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エムラクールであるために

こんにちは、ウィンターです。

前回の考察を踏まえてのエムラクールデッキの紹介になります。

※前回の記事※

今回の記事は実際に自分が組んだデッキとその紹介になります。自分の結論としては《天風のゲイル・ヴェスパー》のギミックを利用したエムラクールデッキが環境でもかなり戦えるのではという着地になりました(2020年2月現在)。ギミック自体は以前に流行っていた環境デッキのものなので言われてみればという感じになると思います。

そこで、このギミックを使う理由・利点を掘り下げながら紹介していきたいと思います。

1.どうしてゲイルヴェスパー?

デッキレシピに触れる前にどうしてゲイルヴェスパーなのかについて触れていきます。

以前の記事にも書きましたが、エムラクールデッキのアイデンティティを保つには

・追加ターンを取り、攻撃する事に意味がある

・召喚によって追加ターンを取る事ができる

この2つが必要だと考えています。ゲイルヴェスパーのギミックは上記の2つを満たしています。

ゲイルヴェスパーのギミックを用いる事で、高速でエムラクールを複数召喚し追加ターンを重ねる事でトリガーをケアしながら攻撃する事が可能です。

また出典元のマジック・ザ・ギャザリングではエムラクールは《伝説のクリーチャー》というルールによって同名クリーチャーが1体しか場に出せません。デュエル・マスターズにその縛りはないので、エムラクールが複数並ぶ圧巻の光景を見る事が出来ます。

2.他のゲイルヴェスパーとの差別化は出来るの?

一般にゲイルヴェスパーといえば《シャコガイル》を採用した水タッチ型が有名かと思います。

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そこで水タッチ型よりエムラクール型が勝る点・劣る点を考察していきます。

◾️水タッチ型に勝る点

エムラクール型はパワー12000以上のクリーチャーの純度が高いので、エンジンとなる《ジャンボ・ラパダイス》や《ポント・ブラントボ》の成功率がかなり安定します。

また1マナクリーチャーが非常に多いため他の文明のカードをなるべくマナに置きたくないのもこのデッキの特徴ですが、自然以外の文明のカードが《エムラクール》しか採用されていないエムラクール型であればその心配もほぼありません。

◾️水タッチ型に劣る点

エムラクール型は環境の速度に追いつくため、攻撃を受けるトリガーを採用していません。そのためアグロデッキに弱いです。青タッチ型であれば《クロック》を採用する事で一定の防御力を保証していますがそれがありません。

また最終的には複数の追加ターンを盾に攻撃するフィニッシュなので、《次の相手のターンの始めまで攻撃出来ない》というようなプリンプリン系のトリガーに弱いという弱点もあります。

3.デッキレシピ

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エムラクールを除けば通常のゲイルヴェスパーの使用カードとほぼ同じです。一部見慣れないカードがあるかと思いますので説明いたします。

《偽りの名 13/種族選別》

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基本的には追加の《ジャンボ・ラバダイス》です。このデッキはグランセクトの他にジャイアント・インセクトやジュラック・コマンド・ドラゴンやエルドラージなど意外と種族が分かれているので手札補充の役目を果たしやすいです。

また手札に加えるのは任意効果なので、ゲーム後半でプレイしエムラクールのみを手札に加え山札が切れないようにするということにも使うので覚えておきましょう。

《ヴァム・ウィングダム/ソニック・ダンス》

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ゲイルヴェスパーというデッキはゲイルヴェスパー着地前のオリオティス系統に非常に弱いという点があります。マナ加速も《ボント・ブラントボ》のみなので正規のマナを貯めるのは非常に厳しいです。そのための対策カードとして採用しています。

4.このデッキって環境で戦えるの?

多分皆さん一番気になるところだと思います。結論何とか戦えるレベルにはなっていますので、その理由を3つの観点で説明します。

◾️環境のゲームターンに間に合う

現環境トップを走るデッキとしては《シータバーンメア》や《ヨミジループ》、《カリヤドネ》などが挙げられると思います。

そのどれもが5ターン目もしくは4ターン目に大打撃もしくは決着というのが現状です。

ゲイルヴェスパーは最速4ターン、安定して5ターン目にはコンボに入る事が出来るので環境で戦えるだけの速度は持っています。

◾️《デスマッチ・ビートル》が有効な対面が多い

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ゲイルヴェスパーの召喚コスト軽減も兼ねて採用されている《デスマッチ・ビートル》ですが、現環境に存在するデッキ対してそれなりに有効です。(2020年2月現在)

《シータバーンメア》に採用されている《ムシ無視のんのん/灰になるほどヒート》や《マリゴルドⅢ》の踏み倒し効果、ネイチャー系統のフィニッシュなどゲームを決める為にGR召喚以外の踏み倒しをするデッキは実は多いです。

そういった相手に対して無理なく《デスマッチ・ビートル》を採用出来るこのデッキは悪くない立ち位置だと思います。

◾️ゲイルヴェスパー自体が警戒されていない

現環境で《ゲイルヴェスパー》が警戒されていない状況で、かつ他の環境デッキに対するメタカードでついでにメタられるということがほぼ無いため戦いやすいと思います。

《ヴァム・ウィングダム/ソニック・ダンス》の項目でも触れましたが、一番効果的なオリオティス系統がほとんど採用されていない為《ゲイルヴェスパー》自体の通りがかなり良いです。

5.実際の対戦はどうなの?

ではこのデッキで実際に戦うとどうなるのか?実際に見ていきましょう。

◾️《シータバーンメア》《ヨミジループ》《カリヤドネ》

結論ジャンケン差というゲームが起きやすいです。というのも最速4ターン、安定5ターン目に決着と言うのは上記の対面はどのデッキも出来ることなので先手後手の差というゲームが起きやすいです。

《意識すること》

・《シータバーンメア》は《デスマッチ・ビートル》の対応に意外と困る。

・《ヨミジループ》、《カリヤドネ》は此方に殆ど干渉して来ないのでコンボ成立優先のマナ起きとプレイを心掛ける。ただし《ジェ霊ニー》は要注意。

・《ボント・ブラントボ》はあくまで行動回数を増やすカード、《ジャンボ・ラパダイス》を優先してプレイした方がいいケースが多い。

◾️《赤青覇道》

受けがない為戦いづらいように思えますが、適切なプレイをすればかなり余命が伸びるので実は戦いやすい相手です。《ジュランネル》のみプレイしワンショットでコンボを決めることを意識すると、フレア覇道されないことは覚えておきましょう。

《意識すること》

・《ジュランネル》のみ場に出すことでフレア覇道させないようにする。

・《ボント・ブラントボ》の優先順位は高め。手札は相手の《海底鬼面城》があるのであまり気にしなくても増える。《ジュランネル》以外を手札に貯め込みワンショットするため、マナを伸ばす必要がある。

◾️ネバーループ

《本日のラッキーナンバー》が非常に重いです。分かっている相手には概ね負けます。逆に《ラッキーナンバー》が盾落ちしていたり、相手があまり分かっていない状態なら勝ち筋はあります。

《意識すること》

・序盤からなるべく展開し、すぐに《ゲイルヴェスパー》に繋がるようにする。

・打点を揃えて諦めて殴る事も検討する。《ボント・ブラントボ》で7マナまで伸ばして《ジュランネル》でアタック出来る状態を作る。

◾️墓地零龍

相手のフィニッシュがかなり早いですが安定感があるわけではないので、戦いやすいわけではないですが不利でもなく五分五分というところです。《デスマッチ・ビートル》が意外と有効であることを覚えておきましょう。

《意識すること》

・《デスマッチ・ビートル》は《クロスファイア》のG0や《バルチュリス》に対するメタになる。

・《ジュランネル》は《クロスファイア》にとられるので優先度低め。

・《ジュラノキル》は下側の《ジュラスティック・ハウル》で《5000GT》や《クロスファイア》を咎めることが出来る。

◾️各種アグロ系統

トリガーを切っているので6点揃うと負けです。しかし、相手が《メメント守神宮》を警戒して打点を溜めてくるケースもあるので4ターン目に始動出来れば何とかなる可能性があります。とはいえ非常に厳しい対面である事は変わりありません。

6.終わりに

《エムラクール》についてはかなり研究が進んできており、ランデスを主軸にした《ショータイム》型が結果を残しているようです。《ゲイルヴェスパー》型はコントロール力は無いですが早いターンに《エムラクール》を展開出来るので非常に派手で楽しいデッキとなります。

もし興味のある方は一度組んでみては如何でしょうか。

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