What’s 国家?

2/25に政府が新型感染症対策の基本方針を決定してから、生中継される首長の記者会見に触れることが多い。
普段通りの生活を送っていたら、多分国の果たす役割を考える機会は中々ないので少し考えてみた。
政治に明るくない私でも、ニュースや新聞を見ていたら各国の対応の根底にある思惑が分かったような気になる。五輪を開催したい、免疫を獲得した国民を増やす・感染のピークを夏まで遅らせたいなどなど。一致しているのは外的危機に対して経済よりも感染拡大防止に努めていることだ。成毛さんの投稿が興味深い。


外的危機に対し、国の果たす役割とはなんだろうか。今回に関して3つ挙げれば
①疫病の感染拡大防止に大小なり対策を講じること
②社会保障を必要に応じて施すこと
③冷え込んだ消費立て直しを始めとする経済対策
これらのことは普段から国が果たしている役割である。選挙中でも政権や首長が交代してもこの役割が停止することはない。それが今回の騒動で目立っただけだ。

国民の気質、行政とメディアと国民の関係性も見えてくる。ワイドショーでは効果が不明の商品を紹介したり他国の感染者数や検査数をみてこうすべきだと様々な専門家(らしき人も含む)が口々に言っている。他国との感染レースではない。例え日本が感染拡大を抑制できたとしても、特定の誰かのおかげではないと思う。だが、メディアはこぞって豪華客船での対応を批判した自局が国民の感染防止意識を向上させたと言うだろう。日本において受け取られやすいのは行政からの発信よりも、ワイドショー的演出やSNSを通して得られる単純化された情報だと思う。
その中では今日も感染者の移動経路や職場についての憶測が飛び交っており、一部の人にとって不安増幅装置となっている。
国家としては感染リスクを過小評価することはできない。自粛ムードが無言の圧力をかけてくる。

この国の舵取りはどうなるのだろうか。自分ならどうしていくかを考えたい。