三橋鷹女2

三橋鷹女

私は三橋鷹女の何事も明快に言い切る表現が好きだ。だから、いくつかまとめて取り上げたい。以前取り上げて重なる者もあるかも知れないが、細かいことは気にしない質なので、ご寛容のほどを。ただ、実際に生身の女性で私の身近にこんな人がいたら、絶対に関わらない。毎日何を言われるかびくびくしながら生きねばならないのだから。

まあ、芸術は芸術であり、生身の女性は生身の女性である。鷹女のように気が強く、鋭い女にびしびしとこちらの弱点を明快に指摘されたら、うんざりしてしまう。三日とは一緒にいられないだろう。

生身の女なら、細かいことは言わずに少しばかりおつむが緩く、私の言うことには絶対に逆らわず、性格が穏やかで優しい女性がいい。もっとも、そんな都合のいい女性など現実に見たことはないし、いないと思うけれど。

閑話休題

心中に火の玉を抱き悴めり

「火の玉」は、おそらく鷹女の心中にある何らかの情熱なのだろう。しかし、その情熱を抱いているが故に、「悴」んでいるのだ。情熱があるが故の自身への束縛とは一体何だろうか。鷹女は具体的に何か言っている訳ではないが、そのもどかしさがよく伝わる。


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