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青黒リアニをぶっ飛ばせ!第26期レガシー神挑戦者決定戦参戦記

お久しぶりです、ウィンターです。
今回は先日行われたレガシー神の参加レポートです。

自分が愛用しているスニーク・ショーでなんと6-2!バブルマッチで負けてしまい17位という結果でしたが、参加したスニーク系デッキで一番いい成績だったといっても過言ではないでしょう。(トップ16にスニーク系デッキ0)

青黒リアニメイトもしっかり乗り越え、スニーク冬の時代といっても差し支えないこの環境でどう考えていたかを備忘録として残しておこうと思います。

今回の記事は投げ銭形式となっています。
17位でノープライズとなった僕にお慈悲を下さい。


今回使ったスニークのリスト

今回使ったリストがコチラ。

表示エラーとなっているのは《残虐の執政官/Archon of Cruelty》です。

直近流行っている緑採用型ではなく、男の赤青型。発射台の数が多いオムニ・スニークとも呼ばれるタイプです。

ピックアップカード解説

《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》

戦闘開始時に自分のデッキトップにいるクリーチャーに変身するクローン。タフネスが4あるため生半可な火力で落ちないことや、ブロッカーとしての性能が優秀です。

クリーチャーなので現行レガシー環境(2024/5月)だとカウンターも受けにくいです。場に置いておくことが出来るフィニッシュ手段として採用されています。

《アノールの焔/Flame of Anor》

ウィザードがいると2つモードを選択出来るインスタント呪文です。このデッキにはウィザードを採用していないので、基本的にはどれか1つのモードを使用することになります。

一般的なスニーク・ショーでは《一つの指輪/The One Ring》や《厚かましい借り手/Brazen Borrower》が採用されている枠です。これらのドローや除去を1枚で兼ねることが出来るこのカードに希望を見出しました。

クリーチャー除去モードやアーティファクト破壊モードは赤単プリズンや8Castに対して有効で、青黒リアニメイトを意識したデッキに対して有効な1枚となります。青黒リアニメイトに対してはシンプルなドローソースとして隙なく運用が可能です。

ドロー枚数だけでいえば《一つの指輪/The One Ring》に合計枚数が劣りますが、ライフを払う土地が多いことや若干重い割にはそのあとのドロー次第では勝てないということもあり、軽く即効性のあるこちらを優先しました。

《轟音の滝/Thundering Falls》

赤青の諜報ランドです。このデッキでは《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》との相性が非常にいいです。暇なときのトップ操作に加え、ドローソースが無い状況でもデッキトップの更新が出来るこのカードとの嚙み合いは抜群です。ただタップインは確定なので、動きを邪魔しない範囲での採用としました。

青黒リアニメイトどーすんの?

さて、今回のレポートの本題に入ります。このスニーク系列のデッキは青黒リアニメイトとの相性は非常に良くないです。プレイを研究したあとですら4割勝てればいい方だと思います。

それでも構築段階やサイドプラン、プレイで何とか4割の勝率までは持ってくることが出来ます。昔からスニークを使っていてどうしても今の環境で使ってみたいという方の参考になればと思います。

どうして不利なの?

そもそもの話、どうして相性が悪いのかわかっていなければ改善しようがありません。自分は幸いにも晴れる屋TCに行きやすいので20時開催のレガシーイベントに何度も出て研究を重ねました。そして都合のいいことにTCの20時レガシーにはトップメタを愛用するレガシーの強者がたくさんいらっしゃいます。

気になる方は是非出てみてください、ふらっとイベントに参加されているタカノシゲキさんにボコボコにされる経験を味わうことが出来ます。

本題に戻ると、スニーク系デッキは青黒リアニメイトのハンデスを絡めたクロックパーミッションが非常にキツイです。こちらは手札にパーツを揃えなければならないのに、相手はある程度コンボパーツの場所を自由に選択出来ます。更に、青黒リアニメイト側がゲームプランを決定しやすいので主導権を握られっぱなしになりがちです。

押し付けたいコンボデッキであるはずのスニークが、相手にゲームをずっとコントロールされてしまっては勝ちようがありません。これが相性不利な根本原因です。

勝つための方針1.《すべてを受け入れる》

では勝つためにはどうすればいいのか、それはすべてを受け入れることです。どういうことかというと、相手のやりたいゲームプランを意識して、それを最後の最後に出し抜くことを意識するということです。これが一番重要になるのが《悲嘆/Grief》をうけるときの対応です。

ハンデスをくらったときに思わず《渦まく知識/Brainstorm》を使って手札をある程度逃がそうとすると思いますが、それは悪手です。僕は《悲嘆/Grief》を受け入れることで勝率が劇的に変わりました。

僕が《悲嘆/Grief》に対して考えたのはカウンターも切らずに受け入れ、《渦まく知識/Brainstorm》があってもある1つの条件を除いて使わないようにしました。ある一つの条件は後ほど。

というのも、一口に手札破壊といっても、その1枚の手札破壊が示す意味は非常に大きいです。特に手札を確認して破壊するタイプの手札破壊は、何のためにそのカードを手札破壊したのかを考えることで、相手のゲームプランを予測することが出来ます。

相手がコンボパーツを取るのか、ドローソースを取るのかでおおよそのゲームプランや手札の予測が可能です。あ、カウンターを取られた場合は気にしなくて大丈夫です、概ねそのターン中に仕掛けられて負けている可能性が高いです。

コンボパーツが外された場合は、まだ時間がかかると思っていいでしょう。おそらく相手の手札にカウンターもなく、対応できないハンドである可能性が高いです。ドローソースで仕掛け札を見つけたらさっさと決めに行きましょう。

ドローソースを持っている場合はカウンターは持っている可能性が高いです。トップデックで仕掛け札を引いてもぐっと我慢して手札にためておきましょう。こちらの場合はあまり時間がない可能性があるので、上から引いたドローソースをメインから使うことも検討しましょう。

手札破壊のあとに《渦まく知識/Brainstorm》が残っていたら、上記をもとに予測したゲームプランをもとに必要なカードを探しに行きましょう。この方が全体の勝率は高くなります。

唯一、手札破壊にスタックして《渦まく知識/Brainstorm》を打つ瞬間があります。それが《残虐の執政官/Archon of Cruelty》を引いているときです。このカードを手札破壊されてしまうと、そのままリアニメイトされてしまうので、《残虐の執政官/Archon of Cruelty》だけは逃がしておきましょう。

勝つための方針2.《発射台を置いておく》

これは実際のゲームの時のプランニングです。青黒リアニメイトと対戦したときは手札にパーツをすべて持っておくことは難しいです。つまり、《実物提示教育/Show and Tell》よりも場においておける《騙し討ち/Sneak Attack》や《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》の方が勝利に貢献します。

また、仮に《実物提示教育/Show and Tell》と《全知/Omniscience》がそろっている手札だったとしても、《実物提示教育/Show and Tell》に《悲嘆/Grief》を合わせられて追い詰められてしまうこともあります。

青黒リアニメイトに対しては《騙し討ち/Sneak Attack》や《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》を優先し、トップ勝負を仕掛けやすくすることが重要です。

勝つための方針3.《サイド後はヴェズーヴァに頼る》

メイン戦よりもやる回数が多い以上、サイドプランもしっかり立てるのは重要です。青黒リアニメイトに対しての基本プランはコレです。

Out
・《実物提示教育/Show and Tell》4
・《全知/Omniscience》2

In
・《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》2
・《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》2
・《外科的摘出/Surgical Extraction》1
・《紅蓮地獄/Pyroclasm》1

基本的に《実物提示教育/Show and Tell》は相手に大型踏み倒しを便乗されてしまうのですべて抜きます。また、《実物提示教育/Show and Tell》で出す用の《全知/Omniscience》も不要です。

サイドインで追加の《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》をとり発射台の枚数を担保しつつ、墓地対策も入れましょう。墓地対策を入れることで相手のプランニングに制限をかけることが可能です。

サイド後の青黒リアニメイトは《ダウスィーの虚空歩き/Dauthi Voidwalker》や《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》によるビートダウンが主軸になりがちです。これらをまとめて対処可能な《紅蓮地獄/Pyroclasm》もサイドインしましょう。

サイド後のスニーク側の方針としては、とにかく《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》を狙うことです。青黒リアニメイト目線では《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》のために除去をサイドから入れることはほぼありません。《意志の力/Force of Will》くらうしか対処札が無いので、どんどんプレイしてしまいましょう。

実際どうだった?ゲームレポート

R1. ターボデプス ○○

スニーク系デッキは土地系デッキとの相性が非常にいいため、特筆事項もなくストレート勝ち。

R2. 青黒リアニメイト ××

早速の対策相手!と意気込みましたが《思案/Ponder》が一生《思案/Ponder》しか見つけてくれなくて負け。対策しててもドローの噛み合いで負ける、それがカードゲーム。

R3. ANT ×○○

2キル→1キル→2キルというレガシーらしいインファイトを制して勝利。

R4. スローデプス ×〇〇

スニーク系デッキは土地系デッキとの相性が非常にいい(2回目)。メイン戦はこれでもかと飛んできた《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》で詰まって負けましたが、サイド後にスニークプランが通って勝ち。

R5.青黒リアニメイト ×〇〇

一番の激戦。メイン戦は相手のリアニメイトコンボが先にそろい敗北。サイド後はスニークプランを通して1本とり、マッチ最終戦は総力戦。最後に場に残ってくれた《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》をトップデックしたフェッチランドと諜報ランドを使ってガチャチャレンジでして大当たりの《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》に変身。

想定していたゲームプランでしっかりゲームに勝利出来ました。

R6. ANT 〇〇

晴れトークのANT回にいらっしゃったクラタさんとの対戦。TES型ははえーから厳しいんだよなぁ・・・。と思いきや手札が芳しくなかったようで、こちらのコンボが2ゲームとも間に合い勝利。

R7. 8-Cast 〇×〇

メイン戦は《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》がアド取体制に入るものの、土地しか引かないご様子。そのすきに《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch》を《アノールの焔/Flame of Anor》で対処し、息切れしたところにコンボ。サイド後はなぜか3枚引いた《ヴェズーヴァの漂う者/Vesuvan Drifter》でビートダウンしようと思ったら、相手の《河童の砲手/Kappa Cannoneer》にサイズ負け。マッチ最終戦は《溶融/Meltdown》を通して相手の盤面を焼け野原にして勝ち。

R8. 赤単プリズン ×〇×

赤単プリズンとのマッチ相性は割といいはずなのですが・・・。負けたゲームはおにぎりを背負ったゴブリンが走りこんできて負けました。赤単プリズンが3キルするのは知らないよ~。

結果 6-2 17位!

おわりに

今回珍しく好成績を残せたのでNoteに記録しましたが、競技イベントは楽しいですね。独特な緊張感でやるお相手との対戦が刺激になりますしモチベにもつながります。自分の好きなデッキで勝つために今回は相当研究したので、負けた時は悔しかったですね・・・。

この悔しさをバネにまたレガシー神に挑んでみたいですね。

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