詩:夏魚秋野菜(2024.7.6)
夏魚秋野菜
魚 夏にかけ 川を下り 海へ急ぐ
しきたり 秋を待ち 五穀豊穣 収穫を待つ
冬枯れ 過ぎた夏を 思う陽射し 雨が降る
春がくる 花は咲いて あの頃の記憶 全て流れる
その先に何もなく同じ夏は春を濡らし
秋に実る野菜たちは形変えて冬に暮らし
春を恋し腐り出でる虫たちは啓蟄の息吹足に触れて
夏にまた同じ場所で水を飲んで花を食べて
秋が来る前に魚たちは海に触れて
冬が来たら凍った水面に近づいて離れない
虫も魚も花も野菜も
じきに空に分解されてまた宙を舞う
記憶忘れ形変わった同じ形たちが
この場所で再び集うことを祈る
https://on.soundcloud.com/DzxbBux1LzD4GLGEA
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