美人とは

「美人」「美女」という名詞は、あくまでも何かの肩書きに付随するもの、付属品扱いであり、決して、その名詞句だけが主役を晴れるほどの効力を持っていないということを感じる。


メディアの目線から見るなら、心理的なインパクトを与えるために、意図的に印象操作の一貫として生み出したものにすぎないのではと思う。


商用主義に偏った美の価値基準に扇動されて、流行という名のもとに我を見失い、そこに照準を合わせているがために苦しんでいる人は沢山いる。


たしかに、古代エジプト時代から黄金比は存在しているし、画一化された美の基準があった方が、どんな顔立ちが大衆受けするモテ顔なのかを把握するのは容易かもしれない。


しかし、その一方で、失われているのはマイノリティにおける美しさである。つまり、個性を重視した美しさというものは、どうしても脚光を浴びづらい。


「コンプレックス」という概念を植え付けてしまえば、美容業界、美容医療業界は跳ね上がるように儲かる。今や「美容整形」という魔の手が、まだ繊細な年頃である10代のもとにまで届きつつあることには危機感を感じる。

ここ最近は、新たな美人論が頭の中を駆け巡っている。

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