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ポートレートを撮ってみよう(2)

Laskey@カメラマンの前回
からの続きです。

被写体はいわゆるモデルさん
とは限りません。身近な家族
友達を撮ってみる。でもいい
と思いますヨ。

1.明るさをどうする?

写真の明るさには「標準露出」
「適正露出」と言う2つの明るさ
を指す用語があります。
前回、カメラは機械で、明るさ
などは人が指示してやらないと
ならない。と書きました。
じゃ、どうやって指示するの?
その前にこの二つの用語の違い
を理解しましょう。

A.「標準露出」

人の肌や自然界の反射率と似て
いる18%反射率のグレーが正しく
18%の反射として写る明るさ。
これが標準の露出です。つまり
見た目に近いハズ。と判断する
よう、カメラの露出計にプログラ
ムされています。

下の写真は薄曇り野外での撮影
です。
カメラ任せだとほぼ見た目、か
やや暗い感じになりました。
露出はモデルの頬のハイライト
とシャドウの中間くらいに
スポット測光で合わせています。

標準露出_85N8357 A

Model LUNA

B.「適正露出」

適正露出_85N8357 A

比べ易いように写真を先に
貼りました。
自分の好みの明るさはコチラ
です。つまり、撮り手にとっ
ての最適な明るさ。好みと
言ってもいいでしょうけど、
それが「適正露出」です。
露出の測光は同じでも
・ISO感度。
・絞り。
・シャッタースピード。
または露出補正機能を使う
ことで、自分の好みの明るさを
得ることができるようになり
ます。

評価測光(画面を平均的に
露出測定する)とかだと
測光する画面の明暗により
毎回結果が変わってしまう
ので、ポートレートでは
SPOT測光モードを使います。

2.具体的なやり方

①まず、カメラの撮影モードは
 M マニュアルか 
 Av   絞り優先
でISO感度、絞りの値を固定し
ます。
別のところで説明しなきゃ
ですが、露出を決める要素は
3つ。ISO感度,絞り、シャッ
タースピード(SS)
なので、
とりあえず要素の2つを固定
して、残り1つの変動要素を
SSだけにして明るさの変化を
見てみることにします。

②次に、カメラの測光モードは
 SPOT測光に設定します。

③ファインダーの中に測光する
 点やフレームが表示されます。
 ドコでカメラが測光するのかを
 確認してください。

④「標準露出」にしたい部分を
 測光し、露出計が中央の位置に
 なるよう、SSを遅くしたり、
 早くしたりしてSSを決めます。
 この操作がカメラに与える
 指示
になります。

⑤この数値の状態で構図を整え
 ピントを合わせ直して(他は
 いじらない)で一枚撮って
 みましょう。
 暗いと感じれば更にSSを遅く
 、明るいと感じればSSを速く
 することで明るさダケを変え
 ると指示することが出来ます。


3.標準露出のイメージ


ここに一つのバケツがある。
と思ってください。
バケツの上には太さの違う
蛇口が並んでいます。
バケツを満水にした時が標準
露出
になるとして、満水に
なったら蓋をします。

蛇口の太さは光の量。絞り
です。
大きい穴からは水(光)が
一度にドバ!っと出て来るし、
小さな穴からはチョロチョロ
としか出て来ません。
同じ大きさのバケツなら
水の勢いが強ければ早く蓋
を閉めないと水が溢れるし、
(露出オーバー)
チョロチョロの水なら
しばらく蓋をあけたままに
しておかないとあわてて閉め
たら満水になりません。
(露出不足)
この蓋の開け閉めの速さがSS
です。

バケツも実は大きさがいろ
いろありまして、少ない
水の量でも満水になる皿み
たいに浅~いのがISO3200
とかの高感度バケツ。

実際は絞りの開け閉めで
被写界深度、SSの速度で
モノの見え方などに影響
する訳ですが、明るさに
限って言えばまずはこの
イメージで考えるといい
と思います。

ワークショップではこれを
座学と実際に自分のカメラ
で設定し撮ってみることで
ステップアップして頂け
ます。^^
と宣伝するのはお約束。^^

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