大反省会

時間が経過し冷静になってみると、しょーもない投稿をしたと思えてきた。

ありがとうバーチャルうんち。あんなクソ記事は流した方が皆のためだ。

でも思考はやめないよ。ただ、にじさんじのタグを付けることは控えた方がよいという結論に至ったため、以降の記事は見えづらい位置に置くとする。

反響に対する驚き

某記事を読んだ時に感じた独善的な危うさを認知させるためには、同じフォームで意見をぶつけるしかないと思っての行動だった。急いで書いたために、記事は短絡的な思考で構成され、かつ考えたことの何割かしか述べられていない。そんなうんち!wにも何人かの方にスキ(ブクマでしょうか?)を付けて頂いたことには感謝している。

しかしながら某記事がそこそこ認知されているとは思っていなかった......。あの程度のソフトな議論でも面白さがあれば受け入れられるのかと、メディアの偉大さを痛感した。あの記事には客観的な正しさが欠落している。しかし読者が「それっぽい」という感想を抱ける程度の文章ではあった。

僕の投稿以降、数本の「衰退論」に関する投稿があった。内容はそれぞれで異なるが、どの記事にも重要な示唆が含まれていたように思う。今回の雑記?ではそれらに触れながら、僕の思考の整理を行う。

最強論にはスキが付いて欲しくなかった

該当記事はコレ。

参考になる部分は、にじさんじライバーが評価されるきっかけに関する記述と結論だろうか。当時の Vtuber を取り巻く環境についての証言は僕にとって貴重だ。また、結論ではライバーの具体的な取り組みに触れている。注釈程度の触れ方ではあるが、AKB48 でも同様なことが起きたという指摘(真偽は不明)は、これらのコンテンツに対してアイドル文化を参考にした考察が可能であることを示唆している。

ただ、それ以外の部分が残念だった。「衰退論」はあくまで将来の不安であって、今衰退しているよという指摘ではない。また、アメリカの例や漫画の例がよく分からん。

一番ダメなのは、同業他社を対立煽りに利用したところですね。そこは天と地がひっくり返っても入らん。ゼロサムゲームが必ずしも成立しない業界である以上、他人を見下す行為はファンの印象の悪化を招き、利用者の解離につながる。最強を謳いたいのであれば適切な方法でお願いしたい。

感想と謙遜しながらも含蓄があった

該当記事はコレ。

全体の流れが非常にキレイで、疑問点が簡潔にまとめられているところが優れていると感じた。特に「変化自体が悪ではない」ことが明言されるのは、この著者が理性的な人物であることを示していると思う。僕としては「衰退論」を完成させてほしくて、そのためにはこのようなデータの使い方をすると効果的ですよというお節介のつもりも一部あった。先人に倣い、このような中立的視点を感じられる文章を書けるようにならなくては。

ただ、「それはあなたの感想ですよね」の項については弱いと感じた。にじさんじファン氏が配信を広く見てきたかについては、あくまで自称であるため、それが「質の高い記事」とは限らない。また、「人気がある」(閲覧数が多い?)ならば「自分が長く見てきた界隈について書いた」とは限らない。ここは「自分の場合で考えて」いるそうなので多くは言うまい。

重要なのは背景が明らかであること。メルクマ氏は過去の投稿があるため、その実績を信頼することができる。一方、にじさんじファン氏に関してはどのような人物であるかが不明であるため、論としての主張には説得力を持たせるための客観的事実が必要である。その違いも含まれているのです。

かつて自称アニメオタクが投稿したネット記事の内容がスカスカでバッシングされたという反例があるので、ネットの人間を簡単に信頼できるわけではないのですよ。

観点の明示が主張を強くした

該当記事はコレ。

ネット上の反響を「衰退論」が語られるという現象として捉え、この現象が数字の変化率によって生じたという観点が興味深かった。また、にじさんじとその周囲の環境の変化について、時間軸に沿った考察を行った。これらを通じて、停滞を衰退と誤認識しているのではないかという見解が示されている。

記事の終端では著者の考える衰退について述べているため、過去現在未来の三視点を読者と共有できる構造になっている。この構造が、ほかの記事よりも読みやすいことに起因していると感じた。僕の「衰退論」の記事に対する考えは deagletworks 氏と近しいように思う。

「衰退論」の記事に対して僕が指摘しそびれたこととして、先達のバズる配信とは具体的にどのような配信を指しているのかという疑問があった(無論「バズる配信とは何か」が判明してたら誰も苦労はしないが)。その配信がライバーの工夫による能動的なものなのか、結果的に生じたものなのかはまとめておくべきだと思う。

この疑問の部分的な答えが記事中では示されていた。「自発性・自己計画性のある」一貫した行動が配信に対する応援を活発にさせる。このメカニズムは非常に明快である。これをチャンネル登録者数の増加率が高い配信者に共通する項目の一つと仮定して、配信内容と人気について考察することが可能ではないだろうか。ここは「衰退論」で語られた上昇志向と重なるものがあり、繰り返し述べるが、にじさんじファン氏には具体性を伴わせて言及してほしかった。

反省しているんです

投稿された関連記事を見て、今の僕に足りない伝える技術や他人との考え方のずれを自覚できたように思える。初めての記事?の執筆にしては得られたことが多い。一番の失態は感情的になった状態のまま記事を書いたこと。一度冷静になって、周囲の反応を見てから記事を書いてもよかったかもしれない。熱意は価値だが恥さらしは良くないよね。

同時に、僕のこの在り方が世間から求められる部分なのではないかとも感じた。「それっぽさ」の中に隠された嘘や飛躍を早いうちに指摘できれば、議論を深める一助になる。僕の言動が、誰かの議論の発端や一部になれたのなら幸いだな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?