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新製品紹介2 〜SAMYANG 35mm-150mm f2.0-2.8〜

みなさん、こんにちは♪
Laskey@カメラマンです。
なんだか、完全に回し者的な記事
ですね。(笑)代理店のケンコー
トキナーさんにはお世話にはなって
るけど、忖度しては書きません。
気に入らないモノには触手が全く
伸びないタイプだし、他人から
「アレ、違うじゃん」と言われる
のも嫌だから、いいと思ったモノ
だけ、ご紹介します。(笑)

先日、75ミリレンズを褒めた
SAMYANGですが、自分が情報
を得てから、ずっと気になってた
本命レンズがコレ。

SAMYANG 35-150mm f2.0-2.8

2年前にタムロンから同じ画角、
明るさのズームレンズが出たんです
よね。スペックが同じだから、最初
はテッキリOEMか?と思ったんです
けど、光学系が違うので、SAMYANG
社の肝入りの製品。

自分は所謂ライブハウスでの撮影も
しますので、SIGMA 24-105mm
f4と、Nikkor 70-200mm f2.8の
2セットプラス1.4テレコンを持って、全景、アップ等に対応してた訳ですが、
なかなか重装備となり、更に混んでる
会場だと重いレンズ付けたカメラ2台
持って撮影ポジション変えるのは一
苦労。
レンズの着脱もリスキーなので、出来た
らやりたくありません。
暗くて危ないし、お客さんの邪魔に
ならない様にしなきゃが1番ですから。

そんな事もあって、35-150mm、
しかも明るいレンズ。となれば、
コレは正にライブハウス撮影用に
考えたのかな?と早合点したくらい
ワクワクした訳ですが、待っても
なかなか試せ無くて、とうとう
タムロンの工場までテストに伺った
くらい。タムロンさんはあくまで
ポートレート用万能レンズ的な
建て付けでしたね。
自分は自分の用途から、Nikkor
70-200mmf2.8VRと言う超優秀な
レンズとの比較だったから、見る目は
厳しいけど、反面、どこまでイケる
かな?と最初から割り引いて考えて
いたところはあります。

ですがAFはそこそこ早い。描写は
やはりタムロンらしい優し目の
描写だった気がします。重さは
順当に24-105 885gと70-200 1,430g の間で1,165g。このクラス
の焦点距離のレンズは軽過ぎると
手ブレ補正があっても振動の影響を
受け易くなるから、ある程度の重量
がある方がいいです。よって重さは
許容範囲。(因みに手ブレ補正は
付いていません。)
唯一、残念だったのはインナーフォー
カスじゃない点と、レンズが伸びた
時のカッコが好みと違ったくらい。
そんな感じでしたが、コロナでライブ
撮影が激減したので、買わず仕舞い
だったワケです。

そして、ここ半年、ようやくライブ
撮影が戻って来て、あのレンズ買おう
かなー。と思ったらまさかの品薄。
そんな時に、ケンコートキナーさん
から「ライブで試してみてくださいよ。」
とこのレンズのサンプルを貸して頂き
使って、ビックリした訳です。
このレンズもインナーフォーカスでは
無いのですが、レンズのデザインも
アカ抜けていて気にならない。
贔屓目じゃないです。(笑)

タムロンとの違いは重さは1,231g
と誤差の範囲で重いですが、気には
ならない。それより、ズームが静か
に回り、いい塩梅のトルク。
AFが正確なのは同じとしても、もし
かしたら、少し速い。
動画を明らかに意識した作りで、
鏡筒にあるメモリースイッチでDolly
Shotが一人で簡単に出来るのも
「へぇ〜」です。
言っておくけど、このメーカーの
レンズの第一印象。前にも書いたけど、僕は良くないんです。
ですが、75mmもこのレンズ
もソレを払拭するに十分な実力。

発売は5月26日で、今は予約受付中。 
タムロンより1万円くらい安い?
知らんケド^^;
早めにゲットしておいて損は無い気
がする。

中、小規模ライブハウスなら
コレ1本でほとんど撮れる。

SAMYANGのオフィシャルサイト
でのコンセプトはやはり、ポート
レート用画角5本分を1本のレンズ
に納めたところを打ち出してて、
もちろんソレはそうなんだけど、
二番煎じじゃん。

開放f値が明るいズーム。
真価を発揮するのは、暗い、身動き
あまり出来ない、動体撮影、画質良く
撮りたい。って現場です。
ライブハウス、演劇関係では凄く
重宝する。欲を言えば1.4、1.7
テレコンが有れば、オーケストラや
大きなライブもイケて万能レンズ
です。

実際にライブで使って来たので
ちょっと貼ってみますね。
初めてSonyのアルファ7Ⅳを使った
ので、正直、ミスもあるんですけど
ソレは一重に自分の無知のせい。

因みに、今回のライブ。昭和の
みんなが知ってる歌手、都は◯み、
や石川◯美などなど、アイドル達の
バックバンドメンバーによるとても
楽しいライブでした。
チャンスがあればみなさんも足を運ん
でみてください。

Live in Buddy

江古田のライブハウス

LIVEの内容
会場の様子

会場の様子はリハでドラムの後ろに
入れて貰い、Nikonにフィッシュアイ
付けて撮影しました。
メインのレンズが1本で済むから、
フィッシュアイとか付けてカメラ
2台持ちも楽勝。

35mm側で全景

広角側35mmも端まで良く解像して
るし、コントラスト、色ノリも良い
です。ほんのちょっとタル型の歪曲
がありそうですが、現像ソフトの
収差補正範囲。もっとも発売前の
レンズだから、ソフトの自動収差補正
が対応出来て無いだけと思います。

ギタリスト 豊原清仁 氏

同じ位置から150mm 開放で撮影。
上半身を楽器をフルに入れて撮れ
ます。

ベーシスト 堀江いちろう 氏

この日はベースがステージの1番奥。
少し前方に移動すれば、全身も寄り
もズームで行ける。
カメラマンの移動量が少ないのは
お客さんの邪魔にならず、凄く良い。

150mm側

同じ位置から、前列のギターの手元
アップもいける。

ホントはもっと寄れる

ギタリストのエフェクターなんかも
写しておきます。
プレイヤーの音造りの拘りですから
ね。
しかもこのボケ感。良くない?(笑)

ピアニスト 藤本暁子 氏

この日はピアニストの撮影が1番
難しかった。
キーボードと、グランドピアノを
使うので、楽器の配置がL字型で
鍵盤を写し難いのと、ピアノを弾く
時は背中しか見えない!と言うね。

リハでは撮れるけど

リハで撮っておいたけど、衣装が
違うんよね。
本番で、このアングルはお客さんの
前に割り込むカタチになるので、無理。

イメージカットですみません

なので、リハで後ろに入れて頂き
イメージカットを多めに撮りました。
明るいレンズならではのボケを生かし
たイメージカットも撮り易い。

スタンウェイ 米国製だけど、わかり易く言えばピアノのベンツ

立ち位置が限られた撮影でズーム
レンズは非常に便利。
しかも、ピント精度に解像もいい。

ドラム 柴 典生 氏

レタッチでクラシカルな感じに
しましたけど、タムやマイクスタンド
をかいくぐって狙えるのもいい。

少し遠くから150mm側で撮影

リハの時もそんなグイグイ寄らずとも
手元のイメージカットが撮れる。

コンサートやライブのカメラマンは
黒子です。
プレイヤーやお客さんに意識されて
しまってはいけない訳です。
なので、適度な距離からアップも
引きも撮れる。しかも明るいレンズ
だからISO感度も抑えられて、画質
も良くなるし、場合によってはSS
も稼げます。
いや、ホント重宝しますよこのレンズ。

あとはテレコン!
テレコン付けてもまだ明るいワケで
AFにどう影響するか?だけど、
SAMYANG、SIGMAさんあたりから
リーズナブルに出ないかなぁ。^^;
純正。ちと高すぎるんですよね。

このゴールデンウィークは引き続き
このレンズメインで他のバンドも
撮影して来るので、写りはまたご紹介
したいと思います。

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