春を感じます(はっくしょん)

こんばんは。

加藤順子さんのインスタストーリー投稿のスクリーンショットを保存する手が止まらない昨日今日です。ごくりと唾を呑むほど美しく生え、完璧に計算された形の中でボサボサオーラを醸し出す眉毛とか、切り揃えられたボブの毛先とか、薄い上半身に白黒の服をまとい、なめした革のような質感をもつ着こなし(これは主に順子さんがボッテガやセリーヌを偏愛しているからと思われる)とか、あらゆるディテールが輝いて見える。真似できない、、って思う程に輝きが増しているような気すらする。

そんな彼女のQ&Aコーナーや愛用品を紹介する楽天roomの投稿は、一言でいえばスピリチュアルな雰囲気が全開なのであり、ちゃんと読んでるけど、同時にこの気を私の身体に取り込むわけにはいかない、、という逆流弁的な反発も感じている。

似たような雰囲気の美人さんで、最近YouTubeをよく見ているのが大屋夏南さん。この方はもっとわかりやすくスピリチュアルでした。つまり、肌につけるものは歯磨き粉に至るまで、原則オーガニック。お気に入りクッキーがお気に入りな理由は一つ一つのクッキーにちょっとしたフォーチューンメッセージがついているから。部屋でお香を焚いたりアロマをつけたりするのは、気を上げるため。

なんかねえ、信仰心は美のもとなのかもしれないですね。違う筋を生きている他人が側から見たら息苦しさすら覚える美人の生活や出で立ち。(他人には別の信仰がありうることは否定しない)

でも、大屋さんが自身のQ&Aコーナーで「サステナビリティをファッション界の人たちが流行としてもてはやすのを見たくない」との投稿に対してスパッと言い放った一言はカッコ良いと思いました。
(まさに、いま月刊女性ファッション誌でサステナビリティを特集していない号はないのではないかというくらいに、ファッションでサステナビリティはトレンドなのです。急にカタカナ増えた。)

「サステナビリティや環境への意識がファッション界でのトレンドになっていることは間違い無いけれども、環境への意識が世界的なトレンドになるということ自体にとても意味がある。トレンドになるということはその問題が存在していることが有名になることで、トレンドが落ち着いたから即ち廃れたということではなく、人々にとって当たり前の意識になるということだ思う」的なことを言っていた気がする。(後半はだいぶわたしの意訳がはいっているわな)

やっぱり「信仰心」って積極的にもつべきものでは無いかしらね、、、


さて、冒頭は美人の話をしてしまいましたが、今日のnote投稿のモチベーションのきっかけは宇多田ヒカルのB&Cを聴いたことにありました。
「一目惚れなんてあり得ないと思ってた」
「ひとりだけなんて愛せないと思ってた」
「約束はしないで 未来に保証はない」

などなどの歌詞が含まれているのですが、この境地、15歳くらいのときに表現するなんてどういうカラクリがあったのでしょうか、、!
人間関係を一周した大人の雰囲気たっぷりですよね。

宇多田ヒカルのfirst loveを取り上げて、15歳の子が書いた歌詞だなんて信じられない、、、天才だ、、、という大学生以降の大人たちの呟きは、宇多田ヒカル本人並みにポピュラーな感想だと思います。
first loveのアルバムは、どの曲も彼女の歳を考えたらプラス10歳くらいはあるような、それくらいのリスナーに容易に寄り添えるような歌詞が目立つ。一方で耳年増な思春期な女の子が書いた歌詞だと言われても、それはそれで納得できる感じもする。

歌でも文章でも語りでも、説得力があるものが人の心を打つ。そしてそのような説得力は主にはその人の人生という経験に裏付けられている。だから、リアリティのある表現活動は人を感動させる。よくある考え方ですね。

そうすると、first loveの宇多田ヒカルちゃんは、およそ自分が経験していないであろう恋愛や人間関係についてこんなにもポピュラーに歌い上げている。

経験してたのかもしれないけどね。でも、東京で25年間、しかも閉鎖的でわりと真面目な社会で生きてきた私は、ヒカルちゃんは頭では理解していているが未経験な事柄を歌にしているところがあるのではないかな、と半ば自分を重ねて思わずにいられないので、そういう前提をとらせてください笑

first loveの「説得力」はどこから来るの、、、っと一瞬考えてみました。
本当にありきたりなんですけど、メロディにありそうですよね。本当にありきたりですいません。書くほどでもない。

それにしても、宇多田ヒカルさんの作る曲は幅が広いかもしれない。アーティストの曲にはそれぞれらしさがあるけど、ヒカルさんの場合、一聴して、あーウタダっぽいな!っていう第一印象を持つことが少ないかも。歌声も歌い方もあんまりクセが強くないよね。林檎さんとかは対照的。
以前に、ヒカルさんのインタビュー記事を読んで、そこでは卓越したメロディセンスでどんなテイストの曲もポップスに落とし込むという称賛がされていたのだが、これがとても心に残っています。そういうことなんじゃないかなと、ウタダにまつわる事実としてわたしの心には刻まれています。

やっとねむい。

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