでEDHデビューしました。
現代ではどうかというと、踏み倒し甲斐のある派手なカードが増えたので気持ちよさが数倍になった気がします。昔ながらの強力なデカブツと現代のパワーカードの夢の競演は中々に面白かったです。
おわりに
今回のラインナップはいかがでしたでしょうか。昔よく見たようなジェネラル達が集い、懐かしさと楽しさを同時に味わうことが出来たかなと思います。本当に令和のEDHのイベントなのかとも思ってしまうくらいの参加ジェネラルでした。
次回の開催時期は未定ですが、オープンイベントとして開催する予定ですのでご参加お待ちしております!
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