ただひたすら音楽とおしゃれが好きなことに変わりがない素人でした。

そうなのです。タイトル通りなのです。

そもそもの性格が飽き性で変化そのものを好きになるところが大いにあります。

そういう性格にも関わらずずっと好きなことが音楽とおしゃれなのです。

というよりも、そういう性格だからこそ、人生の後の方に新しく出会ったものとのお付き合いが定着することはなかなか無く、結局3歳で始めたピアノと両親のカーステから始まった音楽と、常に女らしさを忘れない鉄人ワーカホリックな母親のそばでおませにも自分もずっと好きである洋服とコスメしかわたしの手元には残っていないというほうが正確かもしれない。

育ちがわたしを表しすぎている、と最近本当によく思う。色んなコミュニティを経験して、世の中の流行も価値観もこの25年間で多くの変遷を辿っているから、その時々でわたしの考え方や生活様式は違うけど、大枠をはずれることはなかなかなかったし、これからはもっとそれがないのかもしれないって思います。

それで、何故タイトルのようなことを思ったかというと、きっかけは一昨日行った大好きなD2CブランドのAKTE2020midsummer展示会に行ったことにあります。

去年のちょうど今頃、インスタでその存在を知って、色使いや素材・柄が個性的な一方でデザインやアイテムはタイムレスにコンサバな女らしさがあること、ディレクターの人が金髪モデル体型でカッコいいうえ、色物の着こなしが天才的なこと、もう一人のデザイナーの方の生地やシルエットなど洋服へのこだわりが伝わる毎週のインスタライブがあること。
あげたらキリがないけど、すっかり大好きになり現在の私服はアクテを着ない日の方が少ないという有様になっているのだー!笑

さっきも書いた通り、小さい時からずっとおしゃれをすることが好きだったし、高校生大学生になった頃からは試行錯誤の黒歴史が身を結んで、周りからおしゃれな人って認識されることが多くなりました。
自分なりに毎月雑誌を読んだりネットのトレンドの記事を追ったり、インスタで色んな着こなしや洋服をみたり。
素人だけどファッションに一丁前に意見を持っている状態になってから久しい笑

しかし、展示会に行ったことで、やっぱり私は素人で洋服は趣味や私生活の一部に過ぎないなーって思い出させられたわけですね。

展示会では思っていた以上に可愛い洋服が多く、早い時間に行けたから沢山試着させてもらい何を頼もうかじっくり悩んでおりました。その中で個人的に挑戦したいとおもった服がありました。

テラコッタ色のパフスリーブフレアワンピース。背中が大胆に開いていてバックシャンなことは好みだし、女らしさと春夏らしさが満点でみているだけでかわいいなと思わされる一着。
しかし、体型と系統的に着こなせる自信がないな、という一着なのです。

つまり、メリハリがあって肉感的なストレート体型にパフスリーブとフレアシルエットというのは基本的にシルエットの過剰な装飾であり、体型の良さは殺されがちになります。その上、一昨年くらいからボトムスはデニムなどのパンツばかりになり、男っぽいスタイルに女の子らしい外しをするのが鉄板なので、綿生地のフレアワンピースなんてワードローブになさすぎる!!
後やっぱりなによりテラコッタ色のようなアースカラーは普段一番着ない色だから、顔色に合ってはいそうだがイマイチ落ち着かん。

実際着てみるとやっぱりパフスリーブによる肩胸まわりの強調感は否めず。ただ、背中が可愛かったし、丈が短めで足首は綺麗に見えるので、違う色を買おうかなーやめようかなーって悩んでいました。その時にそばにいたのが社長をやられているスタッフの方。その日まだお話していなかったので、色で悩んでいると伝えてみた。

「うーん…!全部鏡でみてどれが似合うかやってみましょ!」といってぐいぐい姿見の方に案内してくれました。
この一言、このワンアクションで「ああこの人めっちゃ好きだ!!」ってなりました。笑

買う側にとっては重要だけど売る側としてはアルアルな悩みをあしらうことなく、さあ私に全面的に頼りなさい!的な頼もしさがすごい。しかも、本当に楽しそうに一色一色私の顔に当ててくれるからこっちも迷惑かけていると意識が薄れて楽しくなる。すごすぎ。ドンピシャすぎる接客タイプ。

その後も違う服の色や着こなしを何パターンも提案してくれたり、ベージュやブラウンが似合うと言ってくれたり。さらには全く関係のないファッション業界の労務知財関係の質問も答えてくれたり笑(完全に図々しい)

話がいつも通り長くなっていますが、何が言いたいかというと、ファッションを仕事にしている人は私とは違う技術と経験を持っていて、それがつまり仕事だということです。普段インスタに私服のせたり、友だちに服のアドバイスをしたりしていたけど、あの展示会にいたスタッフの人たちはもっとプロフェッショナルにそういうことを\
やっている側面が強いことに気づきました。当たり前のことかもしれませんが。

根本に好きとかやりたいとかいうモチベーションがあることは確かだと思うけど、それ以外の技術や経験、知識、経営上の裏方的な判断など、もっと地に足ついたものが彼女たちをアパレル ブランドとして成立させているのだなと思わされました。

私はまだ仕事をしていない人間だけど、近い将来さすがにじぶんで生計を立てないといけないので、その暁には今回気づいたことをもとに自分の仕事も決めてやっていきたい。


余談になりますが、わたしはファッションの中でも洋服そのものより着ることや着こなしを考えることの方が好きです。洋服そのものが好きな人というのは、洋服に芸術的な価値を強く見出していて、作り手のことや歴史に意識がむくというイメージですが、それとは違って、洋服は毎日着るものであり着る人を生かすものであるというのがわたしが洋服を好きな理由に近いかな、と思います。

余談なが!笑



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?